
9/26~週の日経平均は下落。NY株式市場の不調、原油安などに加え、為替
市場が円高に振れて、売り優勢でスタート。その後、日替わりでアップダウンを
繰り返す相場となった。黒田総裁の講演内容、「マイナス金利の深掘り」に言及
すると、先物主導で売られ、石油輸出国機構(OPEC)原油生産量の制限伝わる
と上昇する等が背景にありました。
週末の日経平均は、ドイツ銀行の経営不安が金融システムに与える影響への
警戒から大きく下げて終了しました。
結局、日経平均は、週間で304円下落(↓1.82%)し16449円の大引け。
10月第1週(10/3~10/7)の主なイベントと予定は下記1.の通りです。
日経平均、週初はNY株式市場の反発を好感して上昇してのスタートとあろう。
その後は、週末に米雇用統計が予定されており、年内米利上げへの思惑等で
上下した値動きの、様子見姿勢が強まりそうである。
物色の流れとしては、個別材料株中心になりそうである。
日経平均、10月第1週(10/3~10/7)レンジは、16250円~16950円
程度を想定しています。
1.10月第1週(10/3~10/7)主なイベントと予定
10/1
中国 9月製造業PMI
中国 9月非製造業PMI
10/2
豪 豪州市場、夏時間に移行
10/3
日本 第3四半期日銀短観
日本 9月新車販売台数
日本 9月百貨店個社販売
日本 キューピー、しまむら、ダイセキ 各決算
米 9月自動車販売台数
米 9月ISM製造業景況指数
中国 上海市場休場(国慶節、~10/7)
世 ノーベル医学・生理学賞
10/4
日本 日銀短観企業物価見通し
日本 9月消費動向調査
日本 エスプール、Jフロント、放電精密加工 各決算
日本 家電本市「シーテックジャパン2016」
豪 中銀政策金利
米 シカゴ連銀総裁、講演
米 リッチモンド連銀総裁、講演
米 マイクロン決算
世 IMF世界経済見通し公表
世 ノーベル物理学賞
10/5
日本 日銀「需給ギャップと潜在成長率」公表
日本 サンエー、良品計画、イオン 各決算
米 9月ADP雇用者数
米 9月ISM非製造業景況指数
米 8月製造業受注
米 シカゴ連銀総裁、講演
米 リッチモンド連銀総裁、講演
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
EU 8月小 売売上高
世 ノーベル化学賞
10/6
日本 セブン&アイ、OSG、ナガイレーベン 各決算
米 新規失業保険申請件数(~10/1までの週)
独 8月製造業受注
EU ECB議事録(9/8分)
世 G20財務相・中銀総裁会議(ワシントン)
10/7
日本 8月毎月勤労統計
日本 8月景気動向指数
日本 キャピタル・アセット・プランニング 新規上場
日本 サカタのタ、コシダカ、マニー 各決算
米 9月雇用統計
米 フィッシャーFRB副議長、講演
米 ブレイナードFRB理事、講演
米 クリーブランド連銀総裁、講演
米 カンザスシティー連銀総裁、講演
独 8月工業製産
英 8月鉱工業生産
世 IFMF・世銀、年次総会
世 ノーベル平和賞
10/8
中国 9月財新サービス業PMI
10/9
米 大統領選、第2回テレビ討論会
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/30)
今日のNY為替市場、前日ドイツ銀行の信用不安の台頭からリスク回避の雰囲気が
強まり、円相場は円高が強まったが、きょうはその動きが一服している。
一部報道でドイツ銀行が米住宅ローン担保証券問題をめぐり米司法省と54億ドル
和解金で合意に近づいていると報じられた。
ドイツ銀行の信用不安を強めた要因として、上記の問題で米司法省が140億ドル
の和解金を要求したことがトリガーとなっていた。実際には半分以下になるのでは
との見方も出ていたが、上記の報道通りであれば、不安も一服しそうではある。
ただ、ドイツ銀については、今後も経営不安は根深そうだ。
ドル円は朝方、100円台に下落して始まったものの、101円台半ばに戻す展開とな
った。今週は何度となく100円割れを試 したが、ブレイクしきれなかった。準政府系の
買いオーダーなども観測されていたようだが、期末ということもあり、ショート勢の
ショートカバーがひとまず出ていた模様。
ただ、ドル円の上値を積極的に追う材料はない。日銀のイールドカーブ操作への
政策変換が緩和縮小かどうかの議論はともかく、少なくとも円安を誘発するような
緩和拡大策ではないであろう。一方でFRBは年内の利上げ姿勢を堅持してはいる
ものの、確信には至らない状況。来週から10月相場に入るが、現状では、これま
での日米金融政策の格差拡大への期待からドル円を買うというシナリオは容易には
選択できないであろう。来週以降の指標待ちといったところだ。
ユーロドルは朝方、一時1.1150近辺まで下落し、これまで強いサポートとなっていた
100日線を下回り、200日線の水準まで下落している。ただ、ドイツ銀行の株価の
反発をにらみながら1.1250近辺まで上昇する展開。
独銀の経営不安は今後も焦点になりそうで、ドイツ政府が公的資金注入などの支援が
できるかどうかが問題になろう。特にドイツは来年に総選挙を控えており、メルケル
首相としては、移民政策に引き続き、これ以上、国民に人気のない政策は避けたい所
とも思われる。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=334113
