想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

CLAUDE WILLIAMSON (Capitol CR-8804)

2011-06-27 10:55:44 | 音楽

クロード・ウイリアムソン・トリオ

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先日、辻井信行のラフマニノフのピアノ協奏曲の一部を聴き、全曲を聴いてみたくなり、急遽、チケットを入手した。

当日は、商社の株主総会の集中日で、東京へ出かける予定であり、タイミングが良かった。以前のブログで触れた三菱商事は、インターネットで、K氏の再任に否の投票をして、三井物産の総会に出席した。BPの原油流出事故に係わる損失に一定の目処がつき、社長の経営に対する自信がうかがえた。ほとんどの質問に社長自身が答えていたが、好感が持てた。昨年は、多くの総会で、役員の高額報酬についての批判と公表の要求が出ていた。

私は、三菱商事の社外役員の選任に異論があるが、物産でも、社外取締役の貢献についての質問が出ていた。一人で多くの企業の社外役員を兼務している実体を見ると、そのあり方について、疑問を感じざるを得ない面がある。

さて、夜のコンサートであるが、東京ニューシティ管弦楽団のプログラムは、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とベルリオーズの幻想交響曲であった。指揮はカルロス・ミゲル・プリエト、ピアノは、アンナ・フェドロヴァと云う新進気鋭の組み合わせであった。

ところが、ラフマニノフの第3楽章で、とんでもないハプニングが起こった。最前列のピアニストの目の前に座る一人の女性(精神異常者?)が立ち上がり、演奏中に奇声を発し始めたのである。何度もクラシックのコンサートには来ているが、初めてのことであった。当然、会場係りが、退場させると思ったが、何もせずに、演奏が続けられ、第1部が終わった。

彼女は、途中で演奏を止めても良いのだが、最後まで弾き続けたのには、感心した。さすがに、アンコールでは、その怒りを、演奏の中で表現していた。(お見事!)

あまりにひどいので、休憩時間に、東京文化会館の会場責任者に抗議に行った。ところが、驚いたことに、事態を把握していないのである。

1.    第2部では、責任を持って退場させること。演奏者は、気の毒である。

2.    料金の一部払い戻しをすべきである。

3.    第2部の開始前に、事情説明し、責任者が謝罪すること。

以上を、申し入れたところ、料金の払い戻しと言われ、事の重大さに驚いたのか、第2部の前に、音楽監督が謝罪の挨拶をしたが、オロオロしていた。

それにしても、歴史のある東京文化会館で、ほとんど、リスク管理ができていないのは、驚きであった。

幸いにも、第2部の演奏は、満足できるものであった。若い二人の今後の活躍を期待したい。

若いこれからの活躍が期待される二人に、ふさわしいレコードはないかと探したが、見当たらず、このレコードを選んでみだ。

クロード・ウイリアムソンは、1950年代のウエスト・コースト・スクールが生んだ最高の白人モダン・ピアニストの一人である。

このレコードでは、三つのトリオで、そのテクニックを聴かせてくれる。