「お家はしっかり守るから、ムコ殿たちはしっかり出稼ぎをして来なさい」
男たちは故郷に錦を飾らんと、インドネシアの政財界での成功者も多く、他民族のなかでも特別らしい。
マラッカ海峡を舞台とする歴史の中で、スマトラ島の内陸部にありながら、重要な役割を果たしてきたようだ。
その最大の理由は米作をはじめとする、安定した食料供給地であった。
タンボ(伝承)によると、アレキサンダー大王の血をひくと「マラヤ編年記」にあり、そのひとこまを。
アンデラスという土地のパレンバンの都の物語である。
ここにエンポクとマリニという二人の婆さんがいた。二人は丘に田圃をもっていた。
稲が実ったある晩、丘の頂が輝くのを二人は見た。
「びっくらこいた。まるで龍の頭の宝石みたいな輝きだ。おっかねーこった」と、寝てしまった。
翌日、丘に登ってみると、稲は黄金の穂をたれ、茎は銀に変わっている。花嫁の冠が金銀の稲の穂のデザイン
そのうえ、三人の美しい青年が白象にまたがっている。
「まーーあなた方は、どなたさんで・・」
「吾らは、アレキサンダー大王の血をひくものである」
うわさはアッって間に広がり、都から王様が三人を迎えに来た。
ミナンカバブの人々は長男を王として迎え、タンジュラ・プラの住民は次男を、末っ子はパレンバンに留まりそれぞれ王となった。
二人の婆さんはてーーと、飼っていた白い牛から、バスという立派な男がうまれ出た。
この若者こそ、黄金の国の偉大な大王スリ・トリ・ブアナである・・・。
マラッカ物語 鶴見良行著 時事通信社 要約ですが、ミナンカバブ族が、水牛を神聖視すること、前記したトラジャぞくの人たちが、白い水牛をことさら神聖視することと共通します。
鼻が高く、しきしまった顔つきも似ています。
東南アジアノの島興は広大な海域でありながら、一本の筋を引き抜くと、ズルズルと各民族のエキスが、からみついてくる面白さがあります。
首都ジヤカルタの大学から帰郷していた学生。今は立派な奥様になっているのかなー。
男たちは故郷に錦を飾らんと、インドネシアの政財界での成功者も多く、他民族のなかでも特別らしい。
マラッカ海峡を舞台とする歴史の中で、スマトラ島の内陸部にありながら、重要な役割を果たしてきたようだ。
その最大の理由は米作をはじめとする、安定した食料供給地であった。
タンボ(伝承)によると、アレキサンダー大王の血をひくと「マラヤ編年記」にあり、そのひとこまを。
アンデラスという土地のパレンバンの都の物語である。
ここにエンポクとマリニという二人の婆さんがいた。二人は丘に田圃をもっていた。
稲が実ったある晩、丘の頂が輝くのを二人は見た。
「びっくらこいた。まるで龍の頭の宝石みたいな輝きだ。おっかねーこった」と、寝てしまった。
翌日、丘に登ってみると、稲は黄金の穂をたれ、茎は銀に変わっている。花嫁の冠が金銀の稲の穂のデザイン
そのうえ、三人の美しい青年が白象にまたがっている。
「まーーあなた方は、どなたさんで・・」
「吾らは、アレキサンダー大王の血をひくものである」
うわさはアッって間に広がり、都から王様が三人を迎えに来た。
ミナンカバブの人々は長男を王として迎え、タンジュラ・プラの住民は次男を、末っ子はパレンバンに留まりそれぞれ王となった。
二人の婆さんはてーーと、飼っていた白い牛から、バスという立派な男がうまれ出た。
この若者こそ、黄金の国の偉大な大王スリ・トリ・ブアナである・・・。
マラッカ物語 鶴見良行著 時事通信社 要約ですが、ミナンカバブ族が、水牛を神聖視すること、前記したトラジャぞくの人たちが、白い水牛をことさら神聖視することと共通します。
鼻が高く、しきしまった顔つきも似ています。
東南アジアノの島興は広大な海域でありながら、一本の筋を引き抜くと、ズルズルと各民族のエキスが、からみついてくる面白さがあります。
首都ジヤカルタの大学から帰郷していた学生。今は立派な奥様になっているのかなー。