足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界の株価の堅調が続く

2016-04-14 06:17:24 | 投資戦略
NY株は続伸した。
中国の3月の輸出が9ヵ月ぶりに上昇したのを好感して新興国諸国の株が上昇した。
ウォール街では金融、バイオ、半導体、中小型株に人気が集まった。
金融ではJPモルガンが、ゴールドマン・サックス、シティG、ウェルズ・ファーゴが牽引した。銀行株の上昇は好調な決算が背景。これまで低迷していたセクターに光が戻ってきた。
ダウ銘柄で目立ったのはアメリカン・エクスプレス(AXP),キャタビラー(CAT)など。特に年初来の好調な相場の局面ではキャタビラー(CAT)が人気を集める。世界の設備投資に敏感な銘柄で、波乱相場のなかでも着実に株価水準が上昇している。市場では「一つの謎」と首を傾ける向きも多いが、世界景気の先導役を果たしてきただけに、その動きには注目したい。足元の業績よりも先行きの回復の確実性に投資家は賭ける。

「トリトンスクエア通信」では先にコマツ(6301)に注目した。本年は1~2月の下落相場のなかで逆行高して+9%になりキャタビラーの動きに追随したが、その後、反落したものの下値は3,900円で固まり、最近は再び反騰基調にある。

ことしはヘッジファンドが不調であったが、2月には底入れ3月の実績は+3.79%になった。月間の上昇率は2012年1月以来である。先行きに機敏な投資家の資金がヘッジファンドに戻りはじめた。

東京市場でも昨日の堅調な動きを業種別にみると鉱業、繊維、化学・医薬品、石油、非鉄、機械、電気、輸送用機器、海運、銀行などであった。先行き景気に明るさの兆しを先見し始めたのか、単なる一時的な反発なのか判断に苦しむが、これまであまり見られなかった人気である。