パタシュー、パリを歌う
株主総会のシーズンになった。世の中の動きに取り残されないよう、毎年、2~3社の株主総会に出かけることにしている。
株主総会だけに出かけるのは面倒だが、コンサートに出かけるついでに、みずほ銀行の株主総会に顔を出してみた。ATMトラブルを起こしたこともあり、東京国際フォーラムのAホールが2階席まで埋まるほどの盛況?であった。
株主から、厳しい質問、意見が出ていたが、賛否の結論は決まっていることもあり、会社の回答は不十分なものであった。以前、ドラッガーの「企業の社会的責任」について触れたが、果たして、この銀行は、社会に必要な企業なのだろうかとの疑問さえ感じさせた。
夜のコンサートまで、時間の余裕があったので、久し振りに映画館で映画を見た。
ナタリー・ポートマンがアカデミー主演女優賞をとった「ブラック・スワン」である。
公開終了間際でもあり、館内には、100人ほどの観客しかいなかった。シニア料金は、1000円であるから、安い娯楽だと思うのだが・・
バレエ「白鳥の湖」は、レニングラード・バレエ団他の公演を、何度か見ているが、性格の違う、白鳥のオデットと黒鳥のオディールを一人二役で踊り分けるのは、プロのダンサーでも難しい。どちらかと云うと、黒鳥のパ・ド・ドゥ等、超技巧を見せるオディールの方が魅力的である。N・ポートマンは、1年のトレーニングで、かなりの部分を自分で演じたそうである。俳優という職業は大変だなと思うと同時に、その能力に感心させられる。
映画は、単なるバレエ映画ではなく、充分楽しめる内容であった。
シャンソン歌手のパタシューは、どちらかと云うと、黒鳥タイプの歌手であろうか。彼女は、パリの下町のマダムの感が強く、美しく、色っぽい。このレコードは、彼女がアメリカを訪問した時に録音したもので、パリを代表するシャンソンが収められ、シャンソンにあまり馴染みがない人でも、耳にしたことのある曲ばかりである。
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