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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

湧き水の想いで・・♪

2005-05-05 14:22:47 | 幼年・少年時代の想いで
東京の郊外の私の住む周辺には、昭和30年頃まで湧き水があった。

祖父と父が農業をしていた頃、私の所にも湧き水があった。

あたり一面は祖父の田圃であったが、蓮を植えている近くにあった。
湧き水の周囲は、みそはぎを植えていた。
このみそはぎは、夏のお盆の頃になると、仏壇に備え、ピンクの花を咲かせていた。

私は子供心に、湧きでる水を不思議に思ったりしたが、何となく好きになった。


小学5年頃,近くの湧き水が出て、池があったが、
ここに不思議な老人が良く池を眺めていた。
『あのお爺さん、いつも難しそうな顔してるよ・・』
と私は、友に言ったりした。

後年、このお爺さんは、高名な小説家だった。


私が結婚した後、家内と湧き水を観に旅行したりした。

富士山の源流の三島郊外にある柿田川、或いは忍野八海に行った。
伊豆地方の湯島に宿泊した時、湯ヶ島の山葵(わさび)田にも寄った。

私は小さな湧き水が好きである。
国道一号にある湧き水は、壮大しすぎて私の心は充たされなかった。

私には、小学時代に観た故郷のような、小さな湧き水に、
心の渇きからの浄化、を求めているのだろうか。
コメント
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