想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

ラフマニノフ作曲 ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18 (VICTOR SRAー2065)

2011-06-13 17:59:20 | 音楽

ピアノ : ヴァン・クライバーン 、フリッツ・ライナー指揮 シカゴ交響楽団

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佐渡裕がベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演に指揮デビューしたコンサートの模様が、NHKのBSで放映されていた。それに先立ち、2日間のリハーサルの様子が併せて紹介されており、興味深かった。団員が指揮者を品定めするファースト・コンタクトがとても大事であると、コンサート・マスターの樫本大進が語っていた。

男と女の場合もそうだが、最初の火花は、緊張感があって良いものだ。最近は、こういう緊張感に巡り合わないのは残念だが・・・

実は、「題名のない音楽会」で、彼と辻井伸行(ピアノ)との共演を聴いたばかりであったが、ベルリンの聴衆も、彼の熱演に共感したようだ。

当日のプログラムは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第1楽章で、辻井が、ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで優勝を勝ち取った曲である。コンクールの約1年前に、この番組で、第3楽章を同じく佐渡の指揮で演奏したが、一段と、成長した姿を見せてくれた。

また、彼自身が作曲した「神様のカルテ」と「風の家」をオーケストラ・ヴァージョンにした曲が演奏された。佐渡が、「彼の曲を聴くと、1週間は良い人でいられる」と云っていたが、本当に優しく、穏やかな綺麗な曲であった。

今日、紹介するレコードは、ヴァン・クライバーンが、チャイコフスキー・コンクールに優勝した1958年の数年後に録音されたものである。

名演の一つといえるだろう。


BEST OF JACK TEAGARDEN  (ROULETTE RF-7004)

2011-06-11 18:33:38 | 旅行記

ジャック・ティーガーデン楽団 (tb、vocal)ジャック・ティーガーデン

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義母の米寿の祝いを兼ねて、義弟夫婦達と、数十年ぶりに有馬温泉に出かけた。自分で源泉を持つ老舗の旅館であったが、別館は、景色の眺めが本館に劣り、風呂に遠いとかで、ほとんど貸し切り状態であった。日曜日の夜の宿泊なので、さほど混んでいるとは思っていなかったが、やはり、不況の影響は大きいようだ。

折角なので、何か記念になるものを買おうと思ったが、目ぼしいものがなく、話を聞いていると、「有馬筆」を作っている工房があるとのことで、訪ねてみた。現在、有馬筆を作っているのは、此処だけで、この老女が亡くなれば、途絶えてしまうだろうとのことであった。私自身は、書道の嗜みがないので、筆を評価できないが、素人目にも良さそうなので、記念に購入した。

「伝統工芸品展」へ行くと、日本の工芸品の素晴らしさに見入ってしまう。後継者がいなくて、途絶えていくものも多々あるようだが、残念なことである。

私は、最近のジャズには、あまり興味が持てない。古いと云われるかもしれないが、私が好きなジャズは、伝統的な1920年代から40年代で、せいぜい、60年代までである。

伝統的なジャズの代表として、思い浮かぶ一人に、ジャック・ティーガーデンがいる。

ジャック・ティーガーデンは、デキシーランド・ジャズ界に長い間君臨した白人のトロンボーン奏者であるが、インディアンの血を受け継いだ彼の演奏には、ジャズのスピリットが感じられる。また、彼のトロンボーンの音色はハートフルであると共に、彼の唄うブルース、「ベイジン・ストリート・ブルース」や「ロッキング・チェヤー」は、何とも言えない味わいがある。

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TWENTIES : VOICE OF THE SINGING  (Odeon OP-8023)

2011-06-05 10:33:18 | 社会・経済

20年代の歌うスター達

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小泉劇場ではないが、つまらないTV番組より政治劇場の方が面白い。

