足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米、中国が歯止め役になるか

2016-04-02 08:42:12 | 投資戦略
NY株は反騰し、世界の株価の弱気ムードを止めた。
新年度明けの東京市場は日経平均が594円暴落(-3.55%)、欧州株も独-1.71%、仏-1.43%であったが、弱気相場の並はウォール街で堰きとめられダウ平均、S&P500,ナスダック指数とも上昇した。
米国での景気指標が好調。
雇用統計(3月)は21万5000人増、製造業ISM指数が6ヵ月ぶりに50のラインを超えた。このようなマクロ指標の好調で市場では消費関連、ヘルスケアが相場の牽引役に復活した。
米国の製造業は世界の経済の好転の先駆けの役割になるか?

イエレン連銀議長がもっとも気にしていた中国景気もPMI購買者指数が8ヵ月ぶりに50.2と、好不況の分岐点50ポイントを上回った。国内消費、公共投資、不動産が好転した。
1ヵ月だけの指標をみて、今後を占うのにはリスクがるが、世界経済の牽引役の米国、中国の明るいニュースは、世界の株式相場の先行きをみる上では心強い材料である。

匙は日本に投げかけられた。
5月の伊勢志摩サミットを控え政府は、その準備に追われるが、週末の東京市場の暴落は世界でも目だった動きであった。円相場の変調が気になる。

いよいよ日本の政府の出番がきた。サミットまでの1ヵ月余の間に、サプライズのある政策の発動が求められている。
2013年の政権の発足時のような政策発動のサプライズを出し、NY株に大きく差をつけら得た日本株の不振の挽回が求められる。
今週の相場は予想外の暴落になっただけに、ここの銘柄でテクニカル面では大きく好転した。