1/4~週の日経平均は、年始の期待相場と、上昇しました。NY株式市場や中国の
良好な経済指標、円安が好感される中、大発会は大幅高で昨年来高値を更新。ただ、
3連休の週末に向け、大幅高の反動や米雇用統計を見極める姿勢もあり、小幅続落
しての週末となった。
結局、日経平均は、約340円高(↑1.78%)の19454円の大引けとなりました。
さて、1月第2週(1/9から1/13)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
NY株式市場は、トランプ政権の期待が高まる中、週末の米雇用統計で、非農業部門
雇用者数(NFP)は、予想程増加しなかったものの、前回分が大幅に上方修正され
平均賃金が、前年比でプラス2.9%まで上昇していたことをポジティブに受け止め
ダウは、2万ドルを前に慎重な動きも見せていたが、S&P500と共に高値更新の結果
となりました。
週明け1/10日経平均は、NY株式市場の上昇や為替のドル/円117円台回復を
受けて反発してのスタートになりそうである。
トランプ物色が再燃する中、1/11トランプ次期米大統領の記者会見や1/13
イエレンFRB議長の講演に注目です。
また、国内で小売セクター決算や米国でのJPモルガンなど金融機関の決算が予定
されており、注目です。
週末の米雇用統計が評価され、為替の円高是正が働けば、下値の堅さがある中、
上値追いに期待したい。
日経平均、1月第2週(1/10~1/13)レンジは、19200円~19800円程度
を想定しています。
1.1月第2週(1/9~1/13)主なイベントと予定
1/9(月)
日本 東京市場は休場(成人の日祝日)
米 12月労働市場情勢指数
米 アルコア、アポロ・エデュケーション 各決算
米 ボストン連銀総裁、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
EU ユーロ11月失業率
1/10(火)
日本 12月消費動向調査
日本 コシダカ、ユ二ー・ファミリーマート 各決算
米 国債入札 3年債(240億ドル)
中国 12月消費者物価指数
中国 12月生産者物価指数
豪 11月小売売上高
1/11(水)
日本 11月景気動向調査
日本 ローソン、キューピー、コスモス薬 各決算
日本 エル二ー二ヨ速報
日本 JAXA 新型ミ二ロケット打ち上げ
米 トランプ次期大統領会見
米 週間石油在庫統計
米 ザイリンクス、KBホーム 各決算
米 国債入札 10年債(200億ドル)
英 11月鉱工業生産
世 OECD11月景気先行指数
1/12(木)
日本 12月景気ウオッチャー調査
日本 11月国際収支
日本 12月末三鬼商事オフィス空室率
日本 セブン&アイ、ファーストリテ 各決算
米 新規失業保険申請件数(~1/7日までの週)
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 国債入札 30年債(120億ドル)
1/13(金)
日本 オプションSQ
日本 パソナ、リンガーハット、OSG 各決算
日本 任天堂 次世代ゲーム機「Switchi」お披露目
日本 歌会始めの儀
米 12月小売売上高
米 12月生産者物価指数
米 1月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
米 イエレンFRB議長、タウンホールミーティング参加
米 JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、バンカメ 各決算
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
1/14(金)、15(土)
日本 大学入試センターテスト
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/6)
今日のNY為替市場はドル買いが優勢となった。朝方発表になった米雇用統計で
非農業部門雇用者数(NFP)は予想程は増加しなかったものの、ネガティブは
反応は見せずにドルは買戻しが強まっている。前回分が大幅に上方修正された
事や平均賃金が前年 比でプラス2.9%まで上昇していたことがサポートした
ものと思われる。
NFP自体は15.6万人増とベンチマークとなっている20万人を下回ったもの
の、失業率が4.7%と、ほぼ完全雇用の状態を考慮すれば、妥当な水準であろう。
今日の米雇用統計を受けて、複数の米地区連銀総裁の発言が伝わっていたが、
いずれも年内3回の利上げが適切との見方を示し、タカ派姿勢を強調していた。
特にエバンス・シカゴ連銀総裁は財政政策が潜在成長を押し上げる可能性を指摘。
これまで どちらかと言えばハト派色の強い総裁ではあった。年内3回の利上げに
ついては「信じ難いとは言えない」と述べていた。
また、米株が堅調でダウ平均が2万ドル寸前まで上昇していたこともフォローとな
ったようだ。
ドル円は117円台を回復。116円台後半に来ている21日線を回復しており、前日
下げを相殺している。来週以降、120円を再び目指すか注目の展開となっている。
ユーロドルは1.05台前半に下落。ただ、1.05台は維持し、対円や対ポンドでユーロ
は上昇するなど底堅さも見られている。ユーロ円は123円台を回復。
今週に入ってユーロの見方に若干変化が出てきてる様だ。今年の政治的なイベント
リスクから、今年のユーロに対して下を見ている向き多いが、今週発表になった、
ユーロ圏の消費者物価指数を受けてECBの早期出口戦略への期待が高まってきて
いる。また、ECBの資産購入プログラムによる欧州債市場へ弊害を指摘する向きも
少なくない。
