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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

ときには、妄想も・・!?   《初出2007.1.23》

2008-05-08 15:03:07 | 読書、小説・随筆
10時半過ぎに家内と駅前に出かけた。

何時もの川沿いの遊歩道を歩いて行った。
風が少し冷たく感じたが、風がなければ3月の初旬の暖かさである。

家内は歯科医院で治療を受けるので、駅前で別れ、私は本屋に寄った。


新井 満・監修そして佐保美恵子・著作の『千の風にいやされて』(講談社)、
佐々木俊尚・著作の『次世代ウェブ~グーグルの次のモデル~』(光文社新書)を購入した。

前書の『千の風にいやされて』は、遅ればせながら、歌を聴き感銘を受けたので、
新井 満・氏が発想の基となった英語の原詩、
そして新井 満・氏の日本語の詩を精読したく、購入した次第である。

後書の『次世代ウェブ~グーグルの次のモデル』は、
昨年に著作者の『グーグルGoogle~既存のビジネスを破壊する』(文春新書)を読んで、色々と教示を受けたりした。


最近、NHKのスペシャル番組で【グーグル】のドキュメンタリーを放映していたので、
酒を呑みながら観たりしていた。

私はこの本とテレビ番組を観た上、巨象のグーグルが衰退する予感がした。
明示は出来ないけれど、少し思考が固まりそうである。
お酒を呑んでいるので、妄想かしら、とも思ったりした。

こんなことを数日考えているので、
私のつたない思考のヒントの確証になれば良い、という思いで購入した。

本屋を出た後、家内との待ち合わせ場所の『ドトール』で、
コーヒーを飲みながら,『次世代ウェブ』を数ページ読んだ時、
家内の姿が見えた。

スーパーの二軒の買い物を終え、帰路は風もなく、
のどかな暖かさの中、たわいない話をしながら遊歩道を歩き、帰宅した。


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読んでは、いけない雑誌・・!?    《初出2007.1.23.》

2008-05-08 14:43:52 | 読書、小説・随筆
私は定年退職後の3年生の身であるが、
若い20代の頃、結婚していた30代の頃も官能美を秘めた雑誌をこっそりと買ったりしていた・・。

心をときめかせ、家内にわからないように家内が寝室に行った後、
ときたま居間で読んでいたこともあった。


今朝、読売新聞の雑誌の広告欄に、
『婦人公論』に於いて、

《国家の前にまず家庭》
品格香る夫婦関係

藤原正彦 X 藤原美子

と見出しがあった。

私は昨年の初め頃から、藤原正彦・氏の愛読者のひとりであり、
氏の数多くの随筆に奥様がたびたび綴られているので、
ユーモアを交えて書かれているので、真意のことは・・と興味を持っていた。

このような思いで読んで見たい記事のひとつとなった。

ただ、ご婦人を対象とした雑誌でもあるし、
今月の特集記事は、
【結婚しても、ときめきたい】
という香(かぐわ)しいタイトルであったので、
購入する時に腰が引けると思ったりした。


11時過ぎに買い物に行った時、スーパーの雑誌コーナで見当たらず、
店員さんが本の入れ替えをしている所だった。

『今日・・発売の【婦人公論】・・有りますか・・』
と私は言った。

店員さんが入荷分の段ボールを開けて、
手渡してくれた。

帰宅後、居間で読みはじめた・・。

正直に綴ると、婦人の雑誌で有ったので、
『俺・・【国家の品格】を書かれた藤原正彦さんの対談が載っているので・・』
と家内に言ったりした。

ご夫婦の対談に関しては、
著作権上に於いて明記出来ないのは残念であるが、
ご夫婦の秘訣を教示されたりした。

尚、私はファンとなれば、女性雑誌を購入したことが1回あった。

平成元年の頃、シンガーソング・ライターの中島みゆき・女史が、
『with』という若き女性向けの雑誌に、
新たなアルバムを発売される前にインタビュー記事が掲載され、
こっそりと購入したこともあった。

熱愛者達は、このように知り得たい心理となる、
と私は長年に於いて確信している。




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私の本棚の上には・・♪    《初出2007.1.21.》

