棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

酷寒の演舞--田中民

2008-02-02 21:12:45 | Weblog
寒い。しばらく忘れていた真冬日が続く。
そんな酷寒の野外で、舞踏家・田中民氏の公演があった。

田中氏とは25年ほど前に、イベントでご一緒したことがあった。
その時の、強烈なエネルギーの発散に圧倒され
私は忘れがたい、人との出会いでした。

久しく、田中氏の舞踏を観る。

会場の芸術館の屋上は、下見と異なり
酷寒と雪があるのには戸惑ったようだが
黒色の衣装に付いた雪の白さが、
ペイントされていくような絵画的
美しさがあった。

やさしさが漂う演舞に
私は、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」
がフット思いだしました。

23-棚からぼた餅--土地神

2008-02-02 09:49:33 | Weblog
ところでなー福の神
この貧乏村の土地神としては、オレとオメーしかいねンだが、
こおして一緒にいることは、本当はいけねーんだ。

「エッ! 私はあなた様が大好きで、ああ兄貴ともおもっているほどです」
福の神は本心から、そう思っていました。

「マーそおいうことでなく、オレとお前の役職は、裏と表。
炭団と雪だるま。こおいう事自体が--だんごう--ってことだ」

「だんご! ???」
すっとんきょな声に、一瞬ポカンとしてしまった厄病神でしたが、大笑い。
福の神も、頭かきかき照れ笑い。
そのうち、二人で笑いこげてしまったのです。

笑うかどには福きたる。
笑いは心身ともに快活にしてくれ、新しいアイデアも湧いてくるもの。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本