団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

腹筋の衰えが際立つ高齢者

2012-04-10 09:19:04 | 健康・病気

高齢者の筋肉はトレーニングを怠ると加齢とともに衰え、腰の筋肉は30代に比べ5割、下半身は6~7割ダウンするといわれますが、腹筋の衰えは下半身の筋肉を上回るように思います。当院に来られる70代、80代の患者さんの全員が施術ベッドから起き上がるのが一苦労です。さっと起床できる人はゼロで、「よっこらしょ」と声を上げ、数秒かかってなんとか起き上がります。

起床するのが困難になっている大きな原因が腹筋の衰えです。体を支える重力筋である脊柱起立筋などの背中の筋肉は、毎日の生活の中で自然と鍛えられるのに比べて、腹筋は意図的にトレーニングしないと鍛えることができません。

しかも、背骨を支点に考えると、背筋の距離が1に対して腹筋までの距離は7といわれています。てこの原理で言えば、腹筋は背筋の7分の1の力で釣り合う計算になります。背筋力が140キロの男性ならば、20キロの腹筋でバランスがとれるわけです。

ところが、その腹筋が弱くなれば前かがみになりますから、腰も肩の筋肉は伸びて張った状態になりますから、腰痛や肩痛が発症します。

サーフィン好きの59歳の男性患者さんに院内の腹筋台で腹筋運動をしてもらいましたら、一回もできないのでびっくりしました。そうした患者さんにはスロートレーニングの腹筋運動を勧めていますが、続けていただけないのが悩みです。

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