棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

インドネシア-屋台

2008-04-14 15:37:20 | 海外紀行文
私には、ガイドブックにあるホテルやレストランとは無縁の旅。
それらの旨いまずい、高い安い、と言うことは他者におまかせをし、私はもっぱら庶民の台所、屋台です。

その前に、街中の食堂のお話から。多くの利用者がムスリムで、当然中華風料理や豚肉料理はありません。
モスリム料理は決してまずくは無いのだが、時にはものたりないことがある。
だが、スマトラ島のミナンカバウ族の町、パタン料理は日本の家庭料理そっくりだ。
魚の煮付け・肉じゃが風なもの・てんぷら風などなど。
インドネシア料理の定番、なんとかゴレンといわれる、いためご飯や焼きそばとは、ちがう。
首都ジャカルタでも、パダン料理店は旅行者にも、人気のあるレストランが多い。

低所得者の溜まり場でもある屋台は、手押し車一台のスペースから、2.3坪ほど布幕で囲まれた大型屋台までいろいろある。
メニューも最低4-5品とそろへ、家庭味で安くて旨い。
屋台よりさらに安いところがワルンと呼ばれる、低所得者の居住区に多い、雑貨屋と屋台がミックスした軒先食堂だ。
びっくりするような旨いところもあり、そんなワルンのメニューは、レストランなどにおろしているようだ。
代々伝わってきたカーチャンの味は、近代的厨房からは生まれてこないのかもしれない。

まっ昼間から子猫大のネズミがチョロチョロし、足元にはやせ細った犬がこぼれ飯をあさる。
夜ともなれば、高級屋台(?)は発電機がうなり、ビールを飲む地元連も。
オイルランプに赤く照らされた屋台は、穴の開いたTシャッツで手を拭きながら、安酒トアックを飲む。
オッチャン・アンちゃんと目があうと、ニヤと笑い「バグース・じょーとーねー」とVサイン。
絵は拙著「森へ帰ろう」より

春の気を描く

2008-04-14 10:15:06 | 創作活動
夜明けの雨が上がり、朝日が射すと、いっせいに春の精霊たちが湧き上がる。
小鳥たちが鳴く、ひときは大きく鶯がさえずり、川の音にのって、覚めたばかりのカエルの能天気な声。
私の魂も浮遊し、天空に遊ぶ。
今季初めて朝日を浴びながら「春の気を感知する自身を描く」
大好きな蕪村の句の世界に浸りながら。

菜の花や 月は東に 日は西に
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ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本