月が替わって10月。2011年も下期が始まると共に、今年も残す所
3カ月になりました。
ギリシャの債務問題が燻り、欧州債務不安へ波及。また、米国では雇用
回復のテンポが遅く、景気後退懸念が出るなど、外部環境の悪化・停滞で
東京株式市場は、7月~9月にかけ3カ月連続の陰線月となりました。
今月は、日経平均が陽線月へ転換しても、そろそろ良い時期ですが、外部
環境の状況次第と言ったところでしょうか。
そんな中、センセーショナルな見出しがネットニュースに配信されました。
世界の株式時価総額が、2011年3月末からの半年間で約10.1兆ドル
(約776兆9392億円)減少したことがわかったと伝えています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111001-00000168-yom-bus_all
欧州の財政危機などで、日欧米だけでなく、新興国も含め世界的な株安に
見舞われたことが要因です。
国際取引所連合が公表した8月末の時価総額と、米金融情報会社が算出
した株価指数「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」の変動率
を基に推計したところ、9月末の世界の株式時価総額は、約47兆6685億
ドルで、3月末比で17.5%減少したようです。
欧州の財務・金融危機が、金融機関の融資縮小などを通じて世界景気に
悪影響をもたらすとの見方や、中国など新興国のインフレ懸念が、投資家が
株式を売却する要因となっています。
それにしても、世界で10兆ドル損失は、日本円で約770兆円ですから
日本のGDPの1.5倍に相当する膨大な額になり、この評価額の減額を
元に戻すには、投資家の買戻しが必要です。
そのために、ギリシヤのデフォルトを食い止め、第2のリーマンショックを
欧州だけでなく、世界が協調して回避しなければなりません。
ギリシャ国債の債務不履行が回避されると、イタリア、ポルトガルへの波及
回避。投資家心理が改善され、買戻しも入り、評価損も減少していきます。
実体経済が低空飛行している中、資産の評価が変わっただけで、実体経済に
影響を与えることの方が、懸念されるところです。
それでは、また。
☆ 各1クリック 応援の協力を お願いします。☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます