団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

「脳こうそくの前兆がいくつかあります。病院で検査を」

2019-11-25 09:53:41 | 健康・病気

80歳前の男性が奥さんに支えられて来院されました。「ふらつくうえ、腰が痛いのでみてほしい」といいます。何回も来られた男性ですが、一人で立っていられない状態を見るのは初めてでした。

体を触りますと、腰に張りと痛みはあります。血行をよくするため、ホットパックで体を温めながら、体調について伺いました。

「手足にしびれがあり、めまいがする。頭も痛い」と話します。その言葉がはっきりせず、ろれつが回っていません。口元からよだれが垂れています。最近、視野が欠けたところがあるともいいます。

施療を中止し、立ち上がって、両腕を横に上げてもらいました。両腕はちゃんと上がります。「かきくけこ、と言ってくれますか」というと、「きゃきゅくゅけぇこ」になります。口元のゆがみはあります。

脳こうそくの前兆の症状がいくつも出ています。ただ、脳こうそくの兆候ならば、両腕を横に上げると、片方の腕が下がってしまいます。この症状はありません。

奥さまに「大丈夫だと思いますが、脳こうそくの前兆の症状がいくつか出ています。念のため、病院で検査を受けてくれませんか」と言いました。奥さまの求めでタクシーを呼び、夫婦はそのまま病院に直行しました。

その翌日、奥さまが訪れ「MRI検査も受けましたが、脳こうそくの症状はありませんでした」と話しました。「病院で検査までさせて申し訳ありません」と私が謝りますと、奥さまが「かかりつけの病院でいただいた薬を飲んでから、一人で立てなくなったのです」と打ち明けました。その後の経過は次回に。

 

 

 

 

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