棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

庶民の足--インドネシア

2008-04-16 20:36:26 | 海外紀行文

遠距離大衆バスのあらましをかきましたが、街中の交通機関は公共バスはあります。
ガイドブックには必ずスリに用心とありますが、幸運か私はただの一度もありません。

もっと手軽なのが、バジャイとわばれる、軽自動車より小さい三輪車があります。
定員3人とはなっていても、トラック代わりに使われている。
真っ黒な排気ガスはすざましく、空気汚染の筆頭だ。小回りのきくバジャイは、渋滞の中を縫うように走り抜けるが、事故も多い。

私事ですが、見事な運転にチョット褒めてしまったらサー大変。
調子に乗った運ちゃん、人身事故をおこしてしまい、バニックなり、私を乗せたまま轢き逃げとなってしまった。
とんでもないところで降ろされ、めったに利用しないタクシーで帰るはめになってしまった。

地方都市に多いのがバイクタクシー。
一様に派手な色の、会社わけされたチョッキを着ている。
女性のドライバーがいたが乗車拒否。女性客のみでした。
スマトラ島のバイクタクシーは、サイドカー式のかわいいデザインで、日本でも受けると思います。

市内の近距離はペチャ(人力車)で、人も荷物もなんでも運ぶ。
市場(パサール)などで大活躍する、庶民の生活に欠かせない乗り物です。
安価でいいのですが、排気ガスがたちこめる大通りは願い下げだ。
しかし、南国の花々が咲き誇る住宅街を、のんびりと流してもらうと、実に気分のいいものです。

写真は海岸都市パダン手前、パダングの町。
後記しますミナンカバブ族の企業が考案したバイクタクシー。日本でも受けると思いますが、車検はパスしないでしょう。
今日広まりつつあります。

鷽(うそ)と桜の話

2008-04-16 10:58:28 | エッセイ・随筆
サクラの蕾を10数年前に、ウソ鳥についばまれてしまったことを書きましたが、昔からこの鳥には被害があったようですね。
我が家のサクラの開花宣言致します。
ときおり小鳥がついばみにきますが、鷽ではないようです。ホント。
絵は昨夜の一杯のままのどんぶりに、ポチョンと落ちた花。
凝縮された、春の風景、朝一から製作しようやく完成です.

「志ん朝の あまから暦」に、こんな面白い話が記載されていました。
東京亀戸にある亀戸天満宮では、正月25日の初天神に鷽替神事(うそがえ)が行われます。
木彫の鷽を交換しあって、去年からの罪や汚れを捨ててしまう。ウソもそのひとつなのでしょう。(私が知らなかっただけで、有名な神事らしい)

まーーおおらかな江戸時代からの、庶民の思いなのでしょう。
この本は、粋な江戸の雰囲気が感じられます。
読んでいるうちに、先代の古今亭志ん生の、江戸下町のベランメー調が思い出され、今日の落語家にはないナニカを感じ、味わいのある著書です。
ぜひ、御一読をお勧めいたします。

蛇足ですが、我が母が嫁いだ先(小生の生家ということ)は山手の端っこ。
田舎のお嬢さんだったとはいへ、硬苦しい言葉づかいはしんどかったらしい。
出入り職人の、乱暴だが歯切れのいい言葉に、心休まる思いがしたと、聞いたことがあります。

いまさらなんだ、といわれそうですが、「鷽」と検索しますと、ずらーーとでてくるんですね。
上記した鷽替え神事のことも詳しく紹介されています。
それらの願望成就が、ウソでないことをお願いしたいところですが。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本