棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

労働犬--さくら

2008-02-01 16:55:27 | Weblog
朝から陽射しがあり、散歩道はグチャグチャ。
下は凍っているので、スリップに注意

裏山から枯れ木を引っ張り出す。
一時間ほどの労働
面白いが、フリーに飛び回ったほうが、楽しい。

おいしい水が湧き出ている所で
大物の鹿のあしあとを見つけた。
たぶん、昨夜のものであろう。
働いたんだから、フリーにして!
「だーーめーーー」と、つれない返事

「薪がいっぱいできると、リッチなきぶんだ」
と、お父さん。
薪の山もいいけれど、ちゃんと貯金しているのかな

このごろ、食い物がまずくなっている。
安いかんずめだろう。

絵はシリーズ「月・太陽・精霊」F50

22-棚からぼた餅-

2008-02-01 11:22:06 | Weblog
厄病神は背中にすきま風がさすと、フット福の神を思い出しました。
「どうしようもねーヤツだが、祠がなくなってどーしているズラ。
まてまて、あいつのことなんかカマッテいられねーが・・。
エーもうしょうがねー」
と、立ちあがったのでございます。

「オイッ! 福の神! どこにいるんだ! デテコイ!!」
木枯らしなんぞ吹き飛ばしてしまいそうな大声に、
枯れ草の塊からはじき飛ばされたように、出てきた福の神。
「どどどどーしたんです。わわわわたしはなにもしていません。
助けてください」
それだけ言うと、空気の抜けた風船のようになってしまいました。

「腰ショぬかすこたーねーじゃねーか。
なにもとって食おうてーわけじゃねー。
枯れッパにくるまってるなんて、まるでねずみだ。
与太郎のボロ家だがここよりゃましだ。ついてこい!」
有無を言わせない、厄病神。

「ややや厄病神ドンと一緒にいられるなんて、こころずよい。
へーー本当にありがとうございます」
厄病神のあとを、丸々とした体で、チョコマカ踊るようについていった福の神でした。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本