2008-05-08 14:25:45 | 読書、小説・随筆
私は小説、随筆、歴史書、現代史が好きなので、
同世代の人々に比べれば、本は多く持っている方と思っている・・。

私は居間に4本、書庫に4本、2階の洋間に2本、そして溢れて捨てるのが欲しまれるのが、
押入れに入っている。

居間にあるのは、頻繁に見返す本を置いている。
本棚のひとつには、最上段には最も敬意している本を置いている。

『世阿弥芸術論集』(新潮日本古典集成)、
栗山理一・編の『日本文学における美の構造』、
北 一明・著の『ある伝統美への反逆』、
上田三四二・著の『この世 この生~西行・良寛・明恵・道元~』、
安田章生・著の『西行』、
中野孝次・著の『西行の花』などが並んでいるが、
ここ10年は変らない。

友人に上げたり、月刊の雑誌などは捨てるようにしてきたが、
結果として高校時代より買い求めた5000冊前後の本となっている。

この中には、私の青年期に定職に就かず、食事を抜いて買い求めた本もある。

先程の居間の本棚の上に、家内がディズニー・ランドで買い求めたキャラクターのミッキー・マウスを、
家内が置いて、ちょこんと居座っている。

私は苦笑しながら、私の嫌いなディズニーのキャラクターを見詰めたりすることもある。

私は人生を過ごすには、生活を共にする人でも、
ときには妥協も必要と思ったりしている。


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言霊(ことだま)に魅せられて・・♪    《初出2007.1.21.》

2008-05-08 14:21:44 | 読書、小説・随筆
私は短歌の三十一文字(みそひともじ)、俳句の十七音に関して、
詠(よ)む素養がないが、ときたま人様の詠んだの読み、味わいを得たりしている。

かといって、詩も詠めないので、もっぱら散文の世界で小説、随筆を読んだりして、
ときたま私自身が綴ったりしている。

私は人生の歩みに人様より遥かに奥手であるので、
高校生になり、やっと小説などを読み出した次第である上、
短歌、俳句の基礎学習をさぼったので、今だに詠めないでいる。

文は人格を表す、と古人から伝えられているが、
私はつたない才能を嘆き、せめてブログの世界で毎日綴り投稿している。

定年退職後の3年生の身であるが、つたない才能なりに綴っているが、
テーマがすんなりと決まることもあるが、苦心惨憺の時が多い。

後で読み返せば、月平均70通前後に投稿しているが、
大半は気恥ずかしく、数編程度は私なりの特有の綴りと思ったりしている。

いずれにしても、言葉の綴りは魔力が秘めている。


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人生の教科書・・♪    《初出2007.1.14.》

2008-05-08 12:05:38 | 読書、小説・随筆
今月の月刊誌『文藝春秋』を読んでいた時、
本の広告として、『文藝春秋』の2月臨時増刊号 特別版として、
『ああ、結婚! おお、夫婦!』が掲載されていた。

各著名人が『妻への詫び状、夫への感謝状』の特集記事と寄稿しているので、
それぞれのご夫婦から教示を受けたいと思い、
読んでみたい本の1冊となった。

昨日、妹達の母の命日で墓参するので、駅前に私達夫婦は出た。

家内の性格からして、妹達との待ち合わせ時間の1時間前に着いて、
買い物をしてもだいぶ時間に余裕があった。

私は本屋に行って、この本を求めた後、
『ドトール』でコーヒーを飲みながら、本を開いた・・。


偶然、最初に読んだのは、インタビュー特集のひとつ、
藤原正彦・氏のご夫人に寄る
『正彦さんの書くエッセイで、私は誤解されているみたいです』
と見出しにされた記事を読んだりし、思わず笑いに誘われた・・。

ご主人のエッセイを私は多く読んでいるので、
奥様のイメージが私なりにあったが、
ご主人のエッセイに於いてはユーモアがひそんでいるので、
どのくらい割り引いてと思いながら読んだりした。

