棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

あばたも笑窪-昔のこと

2008-04-02 17:11:00 | エッセイ・随筆
本「嘘つき男と泣き虫女」

2年越しにたまったアルミ缶、ようやくその気になって、回収業者に行く。
なんと31Kg。キロ80円。ガソリン代におつりがきました。

本題に入りましょう。
図書館で題名の面白さに手にした本。
私が知らなかっただけで、世界的にミリオンセラーになっているものだった。

「話を聞かない男 地図が読めない女」 「嘘つき男と 泣き虫女」アラン・ピース&バーバラ・ピース夫妻の著書は40カ国以上に出版されているらしい。

読み終わっていないが、私が以外に感じたのは、女は同時にあれこれと考えることができ、男は一つしか考えられない、という分析だ。
気分的には、逆ではないのかと思ったが、なるほど、女はいろいろMIXして対抗してくる。
男はこれにはお手上げで、ギブアップの前に逃げ出してしまう。

なるほど、と思わされたのが、
「あなたが・・・」と小言を言われれば、「おまえは・・・」となってしまう。
それを「私は・・・」とすれば、行き違いも少なくなる。
確かに・・。会話も成り立つというものだ。

しゃれた小話風で、少しHで面白い。
ふきだしてしまったり、???だったり。
老若男女、お年に関係なく、特に管理職にある方には、ぜひ読んでほしい本です。

とっぴょうしもないのですが、私は近くの温泉によくいきます。
そこで、隣の女風呂から響いてくる、オバチャンの話を思い出してしまいました。

「孫はかわいいが男の子はほんトーにめんどーだ。小学校2年生で、まーいろいろ言うわい。
亭主のことだって判らないのに・・・」

男と女しかいない世界、あばたもえくぼの期間はあまりにも短かった。


トラジャ--壮大な葬儀

2008-04-02 09:54:33 | 海外紀行文
ランテパオの町を囲む、山々の裾野は、よく整備された棚田が広がる美しいところだ。
トラジャ族の大多数はキリスト教徒だが、町にはイスラム教徒が多く、モスクが点在する。
盆地は静かな田園風景だが、一日5回はコーランが巨大音で流れる。

意味は不明だが、夕刻にこだますコーランは、心休まる響きだ。
特に、パキスタンの砂漠地帯での体験は、なぜか涙が止まらないほど、感激したものだった。
ただし、モスクの近くでは、爆音でしかないのだが・・・。

トラジャ族は、稲作が主産業で、伝統文化も宗教観も稲に関係している。
外壁を飾る木彫の幾何学的デザインにも、稲などが表現されている。

村々を訪ね歩くトレッキングでは、見事なトンコナンの伝統家屋に泊めてもらったが、外装の立派さに比べ、室内は暗く、狭い。
居間・お勝手など特に別れてはいない。雑魚寝である。
どこでも同じなのだが、民家にお世話になって困るのが便所で、夜間は最悪だ。

トラジャ族の宗教観・死生観は、人間は死の魂と、生の魂の二つがある。
生死の過程はこの魂の入れ替わりで、本体は天にいる。
説明となると、コンガラガッテしまうのでやめます。
死んだら天井などに安置され、ミイラ化してから想像をぜっする、盛大な葬儀が催される。

お墓は、人々の暮らしぶりがよく見える、高台の岩穴や、トンコナンを模した小屋に安置される。
生前と同じ等身大のものや、30CMほどの人形が、骸骨がゴロゴロするなかにあって、ギョッとしてしまった。
墓地のことを書いたら、一冊の本になるほど多彩だ。

写真は葬儀のために、遺体を安置するだけの仮設小屋。
竹で作られた喪主用の仮設の伝統家屋・参列者のために50Mに及長屋など、3ヶ月に及ぶ準備だったという。
早い話、どでかい仮設宿泊所兼セレモニーセンターを作り・10日間に及ぶお祭りを催すことだ。
屋台まで並び、地元民ばかりでなく、外人観光客にも対応する。
今はネットで世界に発信され(バリ島なども)、この目的のために集まってくる。
私が見たのは、10日間の最終日で、シンガポールで事業に成功したクリスチャンであったが、葬儀は伝統儀式であった。
しかし、荼毘にふし、遺体を洞窟などに安置することは時代とともに変わっていく
ちなみに、トラジャ族は、統計的にはキリスト教徒が多数とされている。
私もお布施をし、快く参加させてくれ、それらの様子を写真に撮らせてくれた。



ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本