極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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軍人は一般人より、平和を願う。

2017-04-04 10:17:38 | トランプ大統領

以下文は孫子、歴史と戦略・永井陽之助著、ウィキペデア等々を参考にしています。

軍人は好戦的である・・・特にリベラル(革新、一般的には政治用語で現在の政権がやってることが気に入らないので、変えて行こうという人達)な方は結構このような考えが多いような気がします。過去の大きな戦争を調べると、戦争は軍人により起こされると言うのは違うようです。平時の軍人は、有事に備えての訓練、教育を行っており、実際に戦争が起きる事態を願う軍人はいないでしょう。

 

全世界軍人最高のバイブルでもある「孫子の兵法・・・The Art of War by Sun Tzu 戦わずして人の兵を屈するのは、善の善なるものなり。「戦わずして敵の軍を降伏させてしまうのが、最もすぐれた戦い方だ。」、世界の賢軍人は現在もこの言葉の通り、無用の戦いを避け、平時から有事に備え任務に就いていると思います。軍人は、万が一戦争が起きたら任務遂行のため命を懸けなければなりません。好戦的な人達と言うのは軍事利権者、政治家、マスコミに煽られた世論等と言えそうで、過去の歴史を見ると殆どが文民により悲惨な戦争が起こされています。

 

戦のバイブルでもある孫子、孫子の兵法・・・日本において孫子を中国から初めて持ち帰った人は、8世紀の吉備真備と言われています。吉備真備は奈良時代の大学者で、備前国の豪族である下道氏の出身、 若くして唐に留学、多くの典籍・武具・楽器等をもたらした功によって出世、当時の皇太子・阿部内親王(孝謙・称徳天皇)の東宮学士です。以後、孫子は武将の必読書となったようで、1606年、徳川家康は、武経七書(兵法の代表的古典とされる七つの兵法書)を刊行させています。

やはり孫子の兵法をバイブルとする軍人達は戦いを避けようとします。

軍人であるが故、イラク開戦に懐疑的であったとも言われる、米国・パウエル陸軍大将も孫子、孫子の兵法を愛読、ベトナム、イラク戦争でも戦陣に携えていたと言われています。
イラク戦争開戦前、パウエル大将以外にも多くの軍人は開戦に懐疑的だったそうです。過去、ベトナム戦争に従軍、2度の負傷を負ったパウエル大将・・・軍人は戦場の厳しさ、悲惨さ最もよく知る人達で無用の戦いを避けたい、孫子の兵法からも問題あると言うことだったでしょうかね。

最終的にパウエル陸軍大将は、2003年2月、国連安保理でWMD(weapons of mass destruction.大量破壊兵器)開発継続などの新証拠(現在は嘘であったことが確認されています。)を提示され、決議違反を根拠に開戦・米軍を指揮しました。

 

発展途上国等の軍は、政権が強い軍を恐れて粛清などを始めたりすると、クーデターという非常手段に訴える場合もあるようですが、不思議なのはクーデター後、軍が政権掌握すると対外戦争は起きません。

先進国家では軍事クーデターは殆ど起きません。シビリアン・コントロール(文民統制・政治家の軍掌握)ルールもありませすが、軍人も投票権があり政治参加をしているからとも言われていますが、軍人は孫子の兵法に徹したいと思っていると思います。過去の世界の歴史を見た場合、クーデター以外、軍が勝手に戦争を始めた等と言うことは歴史上滅多に無いようです。

 

トランプ大統領は、主要閣僚等々に信頼できる元軍人を多く起用しています。何故、軍人を多く起用したか・・・多くのマスコミはキナ臭いと徹底的に重箱の隅を突いて批判しますが、何も戦争をし易くするためではないと思います。多くの軍人は戦争の厳しさ、悲惨さ等を一般人よりも知っていると思います。

昨今の主要メディア報道は、トランプ政権は北朝鮮を即攻撃開始するような論調が多く、メディアが攻撃を煽り立てているようにも思えます。トランプ政権は孫子の兵法に徹し、アメリカ・ファースト、日米同盟益のための策を取ると思います。

 

トランプ政権下の主要閣僚等々

*国土安全保障長官:ジョン・ケリー

海兵隊退役大将

息子のロバート・ケリー海兵中尉(29才)を2010年、アフガニスタン南部のヘルマンド州でパトロール中に爆弾攻撃を受けて亡くされています。

 

*住宅都市開発長官:ベン・カーソン

元神経外科医、陸軍準予備役将校訓練プログラム、陸軍士官学校出身

*大統領補佐官(国家安全保障担当):マイケル・フリン(元国防情報局長官)

元陸軍中将

現在は辞任しています。

 

*国防長官:ジェームズ・マティス

元海兵隊中央軍司令官

 

*エネルギー長官:リック・ペリー

前テキサス州知事

空軍出身

 

*内務長官:ライアン・ジンキ

共和党下院議員

海軍特殊部隊出身

 

*陸軍長官:ビンセント・ビオラ(高頻度取引企業バーチュ・ファイナンシャル創業者)

陸軍士官学校出身

 

これらの顔ぶれは好戦的ではなく、孫子の兵法に徹し、戦いを避けようとしている姿勢とも見るべきで、軍人=即戦争ではないと思います。

以下文のようなトランプ大統領の発言を考慮した場合、多くの閣僚等々はオバマ政権時のジャパン・ハンドラーを介しての話し合いと違い、日米対等の話し合いが出来ると思います。

I am thankful that you have the US military in Japan.(過去の安部総理との会談・・・日本に米軍を置いてもらっていることに感謝します。)、I will protect the US - Japan alliance, please tell the Japanese people.(北朝鮮の弾道ミサイル等に対し・・・日米同盟は守ります、どうか日本国民に伝えてください。)、トランプ大統領は戦後初めて日本を対等に扱った大統領です。アメリカ・ファースト、トランプ政権にとって一番大切な日米同盟を考えた場合、今回の顔ぶれは両国益に適っているように思えます。

オバマ政権時より遥かに戦いのリスクは下がったと思います。ヒラリー氏が大統領になっていたら・・・

マスコミ、一部評論家等々が言うように軍、軍人は戦争を好くすると言うのは的外れのように思います。軍、軍人は身をもって戦争の厳しさ、悲惨さを知っており、心から平和を求めていると思います。

 

国防政策、軍の組織、国家安全保障、軍事史、基本的戦術概念、海軍史、戦争学、戦略と戦術の基本等々と言うと軍人の教育のように思えますが、ありふれた米国の大学での講座内容の一部です。全ての学生ではありませんが、軍人でも何でもない学生がこんな軍事的知識を教養として身につけています。このような戦略等を身につけた人達が自国益のために外交交渉等々行います。対し日本は・・・

クラウゼビッツ、孫子・・・戦略学、軍事学が普通の大学で研究され大学生がそれを学んでいます。欧米、ロシア、中国等の有名大学では戦争学部、戦争研究学科、戦争学講座を持っているところが沢山あります。日本に置き換えた場合、このような軍事教育を学べる大学は防衛大学等のみです・・・もっと多くの自衛官出身の閣僚、補佐官等々に起用すべきです。何故なら自衛官ほど、国家戦略、平和等々の大切さ真剣に考えている人達はいないと思います。

過剰な軍備は近隣に緊張を呼び、過少な軍備は近隣に付け入る隙を与えます!

民主主義国家では主は国民です!

孫子の兵法曰く、古来から、平和が良いと軍事を軽視するのは戦いを招く!とも言われています。

賢人は歴史から学び、愚人は経験から学ぶ。

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