足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

産油国の会合に関心

2016-04-16 07:01:18 | 投資戦略
ウォール街の関心事は週末のカタール首都ドーハで開催される主要石油国の主脳会合での結論。
原油生産を現段階での生産の凍結観測が大勢の見方で、最近の原油相場は$40前後で落ち着いてきた。本年初めから水面下では、交渉が進められてきたが、この日の株式相場は、その結果待ちで見送り気分。

アップル(AAPL)が下落した。日経新聞でのiPhoneの減産観測の記事が材料になった。
第1面の「iPhone減産継続」報道がNY市場でも注目された。製品の部品生産が日本、台湾に集中しているので、生産メーカーの動きがどこよりも早く耳にはいる。
アップルは時価総額が6090億ドル(66兆円)と世界最大で米国企業の顔である。それだけに機関投資家、ヘッジファンドの持ち株比率が大きく、株価の動向がNY株市場に影響与える。最近のアップルの動きをみると、ITバブルのピーク時にインターネット産業の顔になったシスコ・システムズ(CSCO)のことを想起する。その先行きに大きな期待が集まり、IT化の進展が続き主役として大きな成長が約束された。
しかし、ここへきて技術革新の波はITのバックボーンから、それをどのように生かすかの方に主軸が移り、グーグル(GOOG)やフェスブック(FB)という新興企業がのし上がり、シスコ・システムズ人気は終焉した。数年以内にはグーグルがアップルの時価総額を追い抜く時代が来るだろう。
次の主役のひとつはAI(人工知能)で、ウォール街では有望株探しがはじまった。

東京市場でも底入れ感が出てきた。円高が大きなカギだが、5月の伊勢志摩サミットを控え、政府・日銀になんらかの動きが期待される。
相場の押し目局面では、これからの主役を求める動きが来週は一段と高まるだろう。