11/12~の週、年内解散・選挙で、日経平均は大幅に上昇しました。
政権交代が現実味を帯び、為替の円高シフトが是正され、これを好感
した株式市場は、一挙に9000円台の大台に突入しました。
米国では、来年早々に歳出削減や減税の失効を一気に迎え、景気後退に
なるのでは、との思いからNYダウが大幅下落。その影響が、東京市場に
直撃も、14日に、週末にも内閣解散宣言が出ると伝わると、為替の円安
進行となり、相場の顔つきが変わりました。
結局、日経平均は、1週間で約266円上昇(↑3.04%)9024円大引け
となりました。
日経平均は、相場の潮目の変化となり、9000円値固めから年末にかけ
上昇の芽を残しています。
11月第4週(11/19~11/23)の主なイベントと予定は下記1.の
通りです。
11/15に「ヘッジファンド解約45日前告知ルール」が過ぎ、警戒感の
緩和されるところです。
日経平均、1カ月ぶり9000円台回復の達成感と週末3連休を控え、もみ
合いが想定されます。
3連休前に9000円台の大台が保てるようならおもしろい相場となりそう。
日経平均、11月第4週のレンジは、8900円~9200円程度を想定して
います。
1.11月第4週(11/19~11/23)主なイベントと予定
11/19
日本 日銀金融政策決定会合
日本 10月日本製半導体製造装置BBレシオ
日本 東京海上HD、NKSJ、MS&AD 等決算
米 10月中古住宅販売件数
米 11月NAHB住宅市場指数
米 オバマ米大統領、ラガルドIMF専務理事がアジア歴訪
米 ロウズ・カンパニーズ 決算
11/20
日本 日銀金融政策決定会合
日本 白川日銀総裁の記者会見
日本 10月コンビニエンスストア売上高
日本 東証グループと大証 経営統合に向けた臨時株主総会
米 10月住宅着工件数
米 10月建設許可件数
米 バーナンキFRB議長、講演
米 HP、ベストバイ、メドトロニック 各決算
豪 中銀議事録
EU ユーロ圏財務相会合、ギリシャに対する支援融資の再協議
11/21
日本 10月通関ベース貿易収支
日本 エストラスト新規上場
米 新規失業保険申請件数(~11/17までの週)
米 11月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 10月コンファレンスボード景気先行指数
米 ディアー 決算
英 中銀議事録
西 スペイン国債入札
11/22
日本 気象庁3カ月予報(12月~2月)
米 米国市場は休場(サンクスギビングデー)
EU EU首脳会議(~11/23、ブリュッセル)
11/23
日本 休場(勤労感謝の日)
米 米債券市場は短縮取引
米 ブラックフライデー(クリスマス商戦スタート)
独 第3四半期GDP確報
2.NY市場、為替/債券 各結果(11/16)
16日のNY市場、きょうから財政の崖に関してオバマ大統領と議会
指導部との協議が始まった。警戒感は依然として根強く、序盤はリスク
回避が優勢となり、欧州通貨や資源国通貨は売り優勢、相対的にドル
買いが先行している。
きょうもイスラエルのエルサレムにロケット弾が打ち込まれるなど、中東の
緊迫化が続いていることも地政学的リスクを意識させる。
ただ、大統領との協議を終えたベイナー下院議長(共和党)が、思い切っ
た歳出削減と伴に、歳入増に関しても検討と述べたことで、ひとまず懸念が
一服し、米株も上昇に転じたことから、序盤の動きは反転してる。
オバマ大統領はブッシュ減税延長は中間層までに限定し、富裕層には
適用しない方針を示している。ただ、共和党は富裕層にもそのまま適用
継続を主張。オバマ大統領の方針通り、富裕層に対して実質増税という事
なれば、単純に歳入増になる。市場はきょうのベイナー下院議長(共和党)に
よる歳入増についても検討との発言に、両者の妥協の可能性も見出していた
様。ただ、具体的なものは何も無く、協議は始まったばかりで、どうなるかは
全く未知数ではある。
円相場は円安の動きが継続。ドル円は、フィボナッチ水準でもある前日高値
81.45を再度試す動きが見られた。ただ、今週は急ピッチで上昇した事もあり
そのラインを突破するまでの積極性は無かった。
ただ、81円台はしっかり維持している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=166837
米国債利回り
2年債 0.238(-0.004)
10年債 1.583(-0.010)
30年債 2.734(+0.003)
期待インフレ率 2.382(+0.010)
*期待インフレ率は10年債で算出
16日のNY債券市場は横ばい。財政の崖への警戒感は依然として根強く、
利回りは低下して始まった。中東情勢の緊迫化等も利回りを押し下げたが、
オバマ大統領との協議を終えたベイナー下院議長(共和党)が、思い切った
歳出削減とともに、歳入増に関しても検討しなければならないと述べた事で、
ひとまず懸念も一服し、利回りは下げを戻した。
10年債利回りは一時1.55%台、30年債は2.69%台に低下。
2-10年債の利回り格差は134(前日+134)。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=166834
3.NY株式市場 結果(11/16)
NY株式16日
ダウ平均 12588.31(+45.93 +0.37%)
S&P500 1359.88( +6.55 +0.48%)
ナスダック 2853.13(+16.20 +0.57%)
CME日経平均 9090 (大証終比:+80 +0.88%)
16日のNY株式市場は反発。きょうから財政の崖に関してオバマ大統領と
議会指導部との協議が始まった。一部報道でホワイトハウスが1月から始まる
歳出削減の代替案として、歳出削減と増税を組み合わせた別の政策を講じる
方向で協議を進めていると報じられているが、警戒感は依然として根強く、
序盤は売り優勢の展開となった。
ただ、大統領との協議を終えたベイナー下院議長(共和党)が、思い切った
歳出削減とともに、歳入に関しても検討しなければならないと述べたことで、
ひとまず懸念も一服し買戻しも入った。
ダウ平均は一時70ドル安まで下落していたが、反転している。
ダウ採用銘柄ではホームデポやアルコア、アメックスが上昇。反面、HP、
ベライゾン、AT&Tが下落。
ギャップが堅調。前日引け後に決算を発表し、北米の売上増による通期
見通しの上方修正を好感。
ナスダックも反発。アップルやグーグルが買い戻されている。前日引け後に
弱い決算を発表したデルは下落。
シアーズが大幅安。第3四半期の損失が拡大していたことが嫌気されている。
コストは抑制しているものの、既存店売上高の減少が続いており業績を
圧迫している。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=166833
4.NY市場、原油先物12月限/金先物12月限 各結果(11/16)
NY原油先物12月限(WTI)
1バレル=86.67(+1.22 +1.43%)
16日のNY原油先物相場は反発。パレスチナのカザからイスラエルのエル
サレムにロケット弾が打ち込まれるなど、緊迫した状況が続いている。
また、イランが地下核施設に約2800基の遠心分離機を設置し、計画をほぼ
完了したと伝わったこともあり、中東情勢緊迫化が買い戻しを加速させて
いる。
この日は財政の崖への懸念が一服していたことや、米南部の油井での火災
発生もサポートした。
12月限は85ドル台前半から一時87ドル台に一気に上昇する場面も見られた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=166826
NY金先物12月限(COMEX)(終値)
1オンス=1714.70(+0.90 +0.05%)
16日のNY金先物相場は横ばい。財政の崖への懸念は根強いが、今日は
一服していたこともあり、前日の終値を挟んでの方向感のない値動きが
続いている。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=166827