棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

今日はお父さんの話--さくら

2008-02-10 16:44:48 | Weblog
雪のはなしが多いですねー。
25cmは、予想よりも降らなかった。
気温はー5度で、さほど寒く感じない。

わたしんち(家)は、背後は急な山になっていますが、市内へは車で10分。
日当たりのいい高みにあります。
すぐ下には国道254があり、静けさを求めて、この地に来たお父さんでしたが、夜中の大型車が走り抜け、決して静寂が支配した谷、などではありません。

まーーお父さんも、とくに山の中での暮らしを望んだわけではありません。
以前は、市内へ車で飲みに出かけたり・・・。
いまはしません。

つい最近までこの辺は養蚕をしており、大きな養蚕所がアトリエとして魅力で、25年ほど前に住み着きました。
田舎暮し、特に集落の暮らし法には、大別して2つあると思います。

1、じっくりと集落にとけこんでゆく--密着型
2 まったく必要以外はおつきあいをしない--村八分型
お父さんは2の選択です。

それは地域にもよると思いますが、あまりにも密な付き合いに懲りた挙句、完全無視される方法をとったようです。

私のフリータイムも始めのころは、たーーーいへんでした。
ただ今、空き家がでると、できるだけ若い衆に世話をしています。
そして、2の暮らしを進めてはいますが・・・。
AM 8 の雪に包まれた谷む--国道254

28-棚からぼた餅--三九郎ってなんだ

2008-02-10 10:03:18 | Weblog
三九郎 って面白いよびなですね。
簡単にご説明いたしましょう。

松本地方独特な呼び名で、小正月1月15日 男の子だけの火祭りでした。
一般的には「どんどやき」です。

江戸時代の庶民にとって、三大苦労と言えば病気・災害・年貢でした。
これからの開放を願い「「神主三九郎」を生み出し、密かに祈るようになっていきました。
やがて道祖神の祭事とリンクして、正月の飾り物の火送りの行事となっていきました。

いつの間にか、神像のことは忘れられてしまい、現在 松本の日本民族館に展示されています。

「五穀豊穣・家内安全」を願い、米の粉で作った「繭玉」を柳の枝に刺し、お勝手などに飾り、三九郎の火で焼いて食べます。
現在は、ご家庭で作る人は稀になってしまいましたが、マーケットなどで売られ、地方色があっていいですね。

松本地方には、ユニークな伝承祭事がまだつたえられていますので、お伝えしていきます。
いずれも、理屈抜きの、平安な暮らしを願った庶民の心だと思います。

写真は三九郎と道祖神の石碑
次回は道祖神についてご説明いたしましょう。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本