
2/28~3/4の週は、米経済指標の改善に合わせ、景気回復に向かう中、
リビア情勢による原油高が重石となった1週間でした。
原油は1バレル=100ドルを突破し、景気回復期待に対する懸念が発生し、
原油高に加え、安全資産として金が買われました。
日経平均は、週央に昨年8月以来の大幅下落も、日本株の割安感から、週末に
かけ買い戻され、10600円台後半まで戻しました。
結局、日経平均は1週間で 約167円上昇(↑約1.6%)し10693円の大引け
でした。
3月第2週(3/7~3/11)の主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
明日からの株式市場は、リビアや中東情勢、国内政治(前原外相辞任)を
見ながら、週末のメジャーSQにかけ、底堅い展開を期待したい。
日経平均、3月第2週(3/7~3/11)のレンジは、10500円~10850円
程度を想定しています。
1.3月第2週(3/7~3/11)主なイベントと予定
3/7
日本 1月景気動向指数速報値
日本 積水ハウス、ピジョン、荻原工業 等 各決算
米 1月景気動向指数速報値
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
香 香港証券取引所 取引時間4H→5Hに延長
EU トリシェECB総裁、講演
EU レーン欧州委員、講演
3/8
日本 2月景気ウォッチャー調査
日本 1月国際収支
日本 白川日銀総裁、講演
日本 菱洋エレク、ロックフィールド 等決算
米 国債入札 3年債(320億ドル)
独 ウェーバー独連銀総裁、講演
3/9
日本 クミアイ化学、アオハタ、コーセル 各決算
米 国債入札 10年債(210億ドル)
NZ 政策金利発表
豪 スティーブンス豪中銀総裁、講演
英 英国中央銀行金融政策委員会(~3/10)
3/10
日本 第4四半期実質GDP2次速報値
日本 ドクターシーラボ、オハラ、不二電機 各決算
日本 JPHD,JQ経由東証2部上場
米 新規失業保険申請件数(~3/5までの週)
米 1月貿易収支
米 国債入札 30年債(130億ドル)
中 2月貿易収支
韓 政策金利発表
豪 2月雇用統計
英 BOE政策金利発表
3/11
日本 メジャーSQ算出日
日本 カルビー新規上場
米 2月小売売上高
米 3月ミシガン大学消費者信頼感速報値
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
加 2月雇用統計
中 中国生産者物価指数&消費者物価指数
中 2月鉱工業生産
中 2月小売売上高
印 1月鉱工業生産
独 メルケル独首相、講演
英 2月生産者物価指数
EU ビニ・スマギECB専務理事、講演
EU 臨時EU首脳会議
3/12
日本 石原薬品 東証2部上場
日本 新幹線 鹿児島ルート開業
2.NY市場、為替/国債 結果(3/4)
4日のNY市場は、神経質に相場が振れる展開だった。序盤に発表された米雇用
統計では失業率が8.9%と9%割れへと改善したことが好感された。
非農業部門雇用者数は19.2万人増とほぼ予想通りの回復ぶりだった。
リスク選好の反応が強まり、ドル円は一時83円台乗せ、ユーロ円は約10ヶ月ぶり
116円近辺まで買われた。しかし、リビア情勢の緊張が原油市況を高騰させた事で
米株が大幅安となると、ドル円は82円台前半へ、ユーロ円は一時115円割れまで
反落した。
小幅上昇していた米債利回りも大きく低下している。ドル相場は激しく振幅した。
ユーロドルは1.3950割れと1.40台乗せを繰り返す動き。ポンドドルは1.62台半ば
から1.63近辺での上下動た続いた。ただ、取引中盤からは株安や債券利回り低下
への反応が鈍り、週末モードで揉み合った。ドル円は82.30近辺、ユーロドルは
1.3990近辺に落ち着いた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101954
米国債利回り(NY時間16:23)
2年債 0.681(-0.079)
10年債 3.486(-0.069)
30年債 4.596(-0.023)
4日のNY債券市場は、逃避買いが強まり、各期間で利回りが低下した。序盤に発表
された2月米雇用統計は失業率が8.9%に低下、非農業部門雇用者が19.2万人増
と雇用情勢の改善が示されたことで、債券売りの反応がみられた。
10年債利回りは一時3.58%台へと上昇した。
しかし、リビア情勢の緊迫化をうけて原油が高騰、NY株式市場が大幅安となった事を
受けて債券買いが強まった。
一部には非農業部門雇用者数の伸びが予想19.6万人増ほど伸びなかった点を指摘
する向きもあった。10年債利回りは3.475%まで低下した。
来週実施される一連の米国債入札を控えての債券売りもあった模様。
2-10年債利回り格差は280bp(前日279bp)と連日の拡大だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101953
3.NY株式市場結果(3/4)
NY株式4日
ダウ平均 12169.88(-88.32 -0.72%)
S&P500 1321.15( -9.82 -0.74%)
ナスダック 2784.67(-14.07 -0.50%)
CME日経平均 10650 (大証比:-50 -0.47%)
出来高(億株)
NYSE 10.39
ナスダック 19.37
4日のNY株式市場、ダウ平均は前日比88.32ドル安の12169.88ドル、ハイテク
中心のナスダックは前日比14.07安の2784.67で取引を終えた。注目の米雇用
統計では失業率が9%割れとなったものの、日農業部門雇用者数の伸びが予想に
やや届かなかった。
発表直後にはダウ平均先物がそれまでの上昇分を消した。
株式市場の取引開始後はしばらく揉み合いが続いたが、次第に原油先物が上昇
するとこれを嫌気して株式市場は売られた。
原油高が米景気や企業業績にマイナスとの見方が強まった。
ダウ平均は一時180ドル近い大幅安となった。原油高はリビア情勢の緊迫が原因。
首都トリポリ近郊や石油積み出し港周辺で、政府軍と反政府勢力の衝突が報じら
れていた。ただ、取引終盤には買い戻しも入り、下げ幅は半減して取引を終了。
ダウ平均採用銘柄はほぼ全面安だった。GE1.83%安、HP1.44%安、アメックス
1.31%安が下落上位だった。上昇は4銘柄に限られ、上昇率トップもトラベラーズ
0.22%高と小幅だった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101952
4.NY市場、原油先物4月限/金先物4月限 各結果(3/4)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=104.42(+2.51 +2.46%)
4日のNY原油先物4月限は前日比2.51ドル高の104.42ドルで通常取引を終了。
リビア情勢の緊迫化が再び原油供給不安を増大させた。取引時間中には104.60
ドルまで高値を伸ばした。終値104.42は2008年9月以来の高値水準となった。
また、今週の上げ幅は6.54ドル、上昇率は6.7%だった。リビア情勢は一段と
混迷している。政府軍がトリポリ周辺の都市ザウィアを包囲する一方、反体
制派は石油積み出しの港湾都市ラスラヌフを制圧、ただ、戦闘は継続中との
報道もあった。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101942
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1428.60(+12.20 +0.86%)
4日のNY金先物4月限は、前日比12.20ドル高の1428.60ドルで通常取引を
終えた。NY序盤は1420近辺での揉み合いが続いていたが、NY株式市場が下落
したことで安全資産買いが強まり、一時1432.80ドルまで上昇した。リビア情勢が
依然として緊張していることで、原油価格が上昇、株式市場の売りを誘った。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=101940
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