棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

トラジャ族の人々--闘鶏

2008-04-01 09:53:07 | 海外紀行文
トラジャ族の生活をもう少し、書いてみましょう。
インドネシアの人たちは、年長者を大切にしますが、特にトラジャ族では若者たちが、お年寄りに尊敬の眼でせっしていることがわかります。
父権制度から成り立つ、伝統的社会制度は厳しく、その上、身分制度も生き延びているようです。

寄り合いなどを見学させてもらいましたが、ともかくじっくり話し合う。
長老を中心とした共同体で、たとえ村長といえども、押し付け意見は通らない。
独裁的な振る舞いは、貴族階級であっても、村人から見捨てられてしまうということです。

日本の社会は会話社会とはいいがたく、地位・権力の社会構造だといえます。
ゆったりとかまへ、尊厳ある生き方に、私も格ありたいナーーと思いました。

インドネシアの人々で大好きなものが『闘鶏』
今は禁止されているようですが、バリ・トラジャは冠婚葬祭、祭りなどでは大っぴらに行われる賭け事なのです。

闘鶏はすざましいもので、鶏の足に長さ10cmほどの細いナイフを縛り付けてあります。
ハッケヨイで一瞬うちに終わる勝負が多いのですが、負けた鶏はザックリト斬られ、瀕死の状態。
手塩にかけて育てた鶏を、泣きながら抱えている飼い主。
勝者の飼い主は、掛け金がはいる。
場を仕切る「地回り」のような者がいるようで、私も賭けてみましたが、全部スッテしまいました。

ツイデですから書きましょう。
日本軍は、この地域にも侵略をしていたのです。
「軍票」がミカン箱大にびっしりつまっており、なんとかならないかと、いわれてしまいました。
また、土産店や骨董店では、錆びた日本刀・鉄兜・お金など、
「兵どもの夢の跡」などといえない、侵略の証を見せ付けられました。

ryusun

つぶやき

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