ガッツ藤本(藤本正人)のきょうのつぶやき

活動日記ほど堅くなく、日々の思いをつぶやきます

免許を持たない先生が教えること 日本教育新聞の取材

2010-10-01 11:11:45 | テレビ、マスコミでの取材、報道など

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先日、新聞の取材を受けた。
「日本教育新聞」である。

今年2月議会の一般質問で取り上げた「免許外教科担任の解消」についての取材であった。http://www.gikai.net/gikai/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=saitama&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac22%94%4e&B=-1&T=1&T0=70&O=1&P1=&P2=%93%a1%96%7b%90%b3%90%6c+&P3=&P=1&K=2&N=14&W1=%96%c6%8b%96%8a%4f&W2=&W3=&W4=&DU=0&WDT=0
外に発表すると問題もあろうと思って、議会報告その他も控えていた。
が、
新聞取材もあったので、この際その課題を伝えていきたい。

中学校の勉強は教科担任制である。
例えば、国語の免許を持っている先生は国語を教えているし
免許を持っていない教科は教えてはいけない、
ことに法律で定められている。

しかし、山の小さな分校など、小さい学校では、そうもいかない。
例えば生徒10人の分校でも、習うべき教科は10教科あるが、
先生は10人も配置はされないのだ。
仕方なく国語の先生が英語を教えたり、音楽も教えたりしている。

が、それはあくまで例外なのだ。

山の分校でなくても、実は、県内でも昨年度はのべ40の教科が
免許を持たない先生により教えられていた。
(千葉県は253,栃木は165,神奈川でも162、群馬は59、東京都は0)

これは先生にとっても子どもにとっても不幸なことだ。
習う方も専門外の人に習い、教える方も申し訳ないと思いながら、自信なく教える。

そういう状況が実は、学年で3クラスあるような学校でも起きているのだ。
これはおかしい。
学校教育の問題は、多くが教師の資質に帰せられて語られるが、
これは先生方に責任は全くない。

「全くの教育行政」の問題である
非常勤の先生をつけて、専門性を担保すべきものである。

県は、私の質問に応え、
産業界にも声をかけて、非常勤教員の確保に努めている。
(技術科・家庭科・美術科がまだ足りない。)
昨年度は40教科だったのを
今年度当初の免許外教科担任はのべ23教科、8月には20教科に、
そして9月28日現在14教科に減少させてきてくれている。

しかし、まだ、0ではないのだ。

上田知事は「日本一の教育立県・埼玉」と就任時から豪語している。
この初歩的問題は即刻解決すべきである。
県教育行政の職員も努力に努力を重ねているのだが、
もう一押しのご尽力を期待したい。

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4 コメント

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はじめまして (ELK)
2010-10-02 14:42:42
このような現象は、実際に市内でもあると言うことを認識していました。教職員の話題に上がるのも、耳にしていました。
以前は、PTAに役員をしていましたので、授業を受けさせる側として、子供たちの環境を考え働きがけをすることもありました。

最近は、その枠組みの外から見ているので、若者の雇用と言う視点が増えました。
非常勤講師を増やすことが良いことなのか…、少し疑問も感じます。
だからと言って、少子化の中で先々を考えれば、採用をすることも大変なのでしょう。

前向きに動いていらっしゃることに感謝しながら、ちょっとだけ気になったことを書き込ませていただきました。
返信する
ありがとうございます (ふじもとまさと)
2010-10-05 00:44:05
ELKさん、コメントありがとうございました。この問題は、所沢市では解決されています。県内十数カ所、小規模校のある、比較的緑の多い地域の課題です。
※説明の都合上、まずは雇用形態について申し上げますと、雇用形態には
1,正規採用(60才まで雇う)
2,臨時採用(1年契約で雇う)
3,非常勤採用(時間契約で雇う)
があります。

その上で申し上げます。

さて、非常勤講師で、というと、なんか間に合わせに聞こえますが、そういう意味ではありません。
まず、現状、教師の数は、子どもの数=クラス数に応じて毎年毎年、その都度決まり(定数)ます。この定数分には国費が出ます。そこで、生徒が少なくなると必要教師数(定数)も減るわけです。が、雇ってしまった教師を年ごとに辞めさせたりはできません。そこで、定数一杯正規教員にするのではなく、一定割合は、臨時採用教員で調整している現状があります。その他、子どもの数の変動だけでなく、産休、病休、などで臨時採用の人が必要です。なお、これら臨時採用の方は給与もほとんど正規の方と同じ。雇用が一年以内契約(又は半年)、というだけです。よって、クラス担任もします。
これら定数に基づく教師を雇っても、学校の規模上、教科担任をうまく配置できない場合が生じます。それが今回の免許外教科担任発生の問題です。そこで補充として県費100%で雇う、教科を教える専門家(非常勤講師)となるのです。あくまで教科上の不足ですから、正規採用や臨時採用を雇うのでなく、非常勤教員とするべき、という考え方です。いや、全体的に教師の定数をもっと増やすべきだ、という考えはまた別の観点からのものであり、それは国の制度改正や県の大英断を待たねばなりません。
また、実際、不足する学校でも、技術科など1週間当たり8時間や9時間程度しかありませんので、それを教えるのには1年丸ごと正規採用の教師同様の臨時採用教師を雇うよりは、非常勤講師(1時間いくらで雇う)の方が財政として適当だ、という判断です。

ですから、雇用対策上の意味というより、本来の性質上もやはり非常勤となるのかな、
という感じです。もちろん、もっと定数を増やせ、という願いはあるのですが・・・。

ELkさん、細かく申し上げて済みません。
どちらにしても、この状態は見過ごしてはいけないと考えています。技術科や家庭科は前期、後期で授業が編成されています。できたら、後期開始前に準備を整え解決したい。無理なら、後期途中からでも、やらぬよりマシ、と思って教育局に努力してもらっています。免許を持っていれば先生に向かない人でも誰でも良いのか、というとそうでもないのですが、もし、免許を持っている方で思いのある方を知っていらしたらご紹介ください。 よろしくお願いいたします。

メッセージありがとうございました。
               藤本正人
返信する
ご返答ありがとうございます (ELK)
2010-10-05 15:41:46
丁寧にありがとうございます。
このような背景は、重々承知の上でコメントを入れさせていただきましたので…
教員採用試験の試験管をした事があり、あの若者(?)達の事が目に浮かびました。

これからも、様々な場面でより良い方向に進めるようご尽力いただけることを祈っています。
返信する
ありがとうございました (ふじもとまさと)
2010-10-07 14:49:58
そうでしたか。では、ELKさんは、私の大先輩なのですね。実は今年の高校教員採用の面接の様子をこの夏、視察いたしました。集団面接とはどんなものか、を知るためでした。皆気合いはいってました。この意気込みでずっとやってくれたらいいのになぁ、なんて思ったり、みんな受かればいいけど、このうちの何割は落ちるんだなぁ、どんなところで受かるものと落ちる者の差がつくのだろう、なんて感じました。

さて、がんばって参りますので、今後ともご指導いただければと存じます。よろしくお願いいたします。藤本正人
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