足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日米の金融政策に注目

2016-04-27 06:01:12 | 投資戦略
NY株は翌日の米FOMCの結論待ちで小動き。
2日間の会合だが金利据え置きで予想は一致しているが関心は声明文。これからの政策の方向性についてイエレン議長がどのようなコメントをするか。せっかく安定しはじめた市場のセンチメントを壊すことは考えられない。
ドル相場には動きはなく安定した。引き続き原油、金相場は堅調。最近、目立つ新興諸国の株価の落ち着きで、これまで足を引っ張ってきたラテンテン・アメリカの復調が目立つ。
注目のアップル(AAPL)が引け後、決算を発表した。1株利益は1.90ドルと予想$1.99を下回った。iPhoneが前年比で16%減少した。株価は引け後6%下落。

日銀の政策会合が本日から2日間開かれる。
しばらく沈黙してきた黒田総裁がどのように動くか?
国内のエコノミストの見方はまちまちだが、海外では円高反転のストップのため金融界で不評なマイナス金利政策の補完の奇策が期待されている。市場からの資産買上げ額の増加などである。ゴールドマン・サックスは今回の政策発動が円安を呼び、1ドル=130円に向かって円安基調になることを期待する。NY市場では円相場の買残が史上最高の水準に積み上がっているだけに、その裏をかくような政策発動を狙うかどうか?黒田総裁の次の一手に注目される。

昨日は大手銀行株が大商いのうちに相場の下落を先導した。個々の銘柄ではテクニカル面で妙味が出てきた。
25日移動平均の乖離率をみるとクックパッド(2193)-4.3%、寿スピリッ(2222)-8.5%、カルビー(2229)-0.18%、ぐるなび(2440)+1.9%、MonotaRO(3064)-4.4%,リゾートトラスト(4681)-2.6%、コーセ(4922)-4.8%と調整局面にはいり、久振りの買い場にきた。
最近、人気の中心になってきた小野薬品(4528)+2.8%、そーせいG(4565)-4.6%もまとないチャンスにきている。
一方、今回の相場の先導役の金融株は小休止しするだろう。連休明けからここに上げた銘柄の決算発表が始まる。材料面でも注目できる株である。