米国債利回り
2年債 0.762(+0.028)
10年債 1.596(+0.036)
30年債 2.317(+0.040)
期待インフレ率 1.610(+0.050)
※ 期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回りは上昇。前日からドイツ銀行の信用不安が再び台頭
していたが、同行のCEOがバランスシートは安定していると強調したことや、
一部報道で、米司法省との和解金が54億ドルで合意に近づくとの報道も流れた
ことから懸念が一服している。ドイツ銀行の信用不安を強めた要因として、上記の
問題で米司法省が140億ドルの和解金を要求したことがトリガーとなっていた。
10年債利回りは一時1.6%台を回復し、政策金利に敏感な2年債利回りは0.76%に
上昇した。
2-10年債の利回り格差は+83(前日+83)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=334111
3.NY株式市場 結果(9/30)
NY株式30日
ダウ平均 18308.15(+164.70 +0.90%)
S&P500 2168.27( +17.14 +0.79%)
ナスダック 5312.00( +42.85 +0.81%)
CME日経平均 16600 (大証終比:+150 +0.91%)
今日のNY株式市場でダウ平均は反発している。前日はドイツ銀行の顧客である
ファンドの一部が現金など同行へのエクスポージャーを引き揚げているといった
報道が流れ、ドイツ銀行の信用不安が再び台頭していた。
しかし、同行のCEOがバランスシートは安定していると強調したことや、一部
報道で、米司法省との和解金が54億ドルで合意に近づくとの報道も流れている
ことから、米株式市場も懸念を一服させているようだ。米司法省からは140億ドル
の和解金を要求されていた。
欧州株式市場でドイツ銀株も反発した。銀行株の反発が相場全体をリードする形で、
ダウ平均は一時226ドル高まで上昇。
ダウ採用銘柄は29銘柄が上昇。ファイザー、P&Gといったヘルスケアが反発した
ほか、JPモルガン、ゴールドマンといった金融株も買い戻されている。
ナスダックも反発。アマゾンやアップルが上昇したほか、マイクロソフトやインテル
も堅調。
オランダのNXPセミコンダクターズが続伸。クアルコムによる買収を協議との
報道で前日は急伸していたが、きょうも大幅高となっている。NXPの時価総額は
352億ドルだが、買収価格は400億ドル近くになるとの見方も出ており、更に
期待感を高めているようだ。なお、関係筋の話によるとクアルコムはNXPを含む
複数の企業と交渉しており、業界再編に向けて大型買収を模索しているとのニュ
ースも伝わっている。
カジノのウィン・リゾーツが下落。マカオのアブデラジズ社長の辞任を発表したが、
アナリストからは先月マカオで開業した「ウィン・パレス」伸びが期待以下になる
可能性が高いことを示唆していると指摘されている。
ITコンサルタントのコグニザント・テクノロジーが急落。インドでの一部支払いが
対外不正行為防止法に抵触するかどうか内部調査が実施されている中、突如、
トップが辞任したことで疑惑が高まっているようだ。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=334110
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果(9/30)
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=48.24(+0.41 +0.86%)
ブレント先物11月限(ICE)(終値)
1バレル=49.16(-0.18 -0.37%)
ブレント-WTI 0.82
30日のNY原油先物期近11月限は続伸。週末・月末・四半期末を迎えたポジション
調整絡みの動きなども、引き続き石油輸出国機構(OPEC)の減産合意が下支えとなり、
期近は1カ月ぶりの高値圏でしっかりと推移した。
11月限は、夜間取引では一時、47ドル割れ寸前まで下押されたが、その後は切り返す
と、立会い開始後はじりじりと上値を切り上げ、引け際には前日付けた期近ベースで
8月26日以来の水準(48.32ドル)に近づいた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=334102
NY金先物12月限 (COMEX)(終値)
1オンス=1317.1 ( -8.9 -0.67%)
30日のNY金先物相場は反落。ドイツ銀行の経営不安による金融システムへの影響が
懸念され、リスク回避の動きなどに支えられていたが、ドイツ銀行が当初の和解額を
大幅に下回る水準で米司法省と合意が近いと報じられたことや、ドル相場が軟化したこと
などが嫌気され、朝高後は一変した。
12月限は、時間外取引からしっかりと推移すると、通常取引開始後には1331.5ドルへ
と上昇。しかし、その後は戻りを売られると、引けにかけては前日安値を割り込み、
1316.0ドルと21日以来の水準まで値を沈めた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=334099
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