足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

テクニカル指標は好転に向かう

2016-04-04 06:48:30 | 投資戦略
先週の日米の株価は連動性が薄れ指数の動きは乖離した。
1週間の動きは日経平均-5%、NYダウ平均は+3.7%。
ウォール街ではドル高が一服しエネルギー価格は安定した。
NY株を牽引したのはイエレン議長の講演会でのハト派的な発言であった。利上げ予想が年4回から同2回に後退した。
このため4月26~27日の連銀FOMCでの利上げ説は後退した。

一方、東京市場では日銀短観で景気見通しが悪化し、景気回復への期待観が後退した。
今月は米連銀のFOMCに1日遅れての日銀政策会合だが、そこで黒田総裁がどのように動くが関心事。来月の伊勢志摩サミットを控え、市場に出てきた先行きへの不安感を和らげる政策発動に期待したい。

米国では今週から第1四半期決算は発表が始まる。最近の予想では第1四半期の利益は-8%台の減益。エネルギー(-101%)、素材(-22.1%)、製造業(-8.5)の減益が大きなマイナスである。一方、通信(+13.1%)、消費関連(+10.0%)、ヘルスケア(+2.4)である。このような数字は相場にすでに織り込まれており、最近のエネルギー相場の復調が、これまで全体の企業収益の足を引っ張ってきた。発表が先行きの懸念を多少とも払拭できるかどうかか注目点。第2四半期の見通しがどのように出るか。

東京市場では個別銘柄のテクニカル指標の好転がみられる。
25日移動平均の乖離率をみると
クックパッド(2193)-20.9%、カルビー(2229)-8.1%、日本調剤(3341)-9.0%、そ-せいG(4565)-9.5%、リゾートトラスト(4681)-6.7%、コーセー(4922)-0.4%、シスメックス(-6869)-3.2%、トヨタ自(7203)-4.6%、シマノ(7309)-3.9%、HOYA(7741)-3.1%,任天堂(7974)-4.3%、日本空港ビル(9706)-6.5%、日経平均レバレッジ(1570)-6.5%
と押し目買いのゾーンにはいってきた。