夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
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人生の晩年、「品よく」、「賢く」、「面白く」の3つが大切、79歳の私は学び・・。

2024-03-14 16:25:14 | 喜寿の頃からの思い
 高齢者専門の精神科医として、これまでに6000人以上を診察しています。
その中には、大臣経験者や大企業のトップ経験者など、
セレブといわれる方も何人かはいました。

現役時代に地位が高かった方々が、認知症になって高齢者施設に入居したら、
その病室に家族や友人が絶え間なく見舞いにこられるか? 

必ずしもそうではありません。
家族や部下に愛されていなければ、部屋でぽつんと一人で外を眺めたり、
寝ていたりするだけで、寂しい状況です。



一方で見舞客が絶えず訪れる部屋もあります。
周りの方と分け隔てなく接していた方は、老いても変わりなく慕われるのでしょう。



こうしたシーンを垣間見ていると、
現役時代にやってきたことが返ってくるのが、晩年だと思います。

人にどれだけ尽くしたかどうかの真価が問われるというと、
大げさかもしれませんが、そういう一面は少なからずあるでしょう。


そういう経験から、よい年の重ね方をしている人には、
私なりに3つの共通項があることに気づきました。
「品よく」「賢く」「面白く」の3つです。順に説明しましょう。




「品よく」とは、老いを素直に受け入れ、
ジタバタすることなく、おおらかに生きるということ。

本人は、多少の不安を感じているのでしょうが、
そういう人は不思議な落ち着いたオーラを醸し出していて、
それが周りの人に品よく映るのだと思います。


「賢く」は、その人の経験を踏まえた発想ができるということです。
スマホ全盛のいま、知識量を競っても意味はありません。

それよりは、その人の経験に基づいたことを話せるかどうかが重要です。
それができれば、周りに一目置かれますし、世間の常識にとらわれず、
自分の価値観をしっかりと築いている人は、面白い。

「面白さ」を備えた人の周りには、高齢者でも若い人でも、自然と人が集まります。



「品のある老人」、「賢い老人」、「面白い老人」は、いずれも周りに愛されるでしょう。
そうやって愛されている方々は、ヨボヨボしてきたり、ボケてきたりしたときにも
周りに囲まれて最期を迎える可能性が高いと思います。

そうすると、その人の品格が試されるのは、やっぱり晩年です。


私は、自分の努力目標として「老いの品格」(PHP新書)を書いていますが、
読者の皆さんもこの3つを意識しながら、生活を楽しんでみてはいかがでしょうか。

注)記事の原文に、あえて改行など多くした。


今回、敬愛している高齢者医療の専門家の和田秀樹・医師の連載寄稿文より、
人生の晩年、「品よく」、「賢く」、「面白く」の3つが大切、
と79歳の私は学び、やがて微苦笑したりした・・。

私は年金生活の当初から、我が家の平素の買物に関して、
自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで週に数回、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。

やがて私は我が家の買物の責務を終えて帰宅した後は、
やはり独りで自宅周辺の3キロ範囲を歩くことが多くなっている。

           

こうした中、付近に流れている野川の両岸にある遊歩道を歩いたり、
或いは小公園、小学時代に通学した旧市道を歩いたりしている。

ときには最寄駅の商店街に立ち寄り、知人と談笑したり、
都立の神代植物公園に遠征したりすると、中学時代の同級生に逢う時もある。

こうした時、偶然だよねぇ・・、とお互いに再会を喜びながら、
過ぎし中学時代のそれぞれの同級生のことを話したりすると、長話になったりする時もある。



           


そして私は、亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、
見知らぬ男性、 女性グループの御方たちと、話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしている。

或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらく、と私は笑いながら逢ったりして、
明るい日中だとコーヒーを飲んだり、 夕暮れすぎの場合はビール、水割りのウィスキーを呑みながら、
談笑をしたりしている。

           

或いは私が勤めていたあるレコード会社のOB会と称せられる懇親会に出席したりすると、 
上司だった御方たち、或いは同世代の数多くの人と談笑したりしている中、
数人から、XXさんは感性もお若いですょ、と私は社交辞令のお世辞を頂くこともある。

或いは女性グループの中で談笑している中、たまたま音楽の話題となり、
他社の『いきものがかり』を定年後に偶然に聴き、
何かと吉岡聖恵(よしおか・きよえ)ちゃんの歌声に、励まされていますょ、
特に『YELL(エール)』は、高齢者の私でも心身のビタミン剤ですょ、と私は言ったりした。




こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。

このような70代を過ごしている私、「品よく」、「賢く」は少し欠落しているが、
「面白く」はあるので、70点ぐらいかしら、と微苦笑している。

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