奥様もなかなかのユーモアのセンスがあるお方なので、
日常の会話の楽しさが彷彿させられる。


この後、巻頭エッセイとして曽野綾子・女史が『会話と緊張』を寄稿されているが、
中味の濃い人生の教科書となっている。

内容に関しては、それぞれのお方がご自分でお読み下さい、と云う他はないと思っている。
このお方が人生75年過ごされて、まぎれもなくこの歳月を擬縮された名文であり、
人生の玉手箱をそっと私に教示して下さったエッセイである。



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私なりの『今年2006年度の3冊』・・♪  《初出2006.12.24.》

2008-05-07 11:09:38 | 読書、小説・随筆
読売新聞に於いて、毎週特集【本のよりうり堂】があるが、
今週は年末恒例として、読書委員23人による注目した本、お薦めの本を選定していた。

そこで私なりに拙(つたな)い読書歴であるが、今年に発刊された本を色々と思考した。

①勝呂 梓『小説家』(講談社、1700円)

②梅田望夫『ウェブ進化論』(ちくま新書、740円)

③ジャック・ウィザーフォード『パックス・モンゴリカ』(NHK出版、2500円=横堀富佐子・訳)

こうした3冊を苦心の上、選定したが、3冊目の『パックス・モンゴリカ』は読書中であるので、
読了後、最大の収穫かも知れない。


1番目の『小説家』は著作者の今まで発表された小説は苦手な分野であるので、
ほんの数冊を30年前頃に読んだだけである。
今回の作品は自伝書であるが、ここまで赤裸々に心情、思いを吐露された私小説は、
私の拙(つたな)い読書歴から見当たらない。

純文学の小説家を目指し、ある2人の出会い、
娯楽の大衆小説に転換せざるを得ない挫折と屈折感は痛恨の思いである。

そして後年、成人した娘が就職の面接時、
父の小説のジャンルの問答には涙を禁じえなかった。
特に文学青年の方達に、読んで頂きたい必読書とも思っている。

2番目の『ウェブ進化論』は、
ウェブ時代にポジティブ・シンキングいわゆる前向きな思考であり、
確かに楽天主義の面があると思いながらも、やはり著作者の果敢な行動が
私なりに感銘を受けた次第である。

3番目は11日、本日も綴っているので、省略する。


読書委員の23名の『今年の3冊』を見たが、
それぞれの分野の著名な方達であり、
私も未読の本も数多くある。

あくまでその人なりの感性と感覚で選択し、
読了の末、選定されているので、それぞれで良いと思っている。

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『パックス・モンゴリカ』を読みながら・・♪  《初出2006.12.24.》

2008-05-07 10:00:57 | 読書、小説・随筆
過日の11日に於いて、『今、読みたい一冊・・♪』を綴ったが、
ここ数日『パックス・モンゴリカ~チンギス・ハンがつくった新世界』を読んでいる。

アメリカの文化人類学者のジャック・ウェザフォードが長年の調査の上、発表された労作である。
監訳は星川 淳・氏が担当され、横堀富佐子・女史が日本訳されている。

私は11日に購入したが、月刊誌の『文藝春秋』を優先し読んだり、
温泉滞在の3泊4日の旅もしていたので、この数日読み始めた次第である。

私は歴史に足跡を残した人物を読む時は、
少なくともその時代をとりまく諸国の軍事、政治、外交そして戦争を踏まえて思考する。
その上で、その風土、文化、宗教、民族、習慣などをつたない知識を総動員して、
一行、一行進めて読むので、
単なる軽い読み物と違い、布団にもぐり精読する。

昨夜は8時に布団にもぐり、読んでいたが、日中の庭の手入れの疲れのせいか、
数ページ読んでいるうちに寝付いた。

深夜の2時に目覚め、2時間ほど読んだりした。

このとき私は気付いたのであるが、
歴史人物をひとつの山と考えたならば、
著作者は登山のガイトであり、読書の私はこのガイドに導かれて、
そして苦楽を共にしながら一歩、一歩踏みしめて歩く、
と思ったりした。

