夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには海の匂い潮の香りが恋しくなり、旅先は伊豆の網代(あじろ)を訪れることになり・・。

2012-05-20 10:32:47 | 旅のあれこれ
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の67歳となった身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

ときおり家内との共通趣味の国内旅行をしたりしている。

過ぎ去りし数年は、東北の各地を夫婦だけの個人型の旅行してきたが、
昨年の3月11日に東日本大震災で各地が甚大な被災となり、
私たち夫婦は、訪れてきた各地の余りにも痛々しい被害に唖然とし、
私たちの住む地域も余震が幾たびかあり、私の住む避難地の確認、防災器具の購入などをしたりした。

そして旅行の予定も中止し、私たち夫婦は我が家の専守防衛となり、家の内部の整理などに重点し、
日常生活も変貌したのである。

そして夏が終わり、落葉樹のたわわな葉が朱色、黄色などに染められる各地の錦繍の情景の紹介記事を見たりすると、
どの地域に魅せられるところは・・と漠然と探したりしたが、
夫婦だけの個人型の旅行より、幾分旅先の安全を配慮して、久々に団体滞在型のツアーに変更した。

この後、八ヶ岳の高原にあるリゾートホテルに10月16日より三連泊する団体滞在型で、
星空が観やすいリゾートホテル、と何かの雑誌で私は読んだりし、私たち夫婦は参加した。

この後も、11月13日より3泊4日で秋田県の田沢湖の高原温泉にある観光ホテルに
三連泊する団体滞在型に、乳頭温泉郷めぐりもあるので、
私たち夫婦は参加した。

そして12月20日より4泊5日で、北海道の帯広市の郊外にある十勝川温泉に2泊し、
その後に未知の糠平〈ぬかひら〉温泉に2泊する団体の滞在型に、参加して訪れた。

今年になって、裏磐梯の檜原湖に隣接したリゾートホテルに三連泊する団体の滞在型で、
3泊4日で訪れた。

その後は、1月28日より2月3日まで、札幌市の郊外のリゾートホテルに滞在し、
冬の札幌を中核とした地域を訪れた。

この後、私の住む地域は、初春より梅、そしてハナモモ、やがて桜花が咲く中、
この間は、落葉樹が芽吹き、そして萌希色、やがて新緑に染められる時節であり、
私たち夫婦は自宅の小庭、近く野川の遊歩道、或いは神代植物園の情景に、
魅せられて過ごしてきた・・。

こうした中で、家内は近くて源泉掛け流しの温泉地でゆっくり過ごしたいわ、
と私に言ったりした。

そして私たち夫婦は自宅の小庭、近く野川の遊歩道、或いは神代植物園の情景に、
魅せられて過ごしてきた・・。

こうした中で、家内は近くて源泉掛け流しの温泉地でゆっくり過ごしたいわ、
と私に言ったりした。

そして越後湯沢の旅館に宿泊する団体温泉滞在型に、
5月6日より3連泊するプランに私たちは参加した。

このように山里の観光ホテル、旅館、リゾートホテルなどで滞在して、
旅行を繰り返してきたが、
海を見ながら波打ち際に近い露天風呂で、ゆつくりと過ごしたいわ、
と家内は私に言ったりした。

そして私たちは余り遠くない伊豆半島で、海に近く温泉も良し、
食事処でも浴衣で良し、気楽に過ごせる観光ホテルを調べたりした。

この結果、私たちが選定した処は、伊豆半島の東海岸の熱海から少し南下した網代温泉で、
露天風呂から海を観ることができる観光ホテルを見つけたりした。

この後、この観光ホテルに電話で予約したので、明日の21日より四連泊することにした。

この根底には、一昨年の2010〈平成22〉年の若葉の季節、北東北を周遊していた時、
青森県の日本海に面した黄金崎(こがねざき)にある観光ホテル『不老ふ死(ふろうふし)温泉』に3連泊し、
この観光ホテルの波打ち際にある露天風呂に、私たちは圧倒的に魅せられたのである。

その後の12月中旬、やはり北東北を周遊し、旅の終りとし、
この『不老ふ死温泉』に再訪して3連泊したりした。

この時の私の露天風呂の心象を記載する。

到着した翌朝は、ときおり風が強く吹く曇り空で、午前10時過ぎに私は露天風呂に向かった。
露天風呂の出入り口の本館まで行き、
海岸の施設の歩道を百メートルぐらい海岸線まじかにある露天風呂に到着するのであるが、
浴衣の下はパンズ一枚だけ、左手にバスタオルとタオルを入れたビニール袋を提げた姿で歩きはじめた・・。

ゆるい下りの歩道で、強く風が吹き、浴衣の裾(すそ)は捲(まく)れ上がり、
私は右手ですそを押さえて、
『やめ~て・・少し風・・穏やかにねぇ・・お願いいたしますょ・・』
と心の中で呟(つぶや)いたりした。

そして露天風呂の簡素な更衣棚に浴衣とパンズをビニール袋に入れたが、
このビニール袋が風を受けて、たなびいているのである・・。

私は露天風呂に身体をゆだねて、波打ち際の波、そして押し寄せてくる波間、
ときおり私は立ち上がり、彼方の日本海を眺めたりしていると、風が冷たく感じ、
露天風呂に身体を沈めるように深く湯に入ったりした。

このような天候であったので、もとより私だけの貸切風呂となったりし、
帰路、本館の露天風呂の出入り口のいるホテルのスタッフの方から、
悪天候なのに健気に入浴される齢を重ねた男性もいる、と思われたと私は感じ、
この方から微笑まれた。
私は苦笑しながら、宿泊している新館の部屋に戻ったりした。

翌日は、冬晴れとなり、私は昨日の容姿で、露天風呂をめざした。
ときおり微風が吹く程度で、穏やかな快晴の中、散歩するみたいに海岸線までの歩道を歩いた。
そして、誰もいない露天風呂に心身ゆだねて入ったり、
押し寄せる波、そして遥か彼方のフェリー船が日本海を北上するのを見たりした。

そして露天風呂から上がり、岩場の上で立ち、
海上の冬晴れの陽射しに向かい、全身素肌を数分程さらしたりしたが、
寒さを感じることなく、むしろ快適な心情となったりした。

このようなことは一期一会のような恵まれたひとときであったが、
今回の旅も海の匂い、そして潮の香りの中で夢のような時を過ごしたい、と私はぼんやりと思っている。

尚、旅行の21日から25日まで、投稿文に関して、
私は《海の匂い潮の香り》として題して、五話ばかり書き上げていますので、
この間、予約セットし公開しますので、お読み頂き、ご笑話を願えれば幸いであります。

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