想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

THE BENNY GOODMAN TRIO PLAYS FOR FLETCHER HENDERSO

2011-09-06 16:24:04 | 社会・経済

ザ・ベニー・グッドマン・トリオ

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新しい民主党の代表に野田前財務大臣が選出され、総理大臣となり、新しい内閣の顔ぶれも決まった。ベストとは思えないが、ベターな選択なのであろう。誰がやっても、難しいかじ取りであり、マスコミは、足を引っ張るより、盛りたてることが必要である。

しかしながら、党役員、内閣の顔ぶれを見ると、党内バランスを最優先したのであろうが、特に経済閣僚のメンバーには、一抹の不安を感じると共に、副大臣、政務官も順送り配分で、自民党と変わりがない。

先日、ムーディーズが日本国債の格付けを1ランク下げた。すでに、今年の2月に示唆していたので、大震災を考えると、別に不思議ではない。理由の一つに、政治の不安定を挙げていたが、新内閣をどう見ているのであろうか。

格下げにもかかわらず、政治家も経済界もほとんど反応がないし、市場も反応しなかった。

本当は、国債の価値が下がれば、金利が上昇し、財政を圧迫、特に、金融機関は保有資産の価値が下がるので、深刻な問題である。

ただし、格付けの妥当性については、格付け会社が、その評価内容を公表していないので判らないが、スペインやイタリアが、日本より上とも思われない。

円高の悪い面ばかりが強調されるが、通貨が強いことは、悪いばかりではない。

アメリカが現在の地位を得ているのは、ドルが基軸通貨であるからであり、戦前、日本が、朝鮮銀行を通じて、円を発行し、円経済圏を拡大しようとした事に、金融資本主義経済の通貨戦争を垣間見ることができる。

野田氏は、増税派とされているが、財政赤字問題は先進国の共通課題であり、地震対策と同じで、手遅れにならないうちに対応する必要がある。

問題の深刻さを考えれば、利害を捨てて、やらねばならぬことは多々あるはずだが、今の議員に、それだけの認識と覚悟を期待するのは無理だろうか。

新しい内閣に、少しばかり期待して、このレコードを選んだ。

ベニー・グッドマンのレコードは膨大な数にのぼが、「ベニー・グッドマン・トリオ」が最上の演奏の一つであることは間違いない。

1951年の演奏で、重病におちいった名アレンジャーであるフレッチャー・ヘンダーソンの基金募集のために行われたもので、テディ・ウイルソンのピアノ、ジーン・クルーパのドラムである。