足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株に日欧も追随

2016-04-20 06:19:11 | 投資戦略
NY株は小幅高。世界の市場に先行して上がっただけにひと休止。しかし日欧、新興国市場は堅調。グローバルベースでみた相場は底堅い上昇基調入りした感を強くする。
目立つのは原油相場に続いて金相場である。昨日は6ヵ月ぶりの高値になった。
金鉱株にも人気が復調してきた。今回の金相場の上昇で注目されているのがヘッジファンドのジェームズ・ハリス・シモンズ(ルネッサンス・テクノノロジー)だ。大学で数学の教鞭をとりながら、独自の運用法を開発しソロス並みのヘッジファンの成果と資産を築いた。
あまり表面には出ないが、リーマンショック直前にソロスを上回る成果をあげ運用資産3兆円の大型ヘッジファンドを築いた。得意の数学の理論をベースにした戦略で、「相場はすべて情報を織り込んで形成され、動きはパターン化できない」というランダム・ウォーク論を自分の成果で覆した。数学の専門家を集め手作り上げた運用手法は門外不出だが、実績が彼の投資論のすぐれていることを証明した。最近は金相場の底入れを的確に予見し、金鉱株のシンボル的なバリックゴールド(ABX)に大量投資した。早くも実績がその理論のすぐれていることを実証した。
金相場は2011年に1,900ドルの史上最高値を記録し、昨年12月には1,050に沈んだ。最近の相場みると典型的な世紀の底値をつけたとみられる。日本の投資家にとってマイナス金利は有望な資金運用分野である。

東京市場はこれから物色範囲が拡大するだろう。
本欄で取り上げたそーせいグループ(4516)が人気株の大黒柱になったが、着実に成長戦略のニュースが出る。日本のバイオ技術の存在感を確立した。バイオ投資には避けて通れない存在である。

日本ペイント(4612)に注目。バフェットが塗料株を高く評価しているのにヒントを得た。