
1/9~週の日経平均は、3連休明けで、9日NY株式市場が高安まちまちだった
が、為替市場でドル売り/円買い圧力が強まり下落。また週央に、トランプ次期米
大統領のNY記者会見後、期待剥落から12日、円高に振れ約230円下落となる
など、調整の流れが続いた週でした。
結局、日経平均は、167円安(↓0.86%)19287円の大引けとなりました。
さて、1月第3週(1/16~1/20)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からの週、トランプ次期米大統領の就任式を控えてる事もあり、アッププダウン
を意識しておく必要がありそう。また、日米決算が本格化するなか、米金融株決算
予定されており、メガバンクが底堅さをみせてくる様だと、東京市場の底堅さがより
安心感につながることになりそうです。
日経平均、1月第3週(1/16~1/20)レンジは、19000円~19600円程度
をを想定しています。
1.1月第3週(1/16~1/20)主なイベントと予定
1/16
日本 黒田日銀総裁、あいさつ
日本 11月日銀地域経済報告
日本 11月機械受注
日本 11月工作機械受注
日本 12月国内企業物価指数
日本 プロパスト、ホギメディカル、東宝 各決算
米 NY市場は休場(キング牧師生誕記念日の祝日)
世 IMF世界経済見通し公表
1/17
日本 12月訪日外国人客数
日本 ブロンコビリー 決算
米 1月NY連銀製造業景況指数
米 NY連銀総裁、講演
米 サンフランシスコ連銀総裁、講演
米 モルガン・スタンレー、ユナイテッド・ヘルス、コンチネンタル 各決算
独 11月ZEW景況感指数
英 12月消費者物価指数
英 12月生産者物価指数
英 メイ英首相がEU離脱で重要な演説。
EU 欧州新車販売台数
世 世界経済フォーラム年次総会(~1/20、ダボス)
1/18
日本 ウエアラブルEXPO(~1/20)
米 12月消費者物価指数
米 地区連銀経済報告(ベージュブック)
米 12月鉱工業生産指数
米 イエレンFRB議長、パネル討論会出席
米 シティG、ゴールドマン・サックス、ネットフリックス 各決算
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
1/19
日本 12月首都マンション販売
日本 安川電機、津田駒、ネクス 各決算
日本 芥川賞、直木賞 選考会
米 12月住宅着工件数
米 新規失業保険申請件数(~1/14までの週)
米 1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
米 消費者信頼感指数
米 イエレンFRB議長、講演
米 IBM、アメックス 各決算
豪 12月雇用統計
EU ECB政策金利
EU ドラギECB総裁、記者会見
1/20
日本 通常国会召集
日本 衆院本会議 安倍首相、演説
日本 日銀議事録(06年7-12月分)
日本 12月コンビ二売上高
日本 ゲンキー、東京製鉄、ジャフコ 各決算
米 トランプ氏、第45代米大統領に就任
米 シュルンベルジェ、GE 各決算
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 サンフランシスコ連銀総裁、講演
中国 第4四半期GDP
中国 12月小売売上高
中国 12月鉱工業生産
1/22
仏 社会党の大統領予備選、第1回投票
2.NY市場、為替/債券 各結果(1/13)
今日のNY為替市場でドルは上に往って来いの展開となった。トランプ氏の
経済政策への期待は一旦棚上げといった雰囲気ではあるが、足元のファン
ダメンタルズの好調さが、FRBの利上げ期待をサポートしている。朝方発表
された12月の米小売売上高は予想は下回ったものの、堅調な個人消費を
反映しており、市場の安心感につながったようだ。
12月はガソリン価格が上昇していたことや、自動車販売も好調だったこと
もあって、前月比で0.6%の上昇となった。また、GDPの算出に使用さ
れる食品、自動車や建材、ガソリンを除いたコアのデータは0.2%の上昇
となった。こちらはさほど強い印象まではないが、しっかりとプラス圏を維
持している。
この結果を受けて為替市場ではドル買いが強まり、ドル円も115円台半ば
まで上昇した。ただ、午後になってドルは伸び悩む展開となっており、ドル
円は朝方の水準である114円台に再び値を落としている。
来週のトランプ氏の大統領就任式まではポジションを動かしたくないようで、
ドル円も115円台に入るとポジション調整の売りが出るようだ。NY市場は
3連休を控えていることもあり、積極的にポジションを取る動きにも乏しい。
まだ、短期筋が中心のといったところで、腰の据わった買いは入ってこない
ようだ。
ユーロドルは序盤に1.06を割り込む動きも見られたが、後半になって下げを
取り戻している。きょうは1.0675近辺まで一時上昇していたが、前日の高値
は突破できずに伸び悩んでおり、上値への慎重さは変わらない印象だ。
来週はトランプ氏の大統領就任式が最大のリスクイベントだが、その前の日
に今年初のECB理事会が予定されている。今月発表になったインフレ指標
が上昇したことから、ECBの早期出口戦略の可能性を見出す動きもある。
しかし、来週の理事会ではその気配は見せずに、ドラギ総裁の会見も含めて
ECBは、方向感を出さずに無難な通過を目指すのではとの指摘も聞かれる。
ドイツの12月の消費者物価(速報値)は前年比で1.7%に上昇していた
が、これを受けてドイツの経済界からは利上げを要請する動きも出ている。
しかし、インフレが上昇したとはいえ、エネルギー価格上昇による輸送コスト
の上昇が主因で、基調はまだ弱いとする意見もある。インフレ期待の上昇が
続くかどうかはまだ、判断をつけ難い状況にはある。
ポンドは上下動。ポンド円は一時140円台に上昇したものの、後半になって
