想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

国会事故調報告書と原発稼働再開

2012-07-10 16:04:16 | 社会・経済

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報告書の膨大な内容をすべて読んだわけではないので、評価は難しいが、黒川委員長の記者会見の一部を聞いた印象になるが、「まあこんなものだろう」といったところである。

 

結論は、政府、規制当局、東京電力の過失に起因する「人災」とした点である。

 

ただし、やはり自然災害とセットで起こったもので、人災だから防げたと考えるのは安易かもしれない。

 

事故原因の根源に自民党が進めてきた原子力政策があるとしたら、今回は国政調査権を持っているのだから、自民党時代に遡って調査する必要があるが、それがなされていない点に不満が残る。

 

気になったのは、黒川氏が、自民党の安倍、福田内閣の内閣特別顧問を務めていることで、政治的に無色でないことである。

 

原子力安全委員会の斑目委員長は「(日本は)国際的な安全基準に全く追いついていない。ある意味では30年前の技術か何かで安全審査が行われている。」と述べたそうである。

 

彼の発言は第三者的で、指導すべき立場にありながら、見過ごしてきた責任は重大で、権限と責務を負った立場の任になかったようである。

 

今回のことは、専門家への信頼をなくしたと云う意味でその責任は大きい。

 

私自身、現役時代に工場で事故に遭遇した経験があるが、紙に書いたマニュアルは全く役に立たなかった。

 

東電は、予想しなかった事故で混乱の極みにあったと思われるが、会議その他の状況がビデオに記録されていると云う。東電は公開を拒否しているが、この中にこそ、今後の対応に役立つ貴重な記録が残されている筈である。

 

プライバシー云々の問題があっても、これだけの事故を起こした責任上、東電は提出する義務があると思う。もし、自主的に出さないのであれば、強権発動すべきであろう。

 

大飯原発が再稼働した。やむ得ない点もあるが、あくまで例外で、なし崩しにしてはならない。

 


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