ガイドが良くても、読書の人が幼稚な理解力では、
単なるうわべ読めたということである。

このようなことを思考していたら、早朝の4時過ぎになったので、
あわてて電気のスタンドを消した。


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竹内一正・著の『グーグルが日本を破壊する』・・。

2008-05-07 08:10:27 | 読書、小説・随筆
竹内一正・著の『グーグルが日本を破壊する』・・。
過日、本屋の新書コーナーで偶然1冊の本を手にした。

竹内一正・著の『クーグルが日本を破壊する』(PHP新書)である。

http://www.php.co.jp/bookstore/detail.php?isbn=978-4-569-69773-4  
本の帯には、私たちの世界はどう変わるのか
テレビ、CM業界、新聞、ケータイ、パソコン・・・・。

と大きく明示され、

8章に及び、グーグルが各業界に影響する実態と今後の予測を提示している。


私にとっては、著作者の竹内一正(オフィス・ケイ代表)は未知の人であり、
初めて読む読者のひとりである上、
Webの世界に関し、定年退職後の4年生のまったくの初心者ある。

この3年半でWebのもたらす書物を程々に読んできたが、
特にグーグルに関しては、私のような程度の低い人でも
解かりやすい明示されている本書である。

昨夜、読了したのであるが、
《グークル検索の限界》の章で著作者の優しい明示、
私は最も関心を示したのである。

本の価格は、本体720円(税別)てあり、
現役でビジネスに携わっている男女の諸氏には、
たとえ食事を一食抜いても、或いは睡眠時間を削っても、
お勧めの本の1冊と思っている。

私は山川草木をこよなく愛している年金生活の身であるが、
ときには感動、そして感銘をもたらしてくれた本書でもある。

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J.ウィザ゛ーフォード・著の『バックス・モンゴリカ』・・♪ 《初出2006.12.11.》

2008-05-06 17:23:42 | 読書、小説・随筆
過日、新聞記事を読んだ中で、少し気にる記事があった。
読売新聞の新刊本の紹介、評論欄が週間連載として、掲載されているが、
その中のひとつの本である。

ジャック・ウィザーフォード・著の『バックス・モンゴリカ』である。
過日、新聞記事を読んだ中で、少し気にる記事があった。
読売新聞の新刊本の紹介、評論欄が週間連載として、掲載されているが、
その中のひとつの本である。

ジャック・ウィザーフォード・著の『バックス・モンゴリカ』である。
日本訳は横堀富佐子・女史が担当され、監訳として星川 淳・氏で、
NHK出版から9月前後発売されたらしい。

この本に関し、評論は布施裕之・本社主任研究員が綴られている。

この記事を無断であるが、転記をさせて頂きます。


13世紀初め、中欧にまで版図を広げたチンギス・ハンとその帝国は、
欧米人にとって今も残虐、野蛮、文明破壊の権化だ。
その偏見は、時に日本人を含むアジア人全体にも及ぶ。
本書はアメリカ先住民史で知られるアメリカ文化人類学者が、
そうした先入観の克服に挑んだ意欲作だ。

チンギス・カンの一代記と、法大典や医療、天文学、農学を完備した
モンゴル帝国の新しい像を現地調査などを基に描き出す。
その一方で、欧州やイスラム圏などが帝国をどう受容したかを、文献の上からたどる。
ルネサンス時代、チンギス・ハンを賛美していた欧州が、
アジアを『蔑視(べっし)』し始めたのは、ヴォルテールら18世紀フランス啓蒙思想家の著作がきっかけだったという。

ただ、『元朝秘史』への欧米語への翻訳を、
「解読」と称しているいるのには、首をかしげる。
この著者にしてなお、新大陸到達を「発見」と呼ぶような偏見が残っているからだろうか。

以上、記事の全文である。


私がこの記事を精読して、一番興味を持ったのは、
チンギス・ハンを賛美していた欧州がアジアを蔑視になる・・
この紹介記事に心が寄せられて、読んでみたい、と感じられた一行である。

