中国に工場などをもつ日本企業でも操業がすぐに再開できない会社が相次ぎ、
日本経済全体への影響も懸念されています。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6350812
自動車大手のホンダは、武漢にある工場の本格的な生産の再開を17日以降に
遅らせる予定です。工場で働く人員の確保や部品の供給状況の確認などに時間
がかかるとしています。
トヨタや三菱自動車も、中国にある全ての完成車工場の稼働再開を17日以降
に延期します。
また、中国で750店舗を展開するユニクロでは、今月7日には370店舗で
営業を休止してましたが、10日午前の時点ではそのうち、およそ20店舗で
営業再開が確認され、休業店舗はおよそ350店舗となっています。
無印良品では、中国での休業店舗が全体の半数を超える151店舗に拡大した
ということです。
こうした中で、感染拡大が日本のGDP(国内総生産)を押し下げるとの試算が
出されています。大和総研は、終息までに3か月程度かかる場合、実質GDPを
0.2%、金額にして1兆円程度、押し下げると試算。1年程度かかると、日本
の輸出の落ち込みも深刻になり、GDPを0.9%程度、金額では5兆円程度押
し下げる可能性があるということです。
新型コロナウイルスの感染が広がる中、中国では春節の連休中だけで16兆円を
超える経済的な打撃を受けるという試算も出されている様です。
中国経済は世界の18%のシェアを持ち、中国は世界第2位の経済大国。今後、
日本へのサプライチェーンの影響がでるのは、必至で、他国や国内調達のルート
を代替しておかないと4月以降大変な事になりそうで、官民あげて先を見据えた
対応が必要です。
さて、日経平均は続落し、142円安の23685円大引けでした。
(出来高 概算11.6億株の商いでした。)
週末のNY株式市場、良好な雇用統計や予想を上回る経済指標も、先高感から
上昇していたこともあり、週末は新型肺炎によるグローバル経済懸念がもたれ
下落した。その流れを受け東京市場も下落してスタートし、一端もどりを見せ
るも、買い手控えもあり、日経平均は、23700円台を割り込んで終了した。
日経平均は続落も、短い上ヒゲをつけた陽線引け。ボリンジャーバンド25日線
を少し上回って終了し、上昇余地を残した格好です。
今晩のNY市場、もみ合いスタート。米経済の好調さや企業決算の好調さから
早速反発して終了できるか、ポイントです。
明日の日経平均、休場。明日のNY株式市場が底堅ければ、上海市場の底堅さと
相まって、建国記念日で休場明けの明後日、反発に期待したい。