夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

残暑厳しい中、高齢者3年生の私は、家内のボディ・ガード、荷物持ち、お供となり・・。

2012-09-10 18:24:47 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の高齢者3年生の67歳の身であり、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭に築後35年の古ぼけた一軒屋に住んでいる。

我が家の平素の買い物は、私が年金生活を始めて以来、私は自主的に専任担当となり、
近くのスーパー、駅前のスーパー、専門店などに出かけて孤軍奮闘している。

昨夕、家内から、明日は駅前に買い物に行きませんか、と私は告げられた。

何かしら自宅より20分ばかりの歩いた駅前の商店街に行き、雑貨品、薬などを買い求める主旨であった。
『はい! 了解しました・・行きましょう』
と私は若き自衛官の諸兄に負けないように、明るく大きな声で応(こた)えた。

私は2004年(平成16)の秋に定年退職した直後から年金生活をし、
やがて高齢者の身になったので、何かと世情に疎(うと)くなっているので、
ボケてはいけないと、家の中でも明るく大きな声で家内と会話することが多くなっている。

そして私は何かと家事の大半は家内をしてもらっているので、
せめて家内のボディ・ガード、荷物持ちをして、お供をしなければ、
一家の主(あるじ)としての責務が果たせない、と私は昨今を深めたりしている。

我が家は自動車もなく、私は根がケチなせいか、路線バスには乗らず、
ひたすら歩くことが多い。
私は買物をする時、多くの品を購入する時とか、或いはビール、お米などの重い品を買い求める時、
買物の引き車と称される『キャリーカート』を曳〈ひ〉いたりして歩いたりしている。

私は現役時代の緊張感から解放されて以来、身過ぎ世過ぎの年金生活の身であるので、
買い物、散策をしたりする往復路で、ご近所の奥様の数人と立ち話をすることが多く、
私の秘かな楽しみのひとときとなっている。
こうした時、確か3年前に、あなたは演歌歌手の吉幾三〈よし・いくぞう〉さんに似てるわ、
と言われたりした。

私は顔立ち、大きな声で明るくユーモアをまじえながら話すことは確かに似ているが、
しかしながら私は歌を唄うことは、贔屓目に見てもNHKの『素人のど自慢』で鐘ふたつぐらいで、
吉幾三さんを思い浮かべて、申し訳ございません、と心の中で苦笑したりしている。

本日の午前の10時半過ぎ、陽射しが燦々と照らす残暑厳しい中、
私は家内のボディ・ガード、荷物持ち、お供などで、
家内は日傘を差して歩き、数歩遅れで私は『キャリーカート』を曳〈ひ〉いたりして、
20分ばかり歩き、駅前の商店街に行った・・。

『ホームセンター』、『手芸』専門店、『ドラッグ・ストアー』、『スーパー』、
最後に再び『ホームセンター』と廻ったのであるが、
家内は私より5つばかり齢下の62歳の身であるせいか、心身溌剌として、元気なのである。

そして家内が商品の選定に時間を要していたので、途中から、
『本屋に寄って・・いつもの『ドトール』で待っているよ』
と私はボディ・ガードとお供の役目を一時離脱したのである。

その後の私は、本屋で本日発売の総合月刊誌の『文藝春秋』(10月号)、
新藤兼人・著作の『愛妻記』(文春文庫)、坂野潤治・著作の『日本近代史』(ちくま新書)、
松戸清裕・著作の『ソ連史』(ちくま新書)を買い求めて、
コーヒー・ショップの『ドトール』に行き、購入した『文藝春秋』を読んだりして、
家内を待ちわびたりした。

そして家内と合流した後、最後の『ホームセンター』で買い物を終えた後、
昼食代わりに食事処を探し、私が高校生の頃から営業している洋食屋さんで、
古き良き味のハンバーグを私たちは食べながら、
私は遥か昔の50数年前の商店街の情景を家内に話したりした。

帰路、陽射しが燦々と照らす歩道を私たちは歩き、
今年は白露(はくろ)が過ぎても、残暑厳しいよねぇ、
と私はハンドタオルで顔の汗を拭いながら、家内に言ったりした。

そして帰宅後、部屋に風を取り入れた後、
汗だくになった私たちは着かえたりし、やがてクーラーの冷房をセットした。

暑さに苦手な私が、残暑はいつまで続くの、と心の中で呟(つぶや)いたり、
冷茶を飲みながら落ち着けたのは、帰宅してから30分過ぎてからであった。

☆下記のマーク(バナー)、ポチッと押して下されば、幸いです♪
にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へにほんブログ村
散文 ブログランキングへ
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へにほんブログ村
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする