
10/3~の日経平均は、週末の米雇用統計を控える中、米経済指標の好調、米
年内利上げの可能性示唆、加えて原油価格の上昇など、NY株式市場堅調さや
為替の円安を受け、ジリ高基調の展開となりました。
結局、日経平均は週間で、410円高(↑2.49&)16860円の大引けでした。
10月第2週(10/10~10/14)主なイベントと予定は下記1.の通りです。
週末7日は反落したものの、NY株式市場が雇用統計の思った程悪くない結果から
小幅下落を受け、売りからのスタートになりそうである。ただ、米12月利上げの可能
性や原油価格の上昇、為替の円安傾向を背景に下値は限定的で、17000円を
目指す展開を想定しています。
日経平均、10月第2週(10/10~10/14)レンジは、16650円~17100円
程度を想定しています。
1.10月第2週(10/10~10/14)主なイベントと予定
10/9
米 大統領選、第2回テレビ討論会
10/10
日本 休場(体育の日祝日)
米 債券市場休場(コロンブスデー祝日)
EU ユーロ圏財務相会合
世 8月OECD景気指数
世 ノーベル経済学賞
世 モントリオール議定書締約国会合(~10/14)
10/11
日本 8月国際収支
日本 9月景気ウオッチャー調査
日本 ジェイコム、竹内製作所、イズミ 各決算
日本 エル二ー二ヨ速報
米 シカゴ連銀総裁、講演
米 アルコア 決算
独 10月ZEW景況感指数
EU EU財務相理事会
10/12
日本 8月機械受注
日本 9月工作機械受注
日本 エル二ー二ヨ速報
日本 KHネオケム 新規上場
日本 ディップ、コスモス薬、サイゼリア 各決算
米 FOMC議事録(9/20、21分)
米 国債入札 3年債 (240億ドル)
米 国債入札 10年債(200億ドル)
米 NY連銀総裁、講演
米 カンザスシティ連銀総裁、講演
10/13
日本 9月末三鬼商事オフィス空室率
日本 8月第3次産業活動指数
日本 ファーストリテ、ビックカメラ 各決算
日本 ソ二ープレステR発売
米 新規失業保険申請件数(~10/8までの週)
米 国債入札 30年債 (120億ドル)
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
中国 9月貿易収支
10/14
日本 オプションSQ算出
日本 9月マネーストック
日本 9月日銀企業物価指数
日本 いちご、大黒天物産、アークス 各決算
米 9月小売売上高
米 9月生産者物価指数
米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値
米 JPモルガン・C&Co 決算
米 ウェルズ・ファーゴ 決算
米 シティG 決算
米 イエレンFRB議長、講演
米 ボストン連銀総裁、講演
中国 9月消費者物価指数
中国 9月生産者物価指数
10/15
米 国債償還 3年債 (300億ドル)
中国 中国貿易見本市(~11/4)
2.NY市場、為替/債券 各結果(10/7)
今日NY為替市場、この日発表になった米雇用統計が予想を下回った事で
ドル売りが優勢となっている。米雇用統計は失業率が5.0%に悪化した他
注目の非農業部門雇用者数(NFP)は15.6万人増と予想(17.2万人増)
を下回った。
ただ、予想は下回ったものの、雇用の先行き不安が強まるほどの弱さでは
なく、イエレンFRB議長も会見で、完全雇用に接近する中で、15.6万人増
と言うのはまずまずの数字とも思われ、12月利上げ期待は温存される内容
との見方は多い。
きょうもFRB副議長や複数の米地区連銀総裁の発言が伝わっていたが、ネガ
ティブな見方は少なく、ジョージ・カンザスシティ-連銀総裁は本日の米雇用
統計について、モメンタムは継続されていることを示唆しているとの見解を示
していた。
ドル円は102円台に下落。昨日までの8連騰で短期的には少し過熱感も出て
いることから調整も入りそうだ。目先の下値メドとしては、9月27日から前日迄で
の上昇波のフィボナッチ水準が102.60付近と102.10付近にきている。
ユーロドルは買い戻しが優勢となり、一時1.12台まで上昇。今週のユーロの
話題といえばやはり、ECBの量的緩和(QE)縮小観測が高まったことであろう。
きょうはG20に参加していたドラギECB総裁とビスコ・イタリア中銀総裁の
発言が伝わっていたが、ドラギ総裁は、必要であれば、更なる行動も辞さない
構えを強調しており、ビスコ総裁はQE縮小について、「協議したことは一度も
ない。廊下でも室内でも一切ない」と完全否定していた。
しかし、市場はこの言葉を素直に受け入れる向きは少ないようだ。
ポンドは東京時間の早朝に突如急落し、ポンドドルは1.1840近辺まで瞬間的に
急落したが、NY時間には1.24台まで戻している。オランド仏大統領が英国との
離脱交渉に強硬姿勢で臨むよう呼び掛けた事が急落の要因との見解も出ていたが、
下がり方からその見解を支持する向きは少なく、システムトラブルや誤発注が原因
との見方も多い。
原因はともかく意識したい点としては、NY時間の現在に至っても、その下げを
取り戻せていないということだ。通常であれば、完全ではないかもしれないが、
急落前の水準に1回は戻る。戻せていないということはそれだけ、市場のポンド安
への意識は強いというあらわれなのかもしれない。
英中銀によると、今回のポンド急落に関して、BISの委員会が次回の会合で再
検証を行うと伝わっている。 http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=335280
米国債利回り
2年債 0.830(-0.020)
10年債 1.718(-0.019)
30年債 2.451(-0.003)
期待インフレ率 1.641(-0.013)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で利回りは低下。この日発表になった米雇用統計が予想を下
回ったことで利回りは低下した。ただ、予想は下回ったものの、雇用の先行き不安が
強まるほどの弱さではなく、12月の利上げ期待は温存される内容との見方は多い。
一旦、利回りはプラスに転じる場面も見られたが、原油が反落したことや、米株も
軟調に推移したことで、再び下げに転じている。
10年債利回りは1.71%台まで低下し、政策金利に敏感な2年債は0.83%まで低下。
2-10年債の利回り格差は+89(前日+89)http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=335276
3.NY株式市場 結果(10/7)
NY株式30日
ダウ平均 18240.49(-28.01 -0.15%)
S&P500 2153.74( -7.03 -0.33%)
ナスダック 5292.41( -14.45 -0.27%)
CME日経平均 16810 (大証終比:-80 -0.48%)
今日のNY株式市場でダウ平均は小幅続落。この日発表になった米雇用統計が
予想を下回る内容となった。米雇用統計は失業率が5.0%に悪化したほか、
注目の非農業部門雇用者数(NFP)は15.6万人増と予想(17.2万人増)を
下回った。
予想は下回ったものの、雇用の先行き不安が強まるほどの弱さではなく、イエ
レンFRB議長も会見で指摘していたが、完全雇用に接近する中で、15.6万
人増というのはまずまずの数字とも思われ、12月の利上げ期待は温存される
内容である。利上げ期待が温存されている事で、銀行株中心に売りが膨らんだ。
また、原油が50ドルを割り込んでいることで、資源関連の一角も軟調。
しかし、下値では押し目買いも見られる中、徐々に下げ幅を縮小し、ダウ平均の
下げは小幅安にとどまった。
ダウ採用銘柄ではホームデポやユナイテッドテクノロジーズ、ウォルマートが
下落。一方、ゴールドマン、トラベラーズが上昇した。
航空宇宙などテクノロジーのハネウェルが大幅安。ガイダンスを公表しており、
第3四半期の1株利益は1.67ドルを見込んでいるが、予想を下回った。また、
航空部門が低迷しており、2016年の通期見通しは下方修正してる。航空部門は
来年にかけて低迷は続くとしている一方、コスト削減で年間2.25億ドルが節約
されるとしている。
食肉卸のタイソン・フーズが大幅安。アナリストの投資判断引き下げが嫌気され
ている。タイソンを含むブロイラー各社が、2008年ごろから組織的に生産縮小
を図った疑いがあるとして、イリノイ州の裁判所に提訴されている。同社にとっ
ては極めて不利な集団訴訟になると指摘した。
アパレルのギャップが大幅高。9月の既存店売上高が前年比3%減少となった。
しかし、予想(3.6%減)ほどは減少しなかったことが好感されている。ギャップ
バナナ・リパブリックは苦戦が続いているものの、オールドネイビーが4%増と
予想(0.7%増)を上回ったことは心強かったようだ。
ナスダックは下落。アルファベットやネットフリックス、ギリアド・サイエンシズ
が軟調。一方、アップルやフェイスブックは小高い。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=335275
4.NY市場、原油先物11月限/金先物12月限 各結果(10/7)
NY原油先物11月限(WTI)
1バレル=49.81(-0.63 -1.25%)
ブレント先物12月限(ICE)(終値)
1バレル=51.93(-0.58 -1.11%)
ブレント-WTI 2.12
7日のNY原油先物期近11月限は反落。前日までの流れを引き継ぎ、期近は夜間
取引で4か月ぶりの水準へ上昇するも、立会い開始後は短期的な上げすぎ感など
から、週末前の修正の動きへと転じた。
11月限は、夜間取引では一時、50.74ドルと期近ベースで4カ月ぶりの水準へ一段
と上昇するも、立会い開始後は積極的な買いが続かず、中盤以降は下げ幅を広げた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=335267
NY金先物12月限 (COMEX)
1オンス=1251.9 ( -1.1 -0.09%)
7日のNY金先物相場は続落。9月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が事前
予想を下回るも12月の利上げ観測が大きく後退するまでには至らず、中盤にか
けて一段と下落した。
12月限は、時間外取引では4か月ぶりの安値圏で下げ渋ると、通常取引開始後
には1267.6ドルへ上昇したが、積極的に買い進むようなムードは強まらず、す
ぐさま戻りを売られ、一時、1243.2ドルと6月7日以来の水準へ下落。
その後は、安値修正や下値拾いの動きなどに支えられ、プラスサイドを回復する
場面が見受けられた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=335263
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