ポピュラー・デューク・エリントン
先日、政府は、「冷温停止状態」になったとして、福島原発の事故収束宣言をしたが、とても違和感がある。
内閣支持率も上がらず、閉塞感の中での焦りのような印象である。
そもそも、メルトダウンしたものが、どのような状態になっているかが把握されていなくて、「事故収束」とは、感覚がずれている。
去年、事故後のブログで、「空気、水、土壌が汚染となると、解決は長期になるので、放射能汚染とどう付き合って行くか」と云う様な事を書いた記憶があるが、いくら、政府が安全と云っても、食品の安全性に、安心できないのは、政府の発表を信頼できないからであり、根本的に、目線のずれがあることが判っていないようだ。
また、政府と東電は、原発の廃炉に向けた工程表を発表したが、完了に30~40年という。
併せて、電気料金の値上げと国有化問題が表面化し、昨日、東電の社長が、記者会見で電気料金の値上げを申請すると表明した。しかし、「値上げの申請は、義務であり、権利である。」という傲慢な態度にあきれた。
「電力の安定供給という義務を果たすためには、値上げをお願いせざるを得ない。」と云うならともかく、このような体質の経営陣は、退陣させないと、改革は進まないであろう。
そもそも、原子力計画は、国のエネルギー政策として進められたものであり、一企業のレベルを超えた問題であるが、電力は、国の産業の基幹であり、地域独占を含め、全面的な改革が必要である。
日本の格付け会社が、日本国債を1ランク引き下げた。国債の格付けは、各国で引き下げられており、別に驚くことではないが、日本の格付け会社が、日本国債を引き下げたということに意味があるといえよう。政府は、この警告をどう受け止めるか。
野田内閣の力では、税制改正一つを見ても、結局、足して2で割る従来方式の継続であり、問題先送り決着しかできない。このままでは、2,3年後には、いよいよ、国債価格の下落という問題が表面化するのだろう。
橋下が大阪市長選で圧勝したが、多少無茶でも、何かやりそうな人間を期待するイライラの表れであろうか。
今日のレコードは、1966年来日の直前に録音した、彼の代表作を集めたもので、ステレオ時代になって初めてのものである。
クーティ・ウィリアムス(tp)、ジョニー・ホッジス(as)、ハリー・カーネイ(bs)他、そうそうたるメンバーによるデューク・エリントン楽団の名盤である。
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