尚、先程インターネットで《NHK出版》のホームページを検索していたら、
ヨーロッパが嫉妬したモンゴル帝国下の安定信教の自由、自由交・・
短く紹介されていた。

私はどの本屋に行けば、在庫があるかしら、と思ったりしている。



日本訳は横堀富佐子・女史が担当され、監訳として星川 淳・氏で、
NHK出版から9月前後発売されたらしい。

この本に関し、評論は布施裕之・本社主任研究員が綴られている。

この記事を無断であるが、転記をさせて頂きます。


13世紀初め、中欧にまで版図を広げたチンギス・ハンとその帝国は、
欧米人にとって今も残虐、野蛮、文明破壊の権化だ。
その偏見は、時に日本人を含むアジア人全体にも及ぶ。
本書はアメリカ先住民史で知られるアメリカ文化人類学者が、
そうした先入観の克服に挑んだ意欲作だ。

チンギス・カンの一代記と、法大典や医療、天文学、農学を完備した
モンゴル帝国の新しい像を現地調査などを基に描き出す。
その一方で、欧州やイスラム圏などが帝国をどう受容したかを、文献の上からたどる。
ルネサンス時代、チンギス・ハンを賛美していた欧州が、
アジアを『蔑視(べっし)』し始めたのは、ヴォルテールら18世紀フランス啓蒙思想家の著作がきっかけだったという。

ただ、『元朝秘史』への欧米語への翻訳を、
「解読」と称しているいるのには、首をかしげる。
この著者にしてなお、新大陸到達を「発見」と呼ぶような偏見が残っているからだろうか。

以上、記事の全文である。


私がこの記事を精読して、一番興味を持ったのは、
チンギス・ハンを賛美していた欧州がアジアを蔑視になる・・
この紹介記事に心が寄せられて、読んでみたい、と感じられた一行である。

尚、先程インターネットで《NHK出版》のホームページを検索していたら、
ヨーロッパが嫉妬したモンゴル帝国下の安定信教の自由、自由交・・
短く紹介されていた。

私はどの本屋に行けば、在庫があるかしら、と思ったりしている。


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今年、私が一番愛読した著作家・・♪  《初出2006.12.6.》

2008-05-06 14:13:32 | 読書、小説・随筆
私は小説、随筆、歴史書、現代史などの読書が、映画、音楽より優先して、
毎日、活字文化に触れている・・。

昨日、インターネットでニュースを検索していたら、

【《年間ベストセラー》一位は「国家の品格」総合部門で】

と見出し記事があったので、読んだりした。

毎日新聞の記事であるが、無断転用をさせて頂きます。


書籍取次大手のトーハンは5日、2006年の年間ベストセラーを発表した。
単行本、新書などを合わせた総合部門は、

1位『国家の品格』(藤原正彦・著)
2位『はりー・ポッターと謎のプリンス』(J.K.ローリング・著)
3位『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』(リリー・フランキー・著)

など。


以上、毎日新聞の記事を転記しました。


私は『ハリー・ポッター・・』は、
幼児と小学生の読む物語だろう、と思っている。

『東京タワー・・』は、無知であるが、
オカン、オトンなどと薄汚い言葉には、
非常に私には抵抗があり、程度の低い本と思っている。

以上の2作は読んでいないが、『国家の品格』には精読した上で、
この著作者の藤原正彦・氏の本の数々を今年一番愛読した。


私は旅行で温泉滞在などをする場合は、数冊の本を携えて行く。

今年の一月の下旬、家内と新潟の瀬波温泉に2泊三日の旅の時、
上越新幹線の発車のひとつである東京駅に立っていた。

時間に余裕があったので、私は本屋に寄った。
これといった本のあてはなく、探し求めたが、
結果として、新聞広告で知っていた『国家の品格』を買い求めた。
著作者の藤原正彦・氏には、これまでは読売新聞、文藝春秋で読んだだろう程度で、
私にとって強く印象の残らない人、と思えていた。

瀬波温泉で日本海の夕陽を観た後、読みはじめた。

資本主義の勝利は幻想であり、論理より情緒が基本であり・・といった内容には、
私の心に深く共鳴した。
そして、英語より国語と漢字が肝要であり、
何より魅せられたのは論理の限界を知る、と綴られたことである。

数学者の身で、アメリカのコロラド大学で助教授の教鞭をなされたお方が・・
どのように心の形成をなされたのか、深く興味を持ち、
旅行から戻ると、このお方の本を次々と買い求めた。


