日本銀行の黒田東彦総裁は、17日までにフジサンケイビジネスアイの
単独インタビューに応じ、肺炎を引き起こす新型コロナウイルス拡大が
「国内経済にとって一番大きな不確実性」だと指摘した。
足元では2020年を通じた経済成長率が大きく下振れすることは想定
していないが、感染の勢いがどこまで続くかが焦点になると分析。
景気に影響が出る場合は追加的な金融緩和策を躊躇わない姿勢を示した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200218-00000509-fsi-bus_all
「問題はどこで峠を越えて、収束するかだ。(02~03年に流行した)
重症急性呼吸器症候群(SARS)のときは、半年ぐらいで“終結宣言”
まで行った」黒田総裁はこう述べ、新型肺炎の拡大が早期に弱まることを
期待した。
また、専門家の見方として、中国国内の生産活動が第1四半期(1~3月)
で底を打ち、4月以降は挽回する可能性を指摘。世界や日本の今年の経済
成長率が「昨年より非常に大きく落ちる可能性は少ない」と見方を示した。
ただ、新型肺炎は中国本土の死者数だけで、すでにSARSの世界全体の
死者数を超え、国内でも死者が出るなど拡大に歯止めがかからない。人の
移動が制限され、訪日外国人旅行客をあてにした観光産業が打撃を受けて
いるほか、中国の生産活動が停滞し企業のサプライチェーン(供給網)も
混乱しており、収束が遅れれば世界経済に甚大な打撃を与えます。
このため黒田総裁は、感染拡大がいつピークアウトするかが、懸念すべき
最大の「不確実性」だと強調。今後は海外当局との情報交換を続け、新型
肺炎が、景気や物価動向に影響を与える恐れが高まれば「躊躇なく追加的
措置を考える」と表明しました。
国内の感染者数増加は、来月にかけピークを迎えると、小生は予想してます。
1~3月GDPは、10~12期の悪化した成長率(年率換算6.3%減)
を上回る事も想定されます。
来月の金融政策決定会合で、その先指標が発表される前に先手を打つ施策
が求められるように思います。
さて、日経平均は大幅続落し、329円安の23193円の大引けでした。
(出来高 概算11.5億株の商いでした。)
今朝方のNY株式市場は、休場。海外勢の参加が限られる中、新型肺炎の
感染拡大の警戒感ある中、アップル業績悪化ニュースも加わり、先物主導
売り仕掛けが入った格好でした。売り優勢で始まり、ジリジリ下げ、一時
400円近く下落する場面もあり、23100円台後半で終了した。
日経平均は4日続落。マドを空け長ヒゲを持った陰線引け。ボリンジャー
バンドは-1σ~ー2σレンジで、自律反発して良い状況。
祝日明けNY市場、大きく下落してスタート。小幅安程度で終了できるか
ポイントです。
明日の日経平均、今日の売り仕掛けから自律反発を想定したい。