夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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老後最大の不安 医療・介護の費用、改めて高齢者の私は学び、やがて溜息を重ねて・・。

2018-08-19 12:44:42 | ささやかな古稀からの思い

先程、私は長らく愛読しているネットの【NIKKEI STYLE】を見ている中で、
『 老後最大の不安 医療・介護のお金はいくらかかる? 』と見出しを見たりした。

私は東京の調布市に住む年金生活のまもなく74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。

そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、
私たち夫婦はお互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごして、早や14年目となっている。

              
      
過ぎし私は年金生活を始めて2年過ぎた62歳の頃、会社時代のOB懇親会が開催され、
私は御世話になった16歳上の大先輩と談笑していた中、
『年金生活の中、病気になって病院にお金を運ぶか、
或いは自身の好きな趣味に使うか・・人それぞれだよねぇ・・』
と私は言われたりした。

そして私は『確かにセカンンドライフを過ごす中、天と地ですよねぇ・・』
と私は漠然としながら応じたりした。
            
私が現役サラリーマンで奮戦している50代の時、同僚が病死されたり、
そして知人は定年前の59歳で病死し、残されたご家族の心痛な思いが、痛いほど理解させられたりしてきた。
           
やがて私は2004年(平成16年)の秋に定年退職した後、
年金生活を始め、やがて62歳の時、現役時代の一時時期に交遊した友も、無念ながら病死したりした。
       
まもなく、知人のひとりの奥様が病死されて、
この知人は『おひとりさま』となり、私たちの多くは哀悼をしながらも、動顛してしまった。

こうした根底には、私たち世代の周囲の男性の多くは、60代で妻が夫より先に亡くなることは、
考えたこともなく、こうしたことがあるんだぁ、とこの人生の怜悧な遭遇に深く学んだりした。
  
やがて私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。

もとより70代、80代の私より年上の御方でも、心身溌剌と過ごされている方達も、
近所にいる御方、知人に多くいることも、私は知って、少しでも学ぼうとしている。
            
こうしたことを私は学びながら、年金生活で必要なお金は、
『衣食住』ではなく、突然に遭遇する医療費、そして晩年期に不安のある介護費を含めた『医食住』かしら、
と思いを深めてきた。

              

そして私は保険の見直し、高額療養費制度を含めた医療費の概要、
或いは家内の母が介護・要となっているので、介護に関することも学んできた。

しかしながら私は過ぎし日に学んできたことも、恥ずかしながら忘れてしまったことも多々あり、
今回の《・・医療・介護のお金はいくらかかる?・・》、大切なことであるので、
復習だよねぇ・・と思いながら精読してしまった・・。

この記事は、経済コラムニストの大江英樹さんが、『定年楽園への扉』の連載されている寄稿文のひつで、
【NIKKEI STYLE】に2017年11月2日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

《・・老後最大の不安 医療・介護のお金はいくらかかる?

              

老後で最大の不安は、
健康です。
長生きするのはいいけれど、寝たきり状態や要介護になるのは避けたい、と誰もが思うでしょう。

でも、実際には、どうなるかわかりません。
医療や介護にかかるお金のことを考えると不安は増します。
費用は一体どれぐらいでしょう?

実は、この金額を正確に把握するのは、極めて困難です。
老後に必要なお金の中で「これだけあれば安心」と最もいいにくいのが、介護費用です。
なぜなら、病気も介護も、突然やってくることが多いからです。

私も、元気にしていた母親が、突然倒れて寝たきりになるという経験をしました。
しかも、それがいつまで続くのか、全くわかりません。

さらに介護は、どの程度のサービスを求めるかによって、かかる費用も違ってきますから、
はっきりした数字がつかめないのです。

              

■医療・介護費用は800万円が目安

そうはいっても、介護や医療にかかるお金がいくらなのかを知ることは、
かなり切実な願いです。
そこで目安となる金額をお教えしましょう。

介護費用については、実際に介護した経験がある人を対象に調査したデータがあります。
それは公益財団法人の生命保険文化センターが2015年に行った調査で、
1人当たりの介護費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)は、約550万円となっています。

内訳は毎月の介護費用が7.9万円、介護期間が平均4年11カ月で、計466万円。
さらにバリアフリーに対応した住宅への改修など、一時的な費用が。計約80万円です。

次に医療費についてです。
これも参考となるデータがあります。

それは厚生労働省の統計で、60~89歳までの医療費の自己負担額(保険料を含む)は
2014年度実績で平均115万円となっています。

万が一、がんにかかるなど高額療養費制度を利用した場合についても、
70歳以上なら自己負担額の上限は、月に5万7600円です。

仮に12カ月入院しても自己負担額の合計は、約69万円となります。
先ほどの115万円と合わせると約184万円です。



前述の介護費用約550万円に、医療費約184万円を合算すると、約734万円です。
少し余裕を見て800万円というのが1人当たりの医療・介護費用のメドと考えていいと思います。