私はこの欄で、今年は藤原正彦・氏に関しては度々綴ってきたので、
ある程度は省略する。

旅から帰ると、散歩がてら、駅前の本屋に寄った。

私は著作家の小説、随筆などに魅せられると、
一時期は物狂いのように、若い時からなっている。

小説家の井上 靖、立原正秋、山口 瞳、向田邦子、
紀行作家の宮脇俊三、シナリオ・ライターの倉本 聡などが浮かんできた。

今回の場合の人の場合も同様となった。

『世にも美しい日本語入門』安野光雅・共著(ちくまプリマ新書)

『この国のけじめ』(文藝春秋)

そして、新潮文庫からでは、
『若き数学者のアメリカ』
『数学者の言葉では』
『遥かなるケンブリッジ』
『父の威厳 数学者の意地』
『古風堂々数学者』
そして『祖国とは国語』
読んだりした。

私は算数、数学に苦手であるので、因数分解、微分、積分などの授業には、
逃げ回っていたグループのひとりであった。
こうした想いがあるので、
『心は孤独な数学者』の解説に寄る、
ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンの3人の天才数学者はどんな人間だったのだろうか?
 その足跡を熱く追う評伝紀行。
と紹介されているが、苦手の分野なので、理解できないと思い、
『天才の栄光と挫折』、そして小川洋子との共著『世にも美しい数学入門』は避けている。

『若き数学者のアメリカ』と『遥かなるケンブリッジ』の2冊は、
アメリカ、イギリスの優れた文明批評でもある。

『数学者の休憩時間』、『父の威厳 数学者の意地』は、
家族への思い、心の機敏を描いて、
海外の大学で教鞭を取られ、大学教授のお方でも、
と思わず笑いに誘われ、共感したりした。

『数学者の言葉では』、『古風堂々数学者』の2冊は、
特にご自分の自己形成、日常生活の思いが綴られ、
私は著作者と同世代のひとりとして、真摯に受けとめている。

月刊誌の『文藝春秋』の10月号に於いて、
《日本の顔》という連載特集記事があるが、
藤原正彦・氏を取り扱っていた。
書斎で資料読みに没頭する姿、
御茶ノ水大学で教授として、女子大の生徒に教鞭されている情景、
ご家族での夕食の光景・・
3人のご子息様は、読んだ中で度々綴られているので、
ロンドン時代でいじめにあった次男のお方は・・と余計なことを感じたりしている。

そして夏のひととき、蓼科の山荘の近くで無農薬野菜をなさり、
奥様とジャガイモの収穫の情景が写し出されている・・。

ご自分の努力で今日の状況を形成され、
ご両親、奥様、ご子息への思い、そして教育、社会、日本を取り巻く状況に深く教示させられ、
私の理解出来ない直接の数学分野を除けば、
敬意しながらも共感している。

私の心情として、遅ればせながら藤原正彦・氏のエッセイに触れたのは、
今年の最大の収穫である。






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読書の効用、そして幻覚・・!?   《初出2006.11.27.》

2008-05-06 12:03:00 | 読書、小説・随筆
東京の郊外は、昨日の日中は曇り空であったが、
夜の8時過ぎから雨が降り出してきた。

11時過ぎに寝付いたが、3時頃に目覚め、屋根に雨脚を音を感じたりした・・。

止む得ず、文庫本を開いて、読み出した。
嵐山光三郎・著の『文人悪食』(新潮文庫)であるが、
夏目漱石がビスケットを好きな食べ物のひとつだったり、
森 鴎外は饅頭をお茶漬で食べたりするのには、驚いて読んだりしたが、
嵐山光三郎の技量と技巧に解きほぐされると納得が出来たりする。

この後、雨脚が強くなり、目を閉じた後、再び寝付いた。

私は森 鴎外と立ち話をしたり、朝食を共にした後、
親近感をもって話しているが支離滅裂な会話になったりしている、
夢をみたりした。

目覚めれば、ありえないことを幻想としてみることができるのは、
読書の効用、幻覚かしら、と思ったりした。

東京の郊外は、先程からは霧雨となり、
静寂な週明けとなっている。
週末になると、師走の時節を迎える。


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本を選らべば・・♪    《初出2006.11.17.》

