団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

「強欲は善」ですか?

2013-10-11 10:46:30 | 健康・病気

映画「ウォール街」(オリバー・ストーン監督)を見たとき、マイケル・ダグラスが扮する投資家のゴードン・ゲッコーが言い放った「Greed is good(強欲は善だ)」がピーンと来ませんでした。それが、年収2200億円を手にするヘッジ・ファンド・マネージャーをはじめ、1000億円の年収がある米国の超富裕層の生き方、考え方をメディアで読んで、強欲が米国経済を動かすエンジンの大きな一つになっていると感じました。

マックス・ヴェーバーの「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」を学生時代に読んで、近代資本主義は宗教倫理に支えられていると思いましたが、強欲には宗教倫理のかけらも見えません。

国家と国民のあり方を研究・分析している先輩と話し合った際、「おカネから見た世界」では脱・国家集団が急速に拡大している現状が話題になりました。企業経営者、金融機関、トレーダー、国際官僚などが国家の枠を乗り越え、グローバル経済で、とんでもない高収入を得ています。

先輩がその代表として挙げた会社がユニクロです。今年8月期の連結決算の売り上げは1兆1430億円と過去最高益となり、日本の衣料会社では初めて1兆円を突破しました。ユニクロの柳井正社長は日本でトップクラスの高所得者になっています。柳井社長には経済合理性は強く感じますが、強欲にはほど遠いと思います。

分不相応の高収入を手にしたら「バチがあたる」と親から言われて育った私は、3000万円を超えたら、収入のイメージがつきません。ましては何千億円なんて想像の範囲を超えています。そんな私からみると、「その行為は神が認めるだろうか」と自問する宗教倫理を失った強欲は善とはとても言えないのですが‥。

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