今週の消費者物価の上昇はあくまで、エネルギー価格の上昇に起因する所が大きい
が、しばらく続くようであれば、ECBも出口戦略を検討せざるを得ないであろう。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=349503
米国債利回り
2年債 1.210(+0.048)
10年債 2.419(+0.075)
30年債 3.007(+0.063)
期待インフレ率 1.986(+0.014)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回りは上昇。朝方発表になった米雇用統計で非農業部門
雇用者数(NFP)は予想ほどは増加しなかったものの、ネガティブは反応は見
せずに利回りは上昇した。前回分が大幅に上方修正された事や、平均賃金が前年
比でプラス2.9%まで上昇していたことがサポートしたものと思われる。
NFP自体は15.6万人増とベンチマークとなっている20万人を下回ったも
のの、失業率が4.7%と、ほぼ完全雇用の状態を考慮すれば、妥当な水準では
あろう。
今日の米雇用統計を受けて、複数の米地区連銀総裁の発言が伝わっていたが、
いずれも年内3回の利上げが適切との見方を示し、タカ派姿勢を強調していた。
米10年債利回りは2.42%まで一時上昇、2年債も1.2%台を回復している。
2-10年債の利回り格差は121(前日118)まで戻した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=349502
3.NY株式市場 結果(1/6)
NY株式6日
ダウ平均 19963.80(+64.51 +0.32%)
S&P500 2276.98( +7.98 +0.35%)
ナスダック 5521.06(+33.12 +0.60%)
CME日経平均 19650(大証終比:+250 +1.28%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は1万9999ドルまで一時上昇し2万ドル寸前
まで上昇した。朝方発表になった米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)の
伸びは予想を下回ったものの、前回分が大幅に上方修正されたことや、平均賃金
の伸びが高かったことから市場はポジティブな反応を示している。
ただ、ダウ平均は2万ドルを前に慎重な動きも見せていたが、IT・ハイテク株
などの買いが次第に強まり、原油も堅調な動きを示したことからダウ平均は大台
に迫っている。終値ベースでダウ平均のほかにS&P500も最高値を更新した。
来週から第4四半期決算発表が始まる。トランプ氏の経済政策のほかに、好調な
決算を期待した買いも入っていたのかもしれない。
ダウ採用銘柄でディズニーやゴールドマン、ナイキが上昇しているほか、アップル、
ビザ、マイクロソフトも堅調。一方、ベライゾン、ウォルマートが下げているほか、
シェブロン、エクソンモービルも軟調。
ナスダックも続伸。序盤は下げて始まったものの、売りが一巡すると買戻しが
強まった。アマゾンやアップル、フェイスブックなど主力のIT・ハイテク株が堅調。
また、アムジェンが上昇し指数をサポート。仏サノフィとのコレステロール薬の
特許訴訟に勝利し、米裁判所はサノフィのコレステロール薬「プラルエント」に
販売差し止めを命じた。
AT&Tが下落。きょうは配当落ち日にあたり、寄り付きから下落したが、それの
影響を差し引いても軟調な展開となっている。前日はトランプ氏がAT&Tによる
タイムワーナーの買収に反対しているとのニュースが伝わっていたが、市場の
一部では米通信委員会(FCC)が今回の買収を全面的に精査するのではとの
懸念が高まっているようだ。米司法省の場合は、反トラスト法だけだが、FCCの
場合は反トラスト法以外にも様々ある。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=349500
4.NY市場、原油先物2月限/金先物2月限 各結果(1/6)
NY原油先物2月限(WTI)(終値)
1バレル=53.99(+0.23 +0.43%)
ブレント先物3月限(ICE)(終値)
1バレル=57.10(+0.21 +0.37%)
ブレント-WTI 3.11
6日のNY原油は続伸。特に目新しい支援材料は見当たらず、序盤にマイナスサイド
へと下落する場面があったが、引き続き産油国の減産開始による供給過剰の解消
期待などに下支えられ、その後は底堅く推移した。
2月限は、夜間取引終盤に前日高値を上抜くと、立会い開始直後に54.32ドルまで
上昇も買いが続かず、下げに転じると、一時、53.32ドルまで下押された。ただし、
中盤以降は下値を拾われ、プラスサイドを回復した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=349493
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1173.4( -7.9 -0.67%)
6日のNY金先物相場は反落。昨年12月の米非農業部門雇用者数は予想を下回る
も、雇用拡大基調が続いていることや前月の数字が大きく上方修正されたことなどが
重しとなるなか、ドル相場の反発や米債利回りの上昇なども一因となり、前日までの
上昇の流れから転じた。
最も取組高の多い2月限は、米雇用統計発表直後に1183.8ドルへ上昇したのが精
一杯で、その後は戻りを売られる展開となり、一時、1171.1ドルまで下落した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=349489