長ズボン、そして夏の帽子を深くかぶり、サングラスを掛け、ウォーキング・シューズで足元を固め、
そして紳士バックを園児のように斜め掛けにして、颯爽と歩いたりしてきた。
こうしたことを年金生活を始めた当初よりしているが、
ここ3年前より、日傘を買い求めて、人通りの少ない処を歩く時だけは、
差していて、幾分涼しげに、歩いたりしている・・。
このように過ごしている私は、先程、ヤフージャパンより配信された記事の中で、
『 東京都心で「日傘男子」が急増中
直撃ルポでわかった「帽子じゃダメな理由」と「女性からの評判」』、
と題された記事が掲載されていた。
齢を重ねても好奇心だけは旺盛な私は、記事を読んでしまった・・。
無断であるが、記事の大半を転載させて頂く。
《・・
日本全域で記録的な猛暑がつづくなか、日傘を差す男性の姿を多くみかけるようになった。
かつては少数派だった「男の日傘」は、ここ最近は完全に市民権を得たようにみえる。
そこで、AERA dot.が東京・銀座で日傘を愛用している男性たちを取材すると、
「日傘でないとダメな理由」がうっすらと見えてきた。
また、街の女性たちにも「日傘男子」の印象を聞いてみた。
ルポでわかった「男の日傘」の最前線。
休日の買い物客で、にぎわう東京・銀座のアーケード街。
最高気温が36.7度を記録した8月4日、記者が取材で街中に出ると、
汗が一瞬で吹き出し、日差しで肌がチクチクと痛むほどだった。
当然、日傘をさしている人も多くいるのだが、そのうち、男性の日傘姿も多く目につく。
記者は、日傘をさす習慣はなく、どこかまだ気恥ずかしさも感じてしまうのだが、
「日傘男子」たちに抵抗感はないのだろうか。
母親と食事をするために、神奈川県から銀座に来たという、
黒色の日傘をさす男性(29)はこう話す。
「もう、暑いとかじゃなくて、痛いじゃないですか。
日傘は陰を作れるので、日陰の中を移動している感じになるのがいいですね。
日傘の表面を触ると熱くなっているし、
ささなかったら、だいぶ紫外線(UV)を食らっていると思います」
■他の男性もさしているので「恥ずかしくない」
この男性が、さしている傘はブランド物で、価格は1万円弱とそれなりのお値段。
男性はIT系の会社に勤めているが、出勤時も使っているという。
「昨年は、もっと大きくて雨傘っぽい日傘を使っていました。
でも大きいのはやはり目立つので、このくらいのサイズ(約55センチ)がいいですね」
銀座を歩いていると、3~4分に1人くらいは、日傘を持った男性と出くわす。
ビアホールで知られる「ライオン銀座七丁目店」では、
入店待ちの客が長蛇の列を作り、道の角を曲がっても、まだ行列が続いていた。
行列の中に、ベージュの日傘を持っている男性がいた。
話しかけてみると、足立区から来た50代の会社員だという。
「この日傘は、1週間くらい前に北千住(東京・足立区)のマルイで買いました。
きょうは直射日光を浴びながら行列に並びたくなかったので、日傘を持ってきました。
恥ずかしくはないですよ。他の男性も日傘をさし始めてますから」 (略)
■女性からも「男性の日傘はいいと思う」
取材に応じてくれた人は、一様に「恥ずかしさはない」と話す。
やはり、他の男性も日傘をさすようになったことが大きいと思われる。
女性からみても、日傘をさす男性に抵抗はないようだ。
夫婦そろって黒の日傘を差して歩いていたカップルの妻(33)はこう語る。
「熱中症対策と美肌のためにも、(夫には)さしてもらったほうがいいですね。
老化の対策にもなりますし。ただ、私が勧めたわけじゃないんですよ、
夫が勝手にさし始めました(笑)」
夫(30)もこう続ける。
「日傘は女性が使うものだろうと思っていたんですが、さしてみたら、とにかく涼しい。
Amazonで、3000円くらいで購入しました。
UVカット機能と遮光がついているので、お得だと思います」
夫婦で日傘をさしている人は、意外と多い。
建設業だという男性(42)と妻(42)にも話を聞いてみた。
「日傘をさすようになったのは、今年の夏からです。
帽子は持っていますが、私は仕事現場ではいつもヘルメットをかぶっていますから、
休みの日くらいは、帽子はかぶりたくないなと」
隣で話を聞いていた妻は「男性の日傘はいいなと思います。
たまたま、百貨店で傘職人のイベントがあったので、その時に買いました」と続けた。
確かに夫婦が持っているのは高級そうな日傘だ。
麻糸で作られていて「2~3万円くらいした」(妻)という。
【写真】数万円の高級品を持つ「日傘男子」はこちら
日傘を「売る側」も変化を感じ取っているようだ。
創業94年の東京・東日本橋の洋傘専門店「小宮商店」の広報・加藤順子さんはこう話す。
「昨日も今日も、朝、男性が一人で来られて、日傘を買っていかれました。
男性客が毎日、何十人といらっしゃいますね。
『朝の通勤時、いつも電車で一緒になる男性が、日傘を持っていたから、
僕も我慢していたけど、日傘がほしくなった』とおっしゃった男性客もいました。
『他の人がさしているから、もうさしてもいいかな』
とおっしゃるお客さんも多いですね」
■ビジネスシーンになじんできた日傘
特に今夏は、スーツや白シャツ姿のビジネスマンが、
日傘をさしながら、カバンを手に持っているスタイルを見かける機会が増えた。
「今までは、男が日傘なんてというネガティブなイメージがあったのかもしれませんが、
逆に今は健康に気を使っている、
熱中症対策をしているというポジティブなメッセージになっているように思います。
汗だくになって、取引先へ行くのは、ちょっと恥ずかしいですよね。
スーツで帽子をかぶるわけにもいかないですし、
日傘はビジネスシーンにもなじんできたと思います。
男性用の日傘は、昨年までは黒や紺色が主流でしたが、
今年は色の薄いカラーも売れるようになりました。
夜になると折りたたんでカバンにしまえるくらいの、55センチくらいが主流ですね」(同)
まだまだ猛暑が続くなか、「日傘男子」は、ますます増えていきそうだ。
(AERA dot.編集部・上田耕司)・・ 》
注)記事の原文に、あえて改行など多くした。