自民党が、約束が違うと騒いでいるが、不信任案を取り下げたのならともかく、全く関係がない。また、山本が、参院は野党が多数だから、6月に、問責決議案を出すとわめいていたが、衆院で不信任案が否決された後で出しても、何の意味もないことを判っていない素人だ。

鳩山の発言も笑わせる。「約束を守らなければ、ペテン師だ」というが、自分はどうなのか。議員はいつ辞めるのか。母親から貰った金を知らないというのは、ウソではないのか。

辞表を出した副大臣たちは、もっとひどい。また、そんな連中を慰留したというから、空いた口がふさがらない。どいつもこいつも、クズばかり。税金の無駄遣いだ。

東北で選挙ができるメドがついたら、早急に解散すべきであろう。

首相の公選制を検討すると同時に、参院の改革が急務だ。参院議員は100人程度で、全員無所属とし、役割を見直し、無駄を排除すべきだ。

地元の音楽サークルに出かけた。音楽の愛好者が、好きなCDやDVDを持ち寄り、おしゃべりしながら、音楽を聴くというサークルである。

音楽と云っても、幅が広いので、全員が満足できるわけではないが、貴重な映像に出くわすのは楽しみである。

最近、かってのレコードの名盤が、CDで復刻再販されているが、やはり、部数が売れそうなものに限定され、珍しい演奏は、レコードでないと無理のようだ。

このレコードは、ODEONのジャズ・コレクターズ・シリーズとして発売されたうちの1枚で、1920年代のラジオ、レコードの人気歌手7人を集めたものである。

ルイ・アームストロング、ボスウェル・シスターズ、レッド・マッケンジー、ソフィー・タッカー、エメット・ミラー、アネッテ・ハンショー、ビング・クロスビーである。

1920年代は、1919年に始まったラジオ放送が新しい報道、娯楽メディアとして一般化した時代である。


THE GREAT SWINGING TENOR SAXOPHONES/

2011-06-03 15:46:34 | 社会・経済

コールマン・ホーキンスとチュー・ベリー

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内閣不信任案の茶番劇が終わった。それにしてもあきれたものだ。

一時は、自民党に風が吹いていたが、タイミングの悪い内閣不信任案の提出、しかも、大差での否決である。可決後の見通し、戦略がないまま、切り札を切ってしまったリーダーの責任は重い。石原は今後も追及していくと言っているが、大差で否決されたことは、内閣が信任されたことであり、協力するのが筋である。

小澤グループは、野党の出す内閣不信任案に賛成するのであれば、本来、離党して、新党を結成すべきであり、それに乗せられた谷垣は幼稚である。

もし可決していれば、民主党の誰なら、協力するというのか。小澤と組むのは、党内にアレルギーが強いだろう。

大阪では、「損して、得取れ。」という言葉があるが、むしろ、閣内、閣外、協力することで、難局がうまく処理ができれば、自民党の株は上がったであろう。(大連立に賛成しているわけではない)

民主党が政権をとった時、鳩山より、小澤にやらせてみたいと思ったことがあったが、今回の茶番を見ると、これで彼の政治生命は終わったのだろう。

鳩山が、約束と違う、詐欺だと騒いでいるが、政治の世界では、この程度のことは、珍しくない。しかし、いずれ、年内に解散になるであろう。怨念にまみれた政治家を排除して、生まれ変わって欲しいものだ。

馬鹿馬鹿しい茶番劇と違って、音楽は気分を和ませてくれる。

ジャズの歴史上、最初の花形楽器はトランペットであった。1930年代に、ベニー・グッドマンの出現で、クラリネットが花形楽器になった。サックスを一躍注目すべき楽器にしたのが、コールマン・ホーキンスである。

レオン・チュー・ベリーは、ホーキンスがヨーロッパで活動中、最も活躍したが、1941年、自動車事故で、31歳で亡くなった。残念である。

このレコードは、コモドアの第8集で、A面は、コールマン・ホーキンス楽団、B面は、チュー・ベリー楽団の演奏が収められている。サイド・メンも素晴らしい。