2008-05-05 22:00:44 | 読書、小説・随筆
日中の散策の時、本屋に寄った。

一冊の本を買うために・・。

勝目 梓というバイオレンス・アクションを数多く書かれている作家が、
過日の読売新聞の新刊本の紹介欄で、
論評として逢坂 剛(作家)の綴りで『小説家』が取り上げられていた。

私は勝目 梓・氏に関しては、35年前頃に一冊程度読んだ程度で、忘れていた。

今回の『小説家』が刊行となったが、
逢坂 剛・氏の論評を読んで、ぜひ読んでみたいと思った。

私は逢坂 剛・氏の小説は読んだことがないが、
私が苦手とするジャンルを書かれる作家・勝目 梓の本を手に取り、
読んでみたい思わせる論評の凄さ、深さを感じる。

結果として、店頭には在庫がなく、取り寄せの注文とした。


止む得ず、文庫本のコーナーでは、読みたい本が直ぐに見つかった。

塩野七生・著の『人々のかたち』(新潮文庫)で、この女史が映画鑑賞した批評である。
私も映画が好きなので、敬愛する女史と同じ視線があるかしら、
と思い購入した。

もう一冊は、過日読んだ嵐山光三郎・著の『追悼の達人』の姉妹篇のような、『文人悪食』(新潮文庫)を購入。
この本の解説に寄れば、
37人の文士の食卓それぞれ物語があり、
それは作品そのものと深く結びついている、
と紹介されており、誘発されたまてである。


レジの近くに行くと、月に二回発刊されるいる雑誌『サライ』があり、
今回は平成19年の特製カレンダーの付録が付いていたので購入することとした。

私は毎年、この雑誌のカレンダーを愛用して折、
来年度版は堀 文子・女史の画として、
『四季を彩る13枚の植物画』とサブタイトルが命名されていた。

尚、堀 文子・女史の挿絵には、40数年前から敬愛して、
美しさの中で優しさを的確に表現できるお方なので、
これ以上の日本女性のお方はいない、と確信している私である。

私は余情として、秘かに恋ごころを抱いている人であり、
かれこれ40年は過ぎている。

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読書にも優先順位あり・・♪    《初出2006.11.15.》

2008-05-05 21:56:23 | 読書、小説・随筆
東京の郊外は、午後3時過ぎに霧雨が降ってきた。
少し寒々しいので、布団にもぐりながら本を読みはじめた・・。

今、読んでいる本は山根基世・著の『ことばで「私」を育てる』(講談社文庫)であるが、
中断していたので、続きを読んでいる。

過日、月刊誌の『文藝春秋』が発売されたので、
この月刊誌を優先に読んだので、『ことばで「私」を育てる』を中断し、後回しとなった。

月刊誌は最近の話題、問題をテーマにしているのが多いので、
出来うる限り早めに読んでいる。

余り期間を措(お)いたりすると、テンポの早い世の中に遅れ、
肝心なテーマが色あせたりするのである。

月刊誌は、それぞれの編集者が知恵を絞り、テーマを選定し、
適材と思われる作者、評論家、著名人に依頼した結果、
一ヶ月の結晶の成果となるので、
私は月刊誌などは早めに読んだりしているのである。

私にとっては、読書にも優先順位があったりしている。


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秋日和の昼下り・・♪    《初出2006.11.10.》

2008-05-05 20:35:28 | 読書、小説・随筆
東京の郊外は、秋日和に恵まれた日中となり、
午前中に一軒のスーパーに行き、
午後も買い物を兼ねて、写真のプリントを依頼しに出かけた。

