夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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伊豆・下田温泉滞在記《上》 【2007.5.22. ~ 5.28.】

2008-05-13 13:01:46 | 
   序章 本日より、伊豆・下田に温泉滞在

本日より、28日(月)まで6泊7日で、
家内の母と共に3人で温泉滞在旅行に出かる。

齢を重ねた62歳の私は、何事も好奇心を失くしたら人生は終りだ、
と持論の持ち主であるので、
果たして10年ぶりに訪れる旅先は、と思ったりしている。



   第1章  風光る入り江

私達3人は、伊豆の下田の観光ホテルに到着したのは、
午後1時過ぎであった。

左に爪木崎、右手に城山公園が望める入り江にあるホテルであり、
快晴の空の下、微風か吹く中、海面は午後の陽差しで光を帯びていた。

街に出て、食事処で刺身の盛り合わせ、地魚の煮魚を注文し、
ビールを呑みながら昼食をはじめた。

旅先のことなので地魚も食べられるので、
おのおの自在に追加注文をし、呑みながら食べたりした。

程々の支払いとなったが、旅先のことであるので、
時折こうした贅沢なひとときを過ごすのである。



   第2章  伊豆下田の歴史散歩道

昨夜は8時過ぎに眠り、今朝は3時に目覚めた。

海上は夜明け前であったが、漁船の灯火が港からゆっくとと離れて、
入り江から外海に向かった行った・・。

私は日中のひととき、
この地の歴史の散歩道と称された街並みを訪ねようとと思っている。

快晴に恵まれた日中、
江戸時代の末期に思いを馳(は)せるのも旅先のひとつと思ったりしている。



   第3章  花の香りにつつまれて

伊豆の下田の歴史の散歩道を散策したが、
アメリカのペリー提督、ハリス領事、
そして唐人お吉と称された不運なうら若き女性に思いを偲(しの)ばせた・・。

この後は、ロシアのプチャーチン提督の来航、
江戸末期の下田港の栄華、そしてこの当時の下田の人々の面影を想像したりし、
快晴の暑い中、寺めぐりなどをした。

了仙寺の境内は、ジャスミンの花の彩(いろど)りにつつまれ折、
陽射しを受けているあたりは盛りを過ぎていたが、
日陰の周辺の色合いは、洋花嫌いな私さえ香りは強すぎるが、
ある一面は魅了された。

このあと、丘陵の下田公園を訪ね、あじさいの花色を確かめに出かけたが、
ほんのわずか咲いており、莟(つぼみ)が大半であったが、
わずかに咲いている花の色合い愛(いと)おしさを感じたりした。

観光ホテルに戻ると、黄色い素朴な花が咲いていた。
地の人に尋ねると、兵隊花、と私達は昔から教えられていますよ、
と答えてくれた。

尚、この地域においては、アジサイの花の中で、
品種により寝姿ブルーと称している。
付近に丘陵は、女性の上半身に形に似て寝姿山と名付けられ、
この丘陵にもアジサイが多く、紫と青に染められた花色を寝姿ブルーとも云われ、
妖艶の中でもほのかさを感じさせてくれる、
と余計なことを思ったりしている。

こうしてつたないことを綴っているが、
観光ホテルのロビーの一角にパソコンが2台設置されているが、
OSが98の直後の上、性能、回線に私の日常はXPと光回線の利用の身としては、
多少の我慢を強いられている。



   第4章  ここ数日間は、早朝に

私は家内と家内の母と三人で、
伊豆半島の先端に近い下田に温泉滞在をしているが、
早朝の3時に目覚め、
夕方の4時頃に1時間ばかり寝てしまう悪い癖となっている。

一昨日の旅立つ朝、家内が家内の母宅に電話連絡をしたので、
私は4時半起床予定を勘違いして、3時過ぎに起きてしまったのであった。

この習慣が昨日、本日も続き、
私はロビーの海辺に面したソファーに座り、
夜明け前の海を眺めながら、煙草を喫ったりしている。
4時過ぎになると、あたりは白さを増して夜明けのひとときを迎える。

東の空は小高い山並みの丘陵にさえぎられ、
残念ながら海上の朝焼けの空は見られない。

こうして綴っていると、遊歩道を散策する人たちが7人前後みられる。

私は日中はこの付近の丘陵を散策し、
樹木と花を誉(ほ)めながら、下田の街並みを一望しょうかしら、
と思ったりしている。



   第5章  花の色合いにつつまれて

下田の街外れを歩くと、
今の時節はニオイバンマツリという芳香ある紫の花が彩っている。
紫から白色に移り変わるジャスミンの一種であるが、
街から丘陵に数多くの見られる。

この花と重なるようにアジサイの花が咲きはじめている。
特に青色がひときわ強い妖艶で気品を感じる寝姿ブルーは、
私は魅了されている。

この街は早春に日本水仙の白い花が半島の周辺に咲き、
東京の郊外より1ヶ月を早く咲きはじめ、
そして年の瀬には蝋梅の黄色い花が見られる特に温暖な地域である。

このように散策すると、花に出会うと、もうこのような時節かしら、
と少し戸惑いながらも、それぞれの花の色合いを誉(ほ)めて、歩いている。



   第6章  小雨の舞い降る中

伊豆の下田は、夜明け前の3時半過ぎは曇り空であったが、
5時過ぎに小雨が降り出してきた・・。

朝食前のひととき、ロビーで新聞、そしてお風呂に入ったりし、
小雨の町並みを見下ろしていたが、
ここ3日間は快晴に恵まれ、初夏のような日中を振り返ったりした。

私は町並みを散策したり、小高い丘陵で花の色合いを誉めたりし、
そして遊覧船に乗船し、入り江から須崎半島の周辺を景観したりした・・。

下田港を小高い丘陵、海上の遊覧船からを見たりして、
はるか昔にアメリカ、ロシア、イギリスの船が来航した当時に、
思いを巡らせたりした。

小雨の日中を迎えるが、
紫と白の色合いに染められたニオイバンマツリの芳香を思い出したり、
そして少し開きかけていた青の色合いのアジサイに思いを馳せたりしている。
ひときわ鮮やか色合いを秘め、
小雨の中、どのように容姿で濡れているのかしら、と少し気がかりである。


   第7章  雨の降るときは、読書と

伊豆の下田で温泉滞在をしているが、
ここ3日ばかり晴天に恵まれ、少し暑い日が続いたので、
雨の降る日中は休息とし、観光ホテルの室内とロビーを行き来している・・。

持参した中の一冊の塩野七生・著の『ローマから日本が見える』(集英社)を読んで折、
この女史に導かれて、ローマの時代に思いを馳(はせ)たりしている。

そして疲れを覚えたりすると、
布団の中であったならば、目を閉じ、寝付いてしまう・・。

目覚めると、ロビーへ行き、ソファーに座り
、雨を眺め、煙草を喫ったりしている。

私は塩野七生・女史とお会いできた時は、
少しお洒落なワイシャツと何より話題が豊富であることが肝要かしら、
と夢想したりしている。

この女史の専門の地中海の歴史、文明以外の歴史の足跡の話をし、
少しローマに影響をしたら、とお話をでまれば、
ロビーから見える花を見ながら思ったりしている。


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