中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

「ミニ紬きもの塾」講演をしてきました

2014年09月15日 | 「紬きもの塾」移動教室
先日あるグループの方からご依頼を受け、「紬織りと現代の暮らし」というテーマで講演をしてきました。

聴衆は、会社経営者、会社員、自営業者、工芸家、美術家、音楽家、大学教授など、たまたま懇親会の時に個別にお話をさせていただいた方だけでも様々なご職業の方でした。また年齢層も幅がありました。

日本の文化を中心にした内容の講演会を企画、2ヶ月に1度講師を招いて開催されているようです。
二十数名の初対面の方ばかりでやや緊張いたしました。

いつもの「紬きもの塾」はそれなりに着物や織物に関心のある方を対象に話をしますが、全く一般の方を対象に話をするのは初めてです。ただ呉服的な紬の話をするわけにはいきません。
興味を持って聞いていただかなければなりませんし、飽きずに^^;聞いていただけるか心配でしたが、、、

結局いつものように原初的な紬、それ以前の布の話をし、真綿から糸をずりだしてもらうワークショップ、染の話、そして私の紬の着物を羽織ってもらい、着物を畳むところまでご覧いただきました。
 
真綿から糸をずりだすワークショップではまずは真綿の感触、蚕が吐き出した一本の糸のかたちをみてもらいました。


真綿や繭に触れていただき、草木で染めた糸を見て触り、リアルに何かを感じ取っていただけたように思いました。
みなさんからも質問などもあり、熱心に耳を傾けていただき、ホットしました。

懇親会の時にはタンスで眠らせている着物を着てみようかな。。とおっしゃる方もいらっしゃいました。

また紬の着物からの学びとして、着物を着ないまでも自分が良いと思う服やものを選び、大切に使っていくことが現代においても大切ではないかということも話しました。


どこでも集まりは女性が多いですが、今回は夜の時間帯ということもありますが、半数近くが男性でした。とても素敵な大人のグループでした。

当日私が着ていた着物についてはまた次回ご報告します(と言ってもいつものですが・・・ ~-~;)。










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