足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ダウ理論が相場の基調転換を暗示

2016-04-15 06:15:20 | 投資戦略
NY株は小休止。
銀行、バイオ、通信は堅調であったが、最近の相場のリード役のひとつエネルギーが下落した。
週末にカタールで開催される主要産油国の首脳会議で生産量の凍結が決まるかどうかが大きな焦点。この日の市場では会合の成り行きに慎重な見方も出ていた。
一方、銀行の決算発表をみて強気見方が増えてきた。NY市場では金融株の相場全体のセンチメントに与える影響度は東京市場よりはるかに大きい。

ダウ理論というのがある。19世紀にNYダウ平均が誕生して以来、相場観測のテクニカル分析に利用される。もっとも利用者が多い手法のひとつ。
この分析に先行き「買い」シグナルが点滅した。「100%の確率での強気サイン」とみる。本家本元のウォールストリー・ジャーナル社のウィリアム・ハミルトンのアナリストの解釈だ。ダウ平均、ダウ輸送株の両指数が暗示した。この日も運輸株指数は堅調。米国景気の動向がみえる典型的な景気敏感指数だ。
ただ別のテクニカル分析家リチャード・モロニーも「100%の確率とはいえないが、82%の可能性がる」と同調する。
理論の解釈にそんなに大きな差がなくなったのが、今回の反騰局面での特色である。

世界の市場のなかで一人取り残されてきた東京市場だが、今週に入っての連騰には久しぶりに注目する外人投資家が出てきた。特に円相場の反転の勢いが衰えてきたことに関心。

日経平均レバレッジETF(上場投信)が昨日は+6.31%と日経平均の+3.23%の2倍の上昇率。3月の12,070円を抜けば、相場の本格反騰を暗示する。株価の動きに注目したい。