ドル円が失速したことで、139円台半ばに値を落とす動き。きょうのポンドは
基本的に方向感はなかったが、上値が重い印象に変わりはない。
一部報道でメイ首相は、EU離脱の通告を数ヵ月遅らせざるを得ないとの観
測も出ている。北アイルランド政府の連立が崩壊しそうで、直ちに選挙が実
施される可能性が高まっている。そうなると数ヵ月間は選挙期間となること
から、メイ首相は北アイルランドからの承認を得ることができず、EU離脱
に通告しても違法になる可能性があるためとしている。
なお、来週火曜日にメイ首相がEU離脱に関するスピーチを行う予定となっ
ており注目される。また、来週は英消費者物価の発表も予定されており、
トランプ氏の米大統領就任式を控えて、ポンドも忙しい週となりそうだ。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=350539
米国債利回り
2年債 1.193(+0.020)
10年債 2.398(+0.035)
30年債 2.990(+0.030)
期待インフレ率 2.010(+0.011)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回りは上昇。朝方発表された12月の米小売売上高は
予想は下回ったものの、堅調な個人消費を反映しており、市場の安心感につな
がったようだ。ミシガン大消費者信頼感指数もセンチメントの強さを示した。
米10年債利回りは一時2.43%まで上昇し、2年債も1.2%を回復している。
2-10年債の利回り格差は120(前日119)。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=350537
3.NY株式市場 結果(1/13)
NY株式13日
ダウ平均 19885.73( -5.27 -0.03%)
S&P500 2274.64( +4.20 +0.18%)
ナスダック 5574.12(+26.63 +0.48%)
CME日経平均 19345 (大証終比:+95 +0.49%)
今日のNY株式市場でダウ平均は小幅に下落している。朝方発表になった
米経済指標が底堅い個人消費を示唆したことや、寄り付き前に大手銀3行が
決算を発表しており、まちまちの内容ではあったが、銀行株は堅調な動きを
見せたことで、序盤のダウ平均は再び2万ドルを目指す動きも見せていた。
ただ、今週のトランプ氏の記者会見を通過して、市場のモメンタムは一旦低下
しており、3連休前ということで後半には調整の動きが優勢となった。
本格的な展開はトランプ氏の大統領就任以降ということになるのであろう。
来週以降、決算が本格化してくることから、その動向を見極めたいといった
雰囲気も強い。
ダウ採用銘柄ではデュポンやウォルマート、マクドナルドが下落したほか、
ベライゾン、ユナイテッドテクノロジーズ、コカコーラも軟調。一方、キャタピラ
ー、ナイキ、ボーイングが堅調に推移した。
銀行株はJPモルガン、バンカメ、ウェルズファーゴが決算を発表していたが、
債券トレーディング収入が予想以上に増えている。11月の米大統領選以降
のトランプ相場で米国債利回りが大きく上昇しており収益に寄与した模様。
コスト削減や融資先の信用度改善も貢献したようだ。ただ、債券トレーディ
ング部門以外はそれほどでもない。
ナスダックは堅調。アップル下落したほかは、フェイスブック、アマゾン、アル
ファベットなど主力のIT・ハイテク株は総じてしっかり。テスラやネットフリックス
も強い動きを見せた。 ネットフリックスはアナリストが投資判断を引き上げが
好感されている。第4四半期決算で、海外の会員数が会社側や市場の予想を
上回る可能性を指摘している。バリュエーションは高いとしながらも、税効果が
寄与する可能性も指摘されていた。
医療機器のデクスコムが25%の急伸。公的医療保険(メディケア)について、
米政府機関のメディケイドサービスセンター(CMS)が同社の血糖測定機の
保険適用を承認したことが材料視されている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=350536
4.NY市場 原油先物2月限/金先物2月限 各結果(1/13)
NY原油先物2月限(WTI)
1バレル=52.37(-0.64 -1.21%)
ブレント先物3月限(ICE)(終値)
1バレル=55.45(-0.56 -1.00%)
ブレント-WTI 3.08
13日のNY原油は反落。サウジアラビアなどの割当水準を超える減産なども、
他の産油国の減産順守への懐疑的な見方が根強いことや、3連休を控えた
ポジション整理絡みの動きなどに押された。
2月限は、夜間取引から軟調に推移。立会い開始後に53ドルちょうどまで持ち
直したのが精一杯となると、中盤には52.27ドルまで下押されるなど軟調に推移
した。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=350529
NY金先物2月限(COMEX)(終値)
1オンス=1196.2( -3.6 -0.30%)
13日のNY金先物相場は反落。ドル相場の軟調さも、昨年11月と12月の米年末
商戦が市場予想を上回り、米債利回りが上昇したことなどが重しとなり、前日ま
での上昇に対する修正となった。
最も取組高の多い2月限は、時間外取引では序盤以降に持ち直すと、通常取引開
始後には1201.8ドルへ上昇。しかし、昨年12月の米小売売上高の発表とともに下
げに転じ、序盤に1187.5ドルまで下落した。その後は、下値を拾われるも戻りは
限られた。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=350527
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