中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

櫻工房の庭木で染める

2017年07月11日 | 制作工程



庭木の剪定があり大量に枝が伐られました。上の画像は庭の真ん中にある桜の木の剪定中。
染めで使う分を取り除いた残りは剪定ゴミとして出します。束ねる作業をしてくださっています。町田市では堆肥にするようです。
森のような庭も好きなのですが、東京の住宅地ですので剪定をしないわけにはいきません。


この画像は柿、桜、モッコクなどを使って染め分けられた糸を干しているところです。
直射にもしっかり当てます。染め重ね堅牢にします。
限られた染材から様々な工程における工夫もして、色調の変化をつけていきます。

自然な無理のない美しい色に惚れぼれしながら仕事を進めています。
何色と言えません。優しく力強く気品のある色です。
自然界にあるこの色を身につけない手はありません。。

この後更に染め重ねや掛け合わせなどをして色数を増やしていきます。

あとはリンゴ、梨、シラカシもまだ手付かずですが、木蔭のバケツに活けて保管しています。生きた状態がやはりきれいに染まります。
最終的にどんな感じになるか私もワクワクしています。
帯揚げも同時進行で気合を入れて染めています。

梅雨明け前とはいえ暑い日が続いています。風もありよく乾きますので染め→干すの染め重ねをするには良いです。
少なくとも今月一杯は染めの作業が続きそうです。
工房は風通しは良いのですが、染色中は熱気、湿気で更に暑くなります。
水分補給や梅干しをしゃぶったり、熱中症に注意しながらの日々です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする