棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

32-言葉・文字の必要にきずく--森へ帰ろうⅡ

2008-06-09 06:49:45 | 大人の童話
話し合いは結論を得ることがなく、むなしくすぎていきました。
僕の村からも、伐採業者に働きに行く人もでてきました。

森の中では、風のように走り抜けるおじさんたちが、ブルトーザーや大型トラックなどで、怪我をすることが多くなりました。
中には、手足を失ってしまった人などでましたが、会社は責任をとろうとはしませんでした。
そのたびに問題になるのが、僕たちの生活には必要がない、文字・言葉からなる契約書でした。

お父さんたちは、怪我をした人たちを、それまでと変わらなく助け合ったのです。
日がたつに従い、伐採賛成の人たちも、伐採会社をだんだん信用していかなくなっていったのです。

僕は、言葉や文字がこれからの生活に絶対に必要だときずき、猛勉強を始めたのもその頃からでした。
イラストは「森へ帰ろう-1」から


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