自分の子供たちに介護費用の負担をかけたくないのであれば、
これぐらいの金額は準備しておいた方がいいのではないでしょうか。

800万円というとかなりの金額と思えるかもしれません。
現役時代から老後資金の一部として、コツコツと資産形成するなどして備えましょう。

              

■ずっと元気なことが最も大切

もちろん、1人当たり800万円という数字は、
あくまでも平均的な費用から割り出した目安にすぎません。
現実には様々なことが起こりえますので、一人ひとり、金額は当然異なります。

例えば、介護に関しては平均は、あくまで平均です。
先ほどの調査でも介護期間は平均5年弱ですが、
1年未満の場合が約12%、10年以上の場合が約16%あります。

従って、100万円以内で済むこともあれば、1000万円以上かかることもあるわけです。

ただし、メドを知ることである程度、不安は軽減されると思います。
老後の資金計画を練る上でも、大いに役立つことでしょう。

最も大切なことは、要介護にならないようできるだけ普段から、健康管理に気をつけることです。
ずっと元気なら介護費用はゼロなのですから。・・》

注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

              

我が家の生計は原則として、私たち夫婦はお互いに厚生年金とわずかな企業年金を頂いた範囲で、
日常生活を過ごすことを原則としている。

そして耐久品の購入、冠婚葬祭、或いは私たち夫婦の共通趣味の国内旅行に関しては、
程々の貯金を取り崩して、ここ丸14年近く過ごしてきた・・。

そして『医療費』に関しては、程ほどの貯金があれば、『国民健康保険』があり、
高額治療になった場合は、『高額療養費制度』より程ほどの自己負担で済むから、
と私たち夫婦は話し合ってきた、

私たち夫婦にとって難題は、やはり晩秋期の不安は、いつの日にか、介護・要となり、
介護施設にお世話になる時と思われる。

こうした中、要介護認定されている場合は、
特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などの介護施設のほか、
有料老人ホーム、 介護型のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)やケアハウス、グループホームなどを学んだりしてきた。

              

そして私たち夫婦は、いつの日にか要支援までであったら、何とか自宅で過ごせると思われるが、
やはり要介護になってしまったら、やむなく介護施設に入居すると思案したりしてきた。

やがてどちらかが、国の支援を受けている費用が程ほどに適度な特別養護老人ホームに、
入居が叶(かな)わなくなってしまった時、困苦する。

やむなく高価と称されている有料老人ホームに、断腸の思いで自宅の敷地を売却して、
介護施設に入居しなくてはならない場合もある。

私は世田谷区と狛江市に隣接した調布市の外れに住んでいるが、
程近くにある三つばかり参考例として記載する。

A:入居費(0万円~840万円)そして月額(21.1万円~35.5万円)
B:入居費(0万円~1580万円)そして月額(0万円~63.7万円)
C:入居費(0万円~3600万円)そして月額(27.4万円~115.6万円)

入居費が廉(やす)ければ、月額の負担が多い上、
やはり介護の難度、施設の優良度合により、大幅な差異がある、と思われる。

もとより介護
の難題は、いつまで介護を受ける必要な期間が判らず、
やがて永がられば本人の自己負担額が増し、
貯金は切り崩しても資金不足となり、
当然ながら、退所が余儀なくされて、行き場がなく迷子のような介護難民になることである。

私たち夫婦は、裕福層には遥か遠い年金生活の身であるので、
改めて有料老人ホームの入居費、そして毎月の負担額が余りにも高価に、溜息をしたりした。


                     

ここ数年は会社時代の少し先輩、或いは後輩の68歳が、いずれも大病で入退院を繰り返した後、この世を去ったり、
ご近所の私と同世代の知人が、突然に脳梗塞で死去されて、数か月の先は誰しも解らない、冷厳なこの世の実態に、
私は震撼させられたりしてきた・・。

このように不運にも60代で、この世とお別れをする御方はいるが、
殆どの年金生活をされている御方は、御自身のそれぞれの願いを叶えたく、その人なりの自助努力で、
心身ともに自立して健康を配慮して過ごされ、セカンドライフをそれぞれ享受して過ごされている。

こうした中、体力の衰えた私でも少し見習って、殆ど毎日のように散策して、
ときには認知症、或いは脳梗塞などは勘弁してねぇ・・と思い深めたり、
そして叶(かな)うならば介護施設に無縁で、終末期を過ごしたい、と念願したりしている。


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