団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

全く理解できず、1時間の講演を聞いたら‥

2018-07-26 09:34:03 | 健康・病気

新聞の仕事とも、いささか関係があったこともあり、放送技術の最新状況を見てみようと、関西放送機器展に行きました。最新機器の展示と即売が中心ですが、こちらは放送機器を購入する考えはありませんから、ざっと見て回りました。それでも、放送機器が日ごとに進歩しているのが、素人目にも実感できました。

お目当ては講演、セミナーです。パワーポイントで説明してくれるでしょうから、大まかな動きは理解できると思っていました。最初に聞いたのが「4K・8K放送の最新技術動向」です。講師は放送機器メーカーの技術開発部のエンジニアの男性でした。

現在のテレビが2Kで、4K,8Kになると、解像度が飛躍的に良くなることは知っていましたが、パワーポイントに映し出される横文字が羅列した画像を見ても、何を意味するのかが全くわかりませんでした。1時間の講演時間がこうして過ぎました。

「言っていることがわからないで、座って聞いているのはつらいことだな」と思いました。そのとき、40年ほど前、暴走族が最盛期だったころ、大阪府警の交通担当として、暴走族メンバーを個別取材をしたときのことを思い出しました。

デスクから暴走族のルポをまとめるよう指示されました。当時、最も活発に活動していた生野連合の地元を訪ね歩きました。暴走族メンバーを聞き出し、そのひとり一人を訪ねて、取材して回りました。

中学2年生の男児と話したとき、「九九もよくわからない」と答えました。「そしたら、三角形の面積は出せないな」と言いますと、男児は「三角関係は大変だ」と茶化したように答えました。そのうえで「授業がなんもわからないで、6時間も教室で座っているのはつらいです」と話しました。

なにもわからないで授業を聞いていたという、あの男児のつらさが少し分かった気がしました。

 

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