夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

時は、余りにも早く過ぎ去り・・♪

2008-03-16 06:10:00 | 定年後の思い
私は4時前に目覚め、煎茶を淹れた後、
『文藝春秋』の読み残した特集などを読んだりした・・。

そして、庭先で煙草を喫った後、
居間に戻ると、サイドボードの中にある一葉の写真に目が止まった。

私は小さな写真楯を手に取り、
私達夫婦の結婚式の後の披露宴の写真で、披露宴の最後の情景である。

通例であれば、新郎の父親が参会者の挨拶を述べる光景であるが、
私の場合は父が死去していたので、長兄が代理として、
披露宴の片隅で挨拶をしている時で、
私達五人が写っている一葉である。

家内の母はバラ花束を持ち着物と帯の和服、
家内の父はモーニングコート姿、
私の母はバラ花束を持ち着物と帯の和服、
私は胸元に胡蝶蘭をつけたタキシード、
家内は胡蝶蘭の花束を持ち水色のロングドレスであった。

家内の母、父、私の母は神妙な表情、
私は緊張した面持ち、家内は微(わず)かに微笑んでいるスナップ写真であった。

30数年前の写真であるので、家内の母も40代なりの若さがあった。
そして写真の裏には、私のつたない字で昭和51年3月30日と書かれていた。


私の母は平成10年の早春、家内の父は平成14年の秋に死去し、
3人だけとなったのである。

30数年の歳月が過ぎれば、私はサラリーマンを卒業した年金の身となり、
私達夫婦と家内の母の3人で、年に数回ほどは、
各地で温泉滞在の5泊6日前後の旅行を楽しんでいるのは、
ここ3年は恒例となっている。

最近の私達3人のスナップ写真を見たりすると、
家内の母は77歳の高齢者、私は63歳 家内は58歳となり、
お互いにそれなりの齢を重ねた表情に写っている。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春風は、甘く、せつなく・・♪ | トップ | 我家の庭の草花、ささやかな... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

定年後の思い」カテゴリの最新記事