足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY市場は中・小型株が先導

2016-04-01 06:34:18 | 投資戦略
先週末から4日連騰したが、この日のNYダウ平均は小幅安。金曜日の雇用統計(3月)の発表待ち。事前の予想は21万人増だが、今週初めのイエレン議長のハト派的な発言で当面利上げは先送りが決定的。米国の景気は消費が牽引して好調、企業収益は不振だが、リセッション入りはないというコンセンサスが相場を支える。
この日のナスダック指数は堅調で、バイオ関連、中小型株に人気が集まった。人気業種には循環買いが続く。市場での「Bunny(ウサちゃん)相場」という表現がピッタリくる感じの展開である。(中小型株の循環買い)
ダウ銘柄ではアメリカン・エクスプレス(AXP),IBMが堅調。いずれもバフェットが大株主で、相場が小安いときでもピカリと光る銘柄をもつバフェットの選択眼には改めて感心させられる。

東京市場では相場を牽引してきたヘルスケア関連が一服したが、4月末から始まる2016年3月期の決算発表でサプライズが期待できる業種で、引き続き連休明けまでは相場のリード役を続けるだろう。

消費税の引き上げの先送りが決定的になってきた。安倍首相は5月の伊勢志摩サミットを控え米国の影響力あるエコノミストや政治家と会談し、世界経済の現状分析に耳を傾け、景気対策のアイディアを求める姿勢は高く評価したい。これまでの歴代首相にはなかった行動で、新しい舵取りは日本が世界経済の行方に貢献したいという歴代の首相みられなかった熱意が感じられる。グリーンスパン前議長、ルービン前財務長官より、ポールソンとバーナンキの両氏に耳を傾けて欲しかった。