家内が旅行の折り、インスタント・カメラで撮影したもので、
近くの『フジカラープラザ』の支店に持ち込み、一時間後に完了する、と云われ驚いていた。

私は家内も早く写真を見たいと思い、付近の古本屋で時間つぶしをすることにした。

結果として、この古本屋は私なりの心の収穫があった。

私は古本屋も好きである。

昨今のように本の新刊本が大量に発刊された上、流通のスピートが早く、
またたくまに本屋の店頭から消えうせてしまうことが多い。

本屋に於いて、新刊本を探したり、或いは文庫本も見たりしているが、
40代の頃までは古本屋まで追い求め、探したりしていた時代もあった。

退職後の今は、散歩の折りに立ち寄ったりしている。

本屋から淘汰され、私なりに欲しかった本、
或いは私が知らなかった本にめぐり逢うのは、望外の喜びとなる。

陳列棚には様々なジャンルの本があるが、2冊の本を買い求めた・・。

吉田武三・著の『~武四郎つれづれ~北の風土記』(北海道新聞社)で、
昭和50年に発刊されたが、私は無知だった。

帯の解説文に寄ると、

     異色の風土記
北海道の名付け親、松浦武四郎の偉大な足跡をたどり、
道内をくまなく踏査した著者が折に触れた北の風土と人情をユニークな筆致で語る。

と綴られて折、日本の風土を愛してやまない私としては、
迷わず購入することにした。


別の陳列棚を探していると、
野呂希一、荒井和生の共著の『言葉の風景』(SEISEISHA)で、
平成12年に『文字の風景』の姉妹篇として発刊された本と明示されていた。

写真と写真にかかわる文章を野呂希一・氏が担当され、
言葉に関する文章を荒井和生・氏が担当され、
写真とことばのビジュアル・ブックである。

帯の解説の綴りには、

四季折々のことばを自然写真で紡ぐ

残ってほしい言葉がある。

忘れたくないことば、
つかったいきたいことばを、
四季の光景に見つけました。

ほほえみ、きざし、このめおこし、
たけなわ、のどか、なごり、
こもれび、たまゆら、
つるべおとし、ひとしお、
うつろい、しぐれ、ゆきしまき、
しばれ、はるとなり---。

と紹介されて折、丁重に装填された中味の濃い本である。

私にとって、もっとも好ましい本であり、こうした本にめぐり逢うのは、十年に一冊あるかないかである。

この2冊とも発刊されたのは無知であったが、
古本屋に埋もれた中、前者は80円、後者は250円の値札シールが貼られて折、
日本文化の一端としては余りにも安すぎる、
と悲しくなったのも事実である。

秋日和の中、私はこの2冊の本を大切に持ちながら、家路に急いだりした。


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無名な宮沢賢治が亡くなった後・・♪    《初出2006.11.3.》

2008-05-05 18:30:36 | 読書、小説・随筆
ここ数日、嵐山光三郎・著の『追悼の達人』(新潮文庫)を読んでいる。

特にこの中で教えを受けたのは、宮沢賢治は追悼によって世に出た、と読んだ時は驚いたりした。

著作者の嵐山光三郎・氏の格調たかい名文を引用させて頂きます。


昭和8年、花巻で無名の詩人が急性肺炎で死んだ。
・・・
(宮沢)賢治の死は、詩人仲間の草野心平の手で友人たちに知らされたのみであった。
・・・
没後、唯一、次郎社より「宮沢賢治追悼」雑誌が出た。
草野心平が逸見猶吉と企画した同人雑誌「次郎」が形を変えて出版された追悼集で・・・

この薄い一冊の追悼文集に寄り、宮沢賢治への評価の起爆剤となった・・・


そして、著作者の嵐山光三郎は、
いまの日本詩壇に、無名詩人を発掘する第二の草野心平がいるだろうか・・
と結びの文として綴っている。


私は宮沢賢治に関しては、無知なほうである。
数年前、雪の降る時節に、花巻温泉に滞在して、
その折、宮沢賢治記念会館に行き、見学し、多少学んだ程度である。

東北地方の観光面に於いては、松尾芭蕉と並び宮沢賢治の両名を活用し、
知名度の向上を果たしたりしているのが、
昨今の実態である。

いずれにしろ、無名で亡くなった詩人が詩人達の好意により薄い追悼文集が起爆剤となり、
詩壇はもとより文化のひとつまで足跡を残させた史実に驚いている。



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