棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

いつでも逃げ出せる旅行者

2008-04-24 17:52:49 | 海外紀行文
イスラム教の断食月になってしまった、ミナンカバブ族の故郷ブキティンギ。
パキスタンと変わらぬ厳しい宗教心は、食い物に関する店は全て閉店。
自衛手段をこうじなくてはと、電気店でコイルヒーターを見つた。部屋の中だけだとはいへ、調理が出来るとなると、それだけで嬉しくなってしまった。
イースタントラーメン・野菜・卵・乾物ナドナドをストックする。
町の様子もわかってくると、不心得な・不信心な旅行者めあてに、中華系の食堂や店が、こっそり店開きをし、酒まで売っていることがわかった。
欧米の長期滞在者の溜まり場となっていた。

市場の中にも一軒だけ公認とでもいうか、屋台が開かれていた。
赤ちゃんを抱えたお母さんや、妊婦が食事をとっている。
粋な計らいに割り込んだのが観光客であった。
来客にノーとは言わないおばちゃんだったが、狭い屋台の囲いから出ることは絶対に許さなかった。

いいとこ取りでイヤになれば、いつでも立ち去ることが出来るのが旅行者である。
理解できたなどとおこがましいが、理解しようとする心は絶対に必要なことです。


桜散る散る

2008-04-24 10:29:02 | エッセイ・随筆
天気予報の通り雨が降り、気温も低め。
桜の木も刻々と色を変え、花額の濃いいろになったかと思うと、いよいよ新緑になっていきますねー。
日曜日に花見宴会ですが、満開の花は過ぎても、心は満開でパッ ! といきましょう。

ふっと、歴史的に桜を楽しみだしたのはいつごろだろうか。源氏物語では、桜をどんな扱いにしているのか気になりました。
検索してみますと、やはり描いていたのですね。
万葉集などにはどお歌われているのでしょう。http://evagenji.hp.infoseek.co.jp/takekawa1.htm


制作にはいりますと、いつも思ってしまうことなのですが、一夜明け最初に見た瞬間「そんなこと、あるわけがねーしなー」
と、自分の空想に苦笑してしまう朝です。
といいますのは、、製作中の絵が、夢見たように完成しているのではないのかと、願い夢想してしまうからです。
歓喜と落胆の繰り返